1603147 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

nyancon

nyancon

カレンダー

カテゴリ

フリーページ

お気に入りブログ

一日一枚絵(9月2… New! みはちろ〜さん

ビブリオマニアへの道 海堂さん
馬鹿はシネマで直ら… 真名千さん
少年チャンポン しろくまさゆきさん
マリアさんビーム killer nyanconさん
July 3, 2007
XML
カテゴリ:ふたつのスピカ
あれからばったり来なくなったまりか。

そうこうしているうちにロケットも完成し、そして、花火大会も迫ってきていました。


ーーー花火大会。

日本で一番大きな打ち上げ花火。

それを彼女にみせるため、あのロケット・オリオン2号の特等席で彼女にみせるため、高野は、まりかが寝ている屋敷の2階に忍び込むのでした。


ひっきりなしに続く咳にうなされながらも、突然の訪問を喜ぶまりか。

そんな彼女に、高野は楽しそうに花火のことを語り出しました。


しかし、そこへまりかの父が、有無を言わさず平手打ちを打ってくるのでした。

さらに彼女の父親は、高野の胸ぐらをつかみ、罵声をあびせかかりました。


止めに入る、まりか。

あまりの衝撃的なことに、発作が起こり、ひどい吐血を・・・








・・・

花火大会当日。

自分の部屋で無気力に寝ころんでいた高野の家に、まりかの父が訪ねてきました。


「娘が・・・・・ 家にいないんです


 娘は生まれつき身体が弱く

 ひとりで外出できるような子ではありません

 そちらのお子さんにどこか心当たりでもあればと思いまして------


 実は娘をしばらくの間

 スイスの療養所に移すことに決めました

 明日一番の飛行機で 日本を発つ予定です」







  もう会えなくなる---





そう思うやいなや、高野はこっそり部屋を抜け出し、一目散にオリオン2号のもとへと走り出していました。





・・・

オリオン2号。

その前に倒れていたまりか。

身体を少し触れただけで、すごく熱があることも分かりました。


すぐさまおぶって連れ出そうとする高野。

対してまりかは、待ってと、一緒に花火が見たいと、そう、言うのでした。


「私・・・・・ ほんとはね

 ずーーっと前からこの場所に来てたの

 いつも見てたの


 毎日少しずつ出来上がっていくロケット-----

 遠くから見てたの


 ずっと 見てたの


 だから私 嬉しかった

 友だちだって言ってくれて 嬉しかった


 すごく嬉しかった」






花火















オリオン2号の向こう側に、とびきり大きな打ち上げ花火が、とてもきれいに舞っていました。














きれい





















・・・・・

これで、5巻も終わり。

高野とまりかの過去のおはなしも、終わり。

次から6巻ですが、過去のはなしの合間にあったアスミの状況も振り返りつつ、端折りつつ、感想文色を強めながら、続けていきますです。

3ヶ月ほどあいちまいましたけど、次のんはもっと早めにいくですよ。









ふたつのスピカ5巻
ふたつのスピカ(5)




なんかよかったら、拍手おしてくださいませ。
web拍手







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  July 4, 2007 04:27:08 AM
[ふたつのスピカ] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X