テーマ:プロ野球全般。(13399)
カテゴリ:スポーツ
エンゼルスの本拠地、カリフォルニア州オレンジ郡の地元紙が、2021年11月19日に大谷翔平選手のア・リーグMVP受賞を盛大にお祝いしていた。 これは保存しなければ、と思わせる写真と記事だったので切り抜いてみました。 本当に圧倒的なシーズンでした。 おめでとうございます!!!!!!!! (以下、記事の意訳です。) The Orange County Register Friday, November 19, 2021 by Jeff Fletcher 「ア・リーグは彼の手に」 〜エンゼルスの大谷、ア・リーグの最優秀選手に満票で選出〜 大谷翔平のア・リーグMVP受賞は予想通りであり、一方で大きな驚きでもあった。 シーズン終盤にさしかかった頃には、彼のMVP受賞は早くも確実視され、事実、昨日の午後に満票での受賞となった。しかし去年の今頃は、日本での評価に値するほどの働きを彼ができるのか、かなり疑問視されていた。 過去2年間、彼にはケガや違和感が絶えずつきまとっていたのだ。 「僕はいつも、特に日本ではいつも懐疑的なコメントをたくさん受けてきた。」 受賞後の会見で大谷は通訳を通じてこう話した。 「だけどできるだけ気にしないようにしていた。野球を楽しみたかったし、自分がメジャーでどんな成績を挙げられるか、どれだけのパフォーマンスができるかを見てみたかった。」 そのパフォーマンスは、アメリカン・リーグ所属チームの記者、各チームの本拠地から2人ずつが投じた30票を独占する栄誉を獲得し、それでもまだ余るほど価値のあるものとなった。 アメリカン・リーグでは、2014年のマイク・トラウト以来の満票での受賞である。 「MVPに選ばれたこと自体初めてだから、それだけでももちろん特別なことだけど、満票での選出でこの受賞はもっと特別なものになった。来年はもっと良い数字を残したいし、もっと抜け出した存在になりたい、そう思わせてくれた」と大谷。 受賞時、彼は既に母国にいて、日本時間の金曜日早朝、その知らせはもたらされた。日本での予定は母と姉に会うくらい、と彼は言うが、母国は彼の受賞を誇るムードで膨れ上がった。東京タワーは午後5時17分にエンゼルスのカラーでライトアップされた。午後5時17分は24時間表示で17:17。17は大谷の背番号だ。 MVPを受賞した日本人選手は大谷で二人目になる。もう一人のイチローは大谷の少年時代の憧れの対象だった。 大谷はトロント・ブルージェイズのウラジミール・ゲレーロ一塁手とマーカス・セミエン二塁手を抑え、全会一致で選出された。彼以外のエンゼルスの選手に投じられた票はなかった。マイク・トラウトに一票も入らなかったのは、彼の野球人生を通じて初めてのことだ。ふくらはぎの肉離れのため、トラウトの出場は39試合に留まった。これまで彼はMVPを3度受賞し、その他のシーズンもすべてトップ5に入っていた。 27歳の大谷は1919年のベーブルース以来最も成功した二刀流の野球選手として記憶に残るシーズンを終えた。 大谷の打率は.257。46本塁打を放ち、OPS(出塁率+長打率)は.965を記録した。本塁打数はリーグ3位、OPSは2位となり、どちらもゲレーロの後塵を拝したが、ゲレーロが打つほかには単に野手であるのに対し、大谷はさらにマウンドにも登る。このことが明らかに大谷をトップへと押し上げた。… 大谷は23試合に先発し、9勝2敗、防御率3.18の成績を残した。また、投球回数130イニング 1/3の中で156の三振を奪った。 「今シーズンの大谷は衝撃以外の何ものでもなかった。」とトラウトは声明の中で述べた。「時々、俺はリトルリーグに戻ったかのような錯覚を覚えた。8イニングも投げながらホームランを打ち、盗塁もし、その上ライトの守備に向かう。大谷を見てるのは最高の気分だったよ。だけどアイツの何が凄いって、グラウンドの中でも外でも自分のやるべきことをちゃんとやっていた。毎日やることが山ほどあるのに、アイツは笑顔でやっちまうんだ。本当におめでとう、翔平!」 シーズン終了後、メジャーリーグの選手たちの投票による「年間最優秀メジャーリーグプレイヤー」と「ア・リーグ最優秀選手」に既に選出されている大谷にとっても、MVPは最も大きな賞となる。スポーティングニュース紙も選手間投票により大谷を最優秀選手に選出した。 彼は、2014年以後受賞者が出なかった歴史に残る成績を残した選手に贈られるコミッショナー賞も受賞している。 「翔平は二刀流としてベストのプレーをするためにアメリカに来て、その目標を最高のレベルで達成した。」エンゼルスのジョー・マドン監督は声明の中で述べた。「翔平は、今回の受賞をこれまでの実績をさらに上回るためのモチベーションにするだろう。彼が我々の来シーズンの勝利をどのように後押ししてくれるか、待ち切れないくらい楽しみだ。今回の特別の栄誉にあたり翔平と彼のすべてのご家族に心から祝意を申し上げる。」 さらにペリー・マイナシアンGMも声明でこう述べた。 「翔平は傑出したシーズンを送り、才能を如何なく発揮した。彼の姿をグラウンドで毎日見られたこと、同様に彼が真摯にレベルアップに打ち込んでいる姿をこの目にできたことは実に名誉なことだった。彼は素晴らしいチームメイトであり、試合のあらゆる局面で努力を惜しまなかった。この賞はまさしく彼に相応しい。」 2018年に新人賞を取った後、大谷は2シーズンに渡り二刀流の才能を示すことができなかった。2019年はトミー・ジョン手術後のリハビリのため、投げることはなかった。2020年にはわずか2試合に出場しただけで別の腕の負傷に見舞われ、打率も.190と低迷した。 シーズン終了後、大谷は復活に向けて乗り出した。練習の密度を上げ、身体のメカニックを矯正するためシアトルのドライブラインベースボールにも通った。 エンゼルスは2018年、大谷に二刀流としてのプレーにリミットを設定したが、今シーズンの開幕を前に、監督とGMは大谷ができると言えばプレーさせる方針を確認した。その方針に大谷も同意したと思われる。 大谷は言う。「間違いなく、僕にとっては大きな挑戦だった。だけどそれは大きな楽しみでもあった。チームが僕に求めているレベルの高さは感じていたし、その期待に応えるために全力を尽くしたいと思った。」 今年初めて先発した4月4日、彼は早くも今シーズンの活躍を予感させた。一回の表に160km/hを投げ込み、その裏には初速184km/hの本塁打を放ったのだ。 大谷は全162試合のうち155試合に出場し、シーズンを通じて高いレベルと耐久力を維持した。 大谷にとっては来年再びこのような活躍をすることが次のチャレンジになる。そしてエンゼルスにとっては、大谷との契約更新に向けて妥当な金額を弾き出すというチャレンジに直面することになる。大谷は550万ドルで2022年の契約をしているが、2023年は年俸調停有資格選手となり、あわせてフリーエージェントの資格も得る。 木曜日、エンゼルスと契約延長の話し合いをしているか、との質問に大谷は答えた。「今はその質問には答えられない。言えることは、僕はエンゼルスを心から愛しているし、長くこのチームにいたいと思っている。来シーズン、エンゼルスで勝つことに今は集中したい。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 18, 2022 06:37:15 PM
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