ベトナムニュース
3月6日(月曜日) *共産党中央委員会は、次の共産党大会での検討を求める請願書や嘆願書を、共産党員を含む一般の国民から1400通も受け取ったと発表した。更に団体や機関からも、76件の提案書を受け取った。国民の意見を幅広く求めると言う共産党の趣旨に基づき、退職役人、退役軍人、国家に影響力を持つ文化人が、主に投書した。国家の発展を願う真摯な意見が多く、共産党本部は彼等の意見を参考にして政策を検討する。 *ファンバンカイ首相は大勢の高級役人や経済界の代表と共に、今日カンボジアへ公式訪問に出発する。同国の指導者と会談し、友好と協力の関係を強化する。 3月7日(火曜日) *チャンドクルオン大統領は、3日間に渡り北部Thanh Hoa省の山岳地帯を視察し、地元の役人と経済開発を検討した。ここは少数民族が住む貧困な地域だが、住民は共産党の指示に従い大きな成果を上げたと賞賛した。そして道路や灌漑施設を建設し、更に経済を発展させるよう指示した。また国境警備隊の駐屯地を訪れ、隊員を鼓舞した。 *ファンバンカイ首相はカンボジアに到着し、フンセン首相の盛大な歓迎を受けた後で、両国の合同会議に出席した。互いに自国の現状を説明し、相手国の発展を賞賛し、今後も更に協力関係を強める事を約束した。指導者の相互訪問を活発にする事、敵対勢力に共同で対抗する事、国境の交易を活発にする事、国内に住む相手国の住民を対等に扱う事などを決め、共同声明として発表した。 3月8日(水曜日) *キューバのカストロ大統領の特使がベトナムを訪問し、チャンドクルオン大統領と会談した。9月に同国で開かれる非同盟国の国際会議に、ベトナムの出席を求める親書を携えて来た。ルオン大統領はこの国際会議に出席する事を伝え、両国の長い友好関係を賞賛した。Khoan副首相も、キューバの特使と会談した。 *カンボジアを訪問しているファンバンカイ首相は、シハモニ殿下と会談し両国の友好を深めた。殿下はベトナムの経済発展を賞賛し、またベトナムの援助に感謝の言葉を述べた。カイ首相は、カンボジアの皇族に対するベトナム共産党の敬愛の挨拶を伝え、ベトナムへの公式訪問を要請した。カイ首相は、サムリン国会議長とも会談し、両国の友好を深めた。(訳者注:ベトナムは、数百年に渡ってカンボジアを侵略し・・・以下、有料版に記載) 3月9日(木曜日) *グエンバンアン国会議長はブラジルの首都ブラジリアで、同国の国会議長と会談し、経済面を中心に関係強化を約束した。アン国会議長はベトナムの現状を説明し、ブラジルの貿易や投資を拡大するよう求めた。 *中部のPhu Yen省は会議を開き、共産党や中央政府の指示に基づき、積極的な政策を取る事を決めた。Dung副首相も会議に出席し、同省の発展を賞賛し、更に経済を発展させるよう指示した。同省は特に貧困な省で、過去5年間に10%を越える経済成長を遂げたが、住民の所得はまだ年380ドルしかない。(訳者注:この省では、公表されない特別な問題が生じ…以下、有料版に記載) 3月10日(金曜日) *マレーシアの外務大臣が、経済と科学技術に関する合同会議に出席するため、ハノイに到着した。ルオン大統領とカイ首相は個別にマレーシアの大臣と会談し、両国の友好的な関係を祝い、これを更に発展させる事を約束した。合同会議では両国の外務大臣が議長になり、軍事協力を含む幅広い協議が行われる。 *ブラジルを訪問しているグエンバンアン国会議長は、同国の副大統領と会談し、両国の関係強化を約束した。その後で、次の訪問国アルゼンチンに出発した。 *農業省は、メコンデルタの米作は大きな成功を収めたと発表した。輸出専用の高品質米の栽培が広がり、ベトナムの米の品質は大きく改善した。去年の米の輸出は 510万トンで13億ドル、2000年と比べ量は50%、金額は2倍に増えた。肥料や消毒の方法の改善、収穫後の脱穀や精米の技術改善など、農業技術も大きな進歩を遂げた。 3月11日(土曜日) *グエンバンアン国会議長はアルゼンチンに到着し、同国の副大統領と両国の関係強化について話し合った。互いに自国の現状を説明して相互理解を深めた後、アン国会議長は、同国がベトナムのWTO加盟を支持してくれた事に感謝の言葉を述べた。アルゼンチンの副大統領は、両国は地理的には遠いが、経済的に密接な関係を作る事を約束した。 *共産党の機関新聞ニャンザンは、創立55周年を迎え、ハノイで記念式典を開いた。1951年3月11日に初刊が発行されてから、共産党の意を受けて全国民を独立の闘争に立ち上がらせ、統一後はドイモイ政策を国民に広め、国家に大きな貢献をしてきた。共産党の指導者は、今後も党の意向を正しく国民に伝えるよう指示した。 そ の 他 の ニ ュ ー ス *日本の東洋インク社は、北部Bac Ninh省の工業団地に1700万ドルを投資し、プリンターの部品を製造する工場を建設する。先日、地鎮祭が行われた。 *日本の東洋製罐は香港の企業と共同で、Binh Duong省の工業団地に3900万ドルを投資し、ビール用のアルミカンを製造する。その投資許可が降りた。 *日本は今年、ベトナムから84,000トンの高級品質米を輸入する予定である。価格はトン当たり436ドルで、普通の輸出米の2倍の価格である。 *日本の新聞は『チャンドクルオン大統領は、富士通などベトナムに進出した日本企業で違法なストライキが発生した事に対し、訪越中の日本経団連の奥田会長に謝罪した』と報じたが、外務省の報道官はこれは事実ではないと否定した。大統領がストライキを謝る理由がなく、経団連が一方的に発表した誤報だと語った。 *政府が北部の省を調べた結果、再び不潔な条件の下で家禽類の飼育が始まっている事が分かった。特に鳥の孵化が問題で、大勢の農民が無制限に孵化器を使うと、病気が広まる危険が非常に大きい。家禽類の飼育を再開しようとする農民が多く、ヒヨコは高い値段で売買され、孵化器を使うと大きな利益が上がる。