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April 3, 2007
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カテゴリ:ふたつのスピカ
基地作りを手伝っていたまりか。

自然と会話も弾み、作業も順調に進んでいきました。


そうして、ロケットもとうとう完成。

上部にのぼり、座って夕陽をのんびり眺めるふたり。


ふと何気なく、まりかは去年観に行った舞台について語りはじめました。

「『美女と野獣』って知ってる?
 魔法で野獣にされた王子様と女のコの話

 お城で二人がダンスをするシーンが素敵なの

 私もあんな風に踊れたらなぁって
 お父さんに話してみたことあったんだけど」

ここではっと何かに気がついたように、話を止めたまりか。

急に黙って、表情もみるみる硬く変わってゆきました。



・・・
帰ったあとで、さっきのことが気になって、"野獣"に扮して彼女を喜ばそうと思った高野。

しかし、彼女の言ってた"野獣"というのが一体どういうものなのか、どうにも分かりませんでした。

なので、自分のイメージしたままに、段ボールを材料にしてお面を作成。

作り上げるやいなや、すぐさま彼女のもとに向かいました。




・・・
いつものように、広いお部屋にぽつんと置かれたベッドの上に座っていたまりか。

そんな彼女の耳に、窓をコツコツ叩く音が。








やじゅう





窓を開けて部屋に入ってくる、お面の少年。

そのまま彼女に近づいて、お面の彼は言うのです。

「少しの時間
 わたしと一緒に踊ってくれませんか?」


・・・突然のことに、きょとんとするまりか。

しかし次の瞬間、満面の笑みをもって、返しの言葉を添え、快く受け入れるのでした。





「それ 野獣って言うより らいおんさんって感じよ。」











おどり






・・・
帰り間際。

お面を外し、窓を開けて外へと出ようとする高野に、まりかはそっとつぶやきました。



「私

 友だちって呼べる人 ずっと いないの

 ずっとひとりなの

 だから-----」



この彼女の言葉を遮り、高野は微笑み言いました、「ずっとじゃないじゃん」


「とっくにもう 友達じゃん」


「また遊ぼうぜ」





・・・
お互い笑顔でさようなら。

高野が見えなくなった直後、突如襲ってくる、発作。

床に垂れる、血。



  神さま-----















・・・・・
しばらく更新していない間に、12巻が発売されました。

この巻で、ひとりひとりが、大きな転機を迎えることになります。


・・・とにかく、ひっさしぶりに書くことができました「ふたつのスピカ」、次はもっと近いうちにやるですよ。こっそりと。













ふたつのスピカ5巻
ふたつのスピカ(5)

ふたつのスピカ12巻






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最終更新日  April 3, 2007 07:47:30 PM
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