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カテゴリ:自分史・仕事
「そろそろ君の肩書きを変えてほしいのだけど,どんな肩書きがいいか自分で考えてくれないか?」と僕の上司からいわれた.今僕の肩書きは「Sales Engineer(技術営業)」.全米の代理店ネットワークに保守面の技術を教えながら,販売促進をおこなっていくポジションだ. ただ今となっては,その肩書きが正確な僕のポジションをあらわしているとは到底いえない.技術営業以外にも,経理業務,人を雇ったり,新規代理店設立など,会社全体の業務をおこなっている. 今回の依頼というのは,名刺に「Manegerという肩書きをつけなさい」ということだ. ■仕事しない上司に感謝 2006.01.11の日記にも書いたとおり,僕の上司はまったく仕事をしない.ほぼ仕事をまる投げするタイプの上司だ.僕の尊敬する先輩の代わりとして,今年1月に本社からきた営業担当者Nさんはその上司に対して「なんにも仕事をせずに,仕事を押し付ける」とストレスを感じているようだ.僕も当初は,「何も仕事をしない上司はアホだ」などと反感をおもっていた. ただ,2階で寝ているのがあたりまえなんだおと慣れてしまったせいか,逆に今となっては「重要な仕事を与えてくれてありがとう」という気持ちになっている.彼の仕事を請け負う=会社の運営を担当しているようなものになっている. 金利の高い口座を開設して現金の運用を考えたり,CPAとの対応,経理処理の全責任を負ってやっている.また,求人広告をつくり,採用までの面接をしたり,システム入れ替えを担当するなど幅広い経験をさせてもらっている. ■ 自分で自分のポジションを作る ここまでできるようになったもの,すべては無能なアメリカ人のおばちゃん2人がこの会社を去ったことから始まる(2005.07.07,ドラえもんの体系をした経理のおばちゃん).越権行為は絶対にゆるさないとしていた彼女らが今でも居座っていたら,今の自分はない. 彼女らがいなくなってからは,自分で自分のポジションを作ってきた.出荷業務をやっていたANAおばちゃんが去った後,会社が新しい人を雇おうとしていたのだが,「システム変更で業務を改善すれば,僕が出荷業務できる」といって,出荷業務と在庫管理担当とした. ドラえもんの体系をした経理のおばちゃんが去ったと,経理を担当した女の子が突然やめることになったときも,その業務をできる人間は僕しかいなかった.当初は完璧にこなせるかは不安だったのだけど,やってみれば経理など簡単だった. 電気工学でいえればオームの法則みたいに,簿記にも右肩左肩という原則中の原則がある.原則に基づいて処理をして,その処理が税法にのっとっているかはCPAの意見を求まればよいだけの話だ. 過去10年間赤字を垂れ流した会社が,去年から黒字化.今年の上半期も予算以上の黒い数字を出すことができそうだ.4年前に黒字を出す会社なんて想像もつかなかったのだけど,結果的に会社の成長させることによって僕自身の成長させたのだった. 今となっては貴重な経験をさせてもらった会社に対して,感謝しなければならないと思う今日この頃だ.
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