テーマ:最近観た映画。(39833)
カテゴリ:映画
チケットを買った時、3時間の上映時間はちょっと長いな…と思っていたのに、もう少し続いて欲しい、と思うところでこの映画は終わった。 うっとりするような映像美の中で、すっと感情が抜け落ちたような言葉たちが淡々とつながれて行く。その言葉の連続に少しずつ、本当に少しずつ感情が追いついていき、気持ちと思いが込められていく。 この言葉につながる言葉はなんだろう… こう言われたら、僕ならどう返すだろう… 3時間ずっと、僕は自問を繰り返し、自分の感性を試していた。 だけど、ほとんどの問いに答えは何も思い浮かばなくて、たまに思い浮かんでも、スクリーンに流れる言葉とはほど遠かった。 世間並みの予想など一切寄せ付けない言葉の連続に、僕はすっかり魅了された。 ラスト近くになって、西島秀俊が三浦透子に吐露した言葉が自分のイメージに少し近かった時、その事がひどく残念に思えたくらい、自分の感性をはるかに超える世界に酔っていた。 静かに感動できる映画が僕は大好きで、ドライブ・マイ・カーは期待のど真ん中に来てくれた。 面白かった、とか、感動した、とか、いい映画だったね、では終わらない、おそらくずっと心のどこかに残り続ける作品だと思う。 全ての出演者が素晴らしい演技を見せる中、パク・ユリムさんの心がこもった演技には、とりわけ惹きつけられた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 13, 2022 08:01:31 PM
コメント(0) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事
|
|