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December 18, 2023
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カテゴリ:音楽


会場は、福島県の浜通りにある、南相馬市民文化会館 ゆめはっと。
南相馬市、と聞いてもピンとこなかったけど、きっとかつての原町市。その原町市の中心部にゆめはっとは建っていた。

この会場で辻井伸行さんのピアノを堪能した。

8月に「辻井伸行✕三浦文彰 ARKシンフォニエッタTOUR 2023」を山形で聴いて、一生の思い出ができた!と心の底から感動していたのに、こんなに早く再び辻󠄀井さんの演奏が生で聴けるとは…
一生の思い出✕2!

本当に嬉しかった。

バッハのフランス組曲
ショパンの即興曲
ラフマニノフのヴォカリーズ
ラフマニノフの楽興の時

そして、アンコールはバッハ。そしてさらに。。。

開演前、満席の客席を眺めながらチケット購入権に当たった幸運を噛み締めていた。
演奏が始まってからは、僕は今この時を楽しむために生きている、と言い聞かせながらとにかく辻󠄀井さんの演奏に集中した。

正直に言うと、客席入口前のホワイエで、タワーレコード郡山店さんが辻󠄀井さんのCDを販売していて、それを例のタワーレコードの黄色い袋に入れて手渡していたものだから、演奏中客席のアチコチから袋のチリチリ音が聞こえてきて、初めのうち心が少し乱れたけれど、目の前で辻井伸行さんが素晴らしい演奏をしているこの貴重なひと時、余計なことに気を取られるのは絶対にやめようと思った。

辻井さんのピアノは今回も素晴らしかった。
コロコロコロッと軽やかに転がり続けるような独特の音色とか、ピアノは打楽器だ!という力強さとか、心に染み渡るような優しさとか美しさとか、響きの振り幅の広さに圧倒された。

目をつぶるとステージ全体から音楽が降り掛かってくるように思えた。それは素晴らしい感覚だったけど、辻井さんの姿をやっぱりしっかり見たいとも思い、両方を繰り返しながら音色を楽しみ続けた。

アンコールは、辻井さんの優しさが溢れる時間だった。
会場全体、観客の一人ひとりが辻井さんの温かい心に包みこまれ、そして素晴らしい演奏に再び熱狂していた。

外に出たら低気圧接近ですごく寒かったけど、あったかくて心地よい気分に満たされながら家路についた。

辻井伸行さん、そしてコンサート関係者の皆さん、ありがとうございました。





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Last updated  July 21, 2024 10:07:58 PM
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