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カテゴリ:山
深夜0:00と2:00に起きて空の様子を見に行くが、まだ雨は降り続いていて、ヘッドライトは目の前の雲を照らすばかり。なんだか眠れなくなってきたのでMP3でDon RossのPassion Sessionをリピートで聴く。
5時ごろから準備を始め、朝食をモリモリ食べてストレッチ。ロビーのテレビによると明日も天気は悪いらしいので下山することに。6:30に槍ヶ岳山荘出発。外は雨のため完全防備でカメラもカメラバッグごとザックに入れた。 下山はけっこうヒドイ雨で、経年劣化したゴアテックスのウェアが浸水し、ブーツも穴が開き始めているところから浸水してしまった。当然のことながら写真も一枚も撮れなかった。 一時間に一回休憩を取ることを心がけ、トレーニングだと思って歩くことにする。この雨だというのに100人以上の登山客に出会う。今日も明日も天気は良くないとのことだが日程の都合上、仕方がないのだろう。 上高地周辺の散策道に入ってくるとものすごい人の数。来る時は10数人しかいなかったのでちょっと驚く。しかも向こうは観光地散策だがこちらはフル装備でストックまで使って歩いてる。この温度差にずぶ濡れの己が惨めに思える。 12:30上高地バスターミナル到着。20kmをジャスト6時間で歩いてきたのだから、下りの苦手な僕としては悪いタイムではない。というか、そう考えないとなんだかやるせない。バスのチケットセンターへ急ぎ、14:00発新宿行きのチケットを取ろうとするが、既に満席でしかたなく16:00発のバスを予約。 時間がたっぷり出来たので、とりあえず着替えることにした。上高地インフォメーションセンターの受付に更衣室があるか聞いて見ると、100円で使えるとのことだったので、さっそく利用させてもらう。ありがたいことにコインシャワーもあるとのこと。 100円ぶんのシャワーを浴びて乾いた服に着替える。ブーツが濡れているので、とりあえずバスに乗るまでは濡れた靴下で我慢し、バスに乗ってから乾いた靴下に履き替えることにした。 お昼を食べていなかったので、レストランできのこ御膳¥950を食べる。下界(といっても標高1500m以上はあるのだけれど)で食べるご飯になんの感動もなく、ガソリン補給をしている気分で食事。 インフォメーションセンターの休憩スペースのベンチに座って『カラマーゾフ』の続きを読んでいると、下山してきた女の子3人組がそばで帰り支度をはじめたので、どちらからともなく話しがはじまった。涸沢から同じく雨に降られて下りてきたとのことだった。彼女らによるとここに荷物を預けておくサーヴィスがあるらしい。アプローチシューズや着替えを預けておけば、さっぱりしてから帰路に着けるわけだ(彼女達はきちんと近くの温泉に寄るためのセットまで持ってきていた)。山の話がはずみ、今度いっしょに登りましょうということでメアドを教えてもらった。 15:00ごろ槍沢ロッヂで同宿した男性の姿を見かけた。今日の天候では流石に大キレットはあきらめたようだ。賢明な判断だと思う。続いて槍ヶ岳山頂であった男性も下りてきて休憩していたので話しかける。徳沢でラーメンを食べてきたとのことだった。けっこう有名なラーメンらしい。やっぱりみんな色々調べてきてるんだなあ。 結局この男性と同じバスに乗り、池袋駅で別れるまでいっしょだった。しかもけっこう近くに住んでいるということも分かった。アドレスでも聞いておこうかと思ったけれど、「また槍の穂先で」と言ってそれぞれの改札口に向かった。 了 (初日に撮った梓川にかかっていた橋) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.25 22:31:13
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