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カテゴリ:米国産牛肉
BSEもアスベストも原因が体内に入ってから、発病までに20年から30年かかると言われています。将来の子どものためにも、成り行きを注目します。
米国産牛肉の輸入再開にあたって、再開前後に米国の食肉処理施設を現地調査するとしていた政府が、再開前事前に調査団を派遣していなかったことが、昨日30日の予算委員会で問題になり、「農水大臣は罷免だ」との意見もありました。安倍官房長官の政府見解は、国会への説明が不十分だったと、問題点をすり替え、「誠に遺憾」と釈明していますが、これこそ誠に遺憾ですヨッ。 農水大臣を罷免したいのでしたら、「調査団を派遣しなかった」というよりももっと大きな問題があるのではないでしょうか。それは調査団(査察団)を派遣したけれども、その査察団が「問題なし」とする査察団報告書を政府がまとめていたことです。さらりと「処理は適切」と報告書にありますが、必ず問題があるはずです。 この査察団は米国産牛肉の輸入再開直後、米国に派遣され、査察の結果、「危険部位除去など適切に処理されている」という昨年12月26日付けで農水省・厚生労働省名の報告書をまとめていました。 査察対象は、日本向け牛肉認定施設10カ所及び関連施設で、ネブラスカ州、ウィスコンシン州、イリノイ州、ミシガン州でした。今回問題となった脊柱付き(脊髄つき)牛肉は未だ調査が行われていないニューヨーク州生産の牛肉でしたので、査察報告と今回の件は関係ないように見えます。しかしアメリカの現地担当者が、「日本への輸出の条件を知らなかった」と語っていることに注目すれば全て疑わしいと考えるのが当然ではないでしょうか。 米国のウシの育て方、解体の仕方は日本と全く違う方法を長い間してきたのですから、とってつけたように変えることはかなり無理があります。日本ではウシを解体するとき、脊柱から脊髄を電気掃除機のような強力な吸い取り機で吸い取ってから解体するそうです。 今回の問題の背骨付き牛肉も写真で見ますと、アメリカでは脊柱を切断してウシを真っ二つにする解体方法ではないでしょうか? 「食肉処理は適切」とする報告書を出した、査察団の行き先を、もう一度洗い出し、これまでどのようにウシを解体・処理していたかを再調査すれば、必ず問題が出てくるでしょう。 民主党調査団がアメリカに行っていますが、政府査察団が調査したネブラスカ州、ウィスコンシン州、イリノイ州、ミシガン州で再調査し、聞き取りをやったらどうでしょうか。二日の帰国で?もう間に合わない?アメリカ駐在のメディアの皆さんも、いずれか一つでも、現地で徹底して取材すれば必ずスクープ記事が書けると考えますが、いかがでしょうか。 ↑写真は首相官邸近くの山王タワー(数日前、快晴の日の夕方撮影) 写真は、DIARYから入らないと見えません。今日、永田村には小雨が降りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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