Blue Sky Complex

今年に入ってから初めて自転車に乗った。乗ったといっても外を走ったわけではなく固定ローラーの上。忙しい合間にちょこっと時間を見つけて何かをやるってことが、なかなかできないので、あっという間に一月がたってしまった。

さすがにこれはマズい。いったい何のために大枚はたいて固定ローラーを買ったのか･･･などという思いは一月の上旬からあったのだが、ズルズルと如月を迎えることになるとは･･･。「忙しい」「疲れている」「明日も早いし」などと陳腐な模範解答を次々とプリントアウトしてユーザーを自転車から遠ざけるとは、僕に内蔵されている「エクスキューズ・メーカー（言い訳製造装置）」の安定性に驚くばかりである。たまにはウィンドウズを見習ってハングしてほしいものだ。

さて、自転車に今日乗ろうと思ったのは、ここのところ見ている『純情きらり』で、主人公がやたらと自転車に乗っているという単純な理由による。初恋の先生を見送るために自転車で疾走するシーンでは、チェーンが外れる（切れる？）という、なかなか乙なトラブルに見舞われたりもする。しかしながら、可憐な女学生が冷静にチェーンをつないだり、油まみれになってチェーンをはめ直したりすると絵的にいただけないので、哀れ自転車は路傍にガシャンと放り出されてしまった。自転車乗りとしては心が痛むシーンだ。



残念なことに物語も中盤に差し掛かると、われらが有森家の三女も自転車に乗らなくなってしまった。あの自転車はどこに行ってしまったのだろうか？多くの人が、自転車をアドレセンスの中に置き去りにして、車やバイクに乗り継いでいくように、彼女の心の中からも消え去ってしまったということなのだろうか？それとも初恋の思い出とともに有森家の玄関前に今でも置いてあるのだろうか？
単なる小道具さんの置き忘れだろうか？

いずれにせよ、自転車に乗るきっかけなんて、どこからやってくるかわからないものだ。ネットをポチポチ見ていたら昨年やっていた『僕の歩く道』とか言うドラマにロードレーサーが出てくるらしいので、『きらり』が終わったら見てみようかと思う。

などと書いていたら、ポラールのデータ転送がうまくいかない。いよいよ修理だろうか？
固定ローラー　一時間　負荷装置最弱
LSDペースでペダリング練習。