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テーマ:政治について(20219)
カテゴリ:政治・社会・環境
最近の原油高は本当にすごい.
地元のガソリンスタンドでは1ガロンあたり3ドルを超え,いよいよ市民生活(僕は会社までチャリ通なので問題ないが...)に影響を与えはじいめている. このガソリン高騰は夏まで続くといわれているが,この原油高を反映しているのも,アメリカの国内事情が大きく影響している. ■ ガソリン添加物 MTBEからエタノールに切り替える影響 そもそも,ことの発端は,大気汚染対策に使われるガソリンの添加物のMTBE(メチルターシャリーブチルエーテル)の使用を中止したことにはじまる. MTBEの地下水汚染問題から,多くの石油会社が使用をやめ,代替としてエタノールの使用をこの5月からはじめることになった. MTBEはおもに東海岸8州で使用されていたのだけど,これをMTBEからエタノールにかえることによって,あらたに1日あたり13万バレルが必要となる予定だ. アメリカ国内のエタノール生産能力は1日あたり28万バレル.これを来年までに41万バレルの供給体制を作ろうとしているのだが,今のところ輸送や貯蔵のインフラが整っていないため,供給不足が予想されるからだ. ■ 大もうけする米石油会社 この原油高にうはうはなのが,石油会社だ.アメリカでは,ガソリンの小売価格は先物市場の価格にあわせて変動させる. したがって,先物市場の価格があがれば,小売価格をそのまま上げられる.貯蔵タンクなどにある在庫は値上がりする前の仕入れコストだから,先物市場が上がればあがるほど,利益率が高くなる. 本当であれば日本みたい,消費者からの値上げ防止圧力が市場からあがっておかしくない.さすが石油利権がつよいアメリカ. 共和党に多額の政治献金(合法的)をあげて,政治的にそのような圧力を解決するようだ. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.04.28 15:03:08
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