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ヴィオラ弾きじゅんじゅんの独り言

[コンサート・レビュー] カテゴリの記事

全59件 (59件中 1-50件目)

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新日本フィル　サントリーホールシリーズ

今日は、仕事を早めに切り上げて、サントリーホールへ。今月から職場が恵比寿になったので、アクセスが楽です。今日のプログラム。モーツァルト作曲歌劇『フィガロの結婚』K.492　序曲モーツァルト作曲交響曲第３９番変ホ長調K.543 モーツァルト作曲交響曲第４０番ト短調K.550 指揮：フランス・ブリュッヘン演奏は、新日本フィルハーモニー交響楽団。編成は12型の対向配置。前から４列目のほぼ中央の席なので、素晴らしいステレオ効果でした！しかも、ブリュッヘン氏の指示により、ノン・ヴィブラートによる演奏。中にはバロック弓で演奏している弦楽器奏者の方も散見されました。最近、Ｍフィルでもノン・ヴィブラート指定された曲があったので、その難しさは良く分かります。しかし、今日の演奏は、その難しさもいとも簡単にクリヤーして、素晴らしい演奏でした。透き通るような音色、それでいて、広がりのある響き。さすが音楽の殿堂、サントリーホールです。言葉には言い表せないような素晴らしい演奏でした。今日のイチオシ！日本で有数の美人ヴァイオリン奏者１ｓｔヴァイオリン堀○さん。２プルでよく見えました。バロック弓でした。そして、２ｎｄヴァイオリン首席の戸○さん。いつもあなたの演奏する姿には感動しています！本当にノリノリで内声の旨みを全身で表現しているような、オーラがありますね！チェロは、首席が揃い踏みで頼もしかったです。ベースも少人数ながら、そして、遠くから、とっても力強く、支えていました。本当に今日の演奏は素晴らしかった。ヴィオラは、、、、、、よく分かりません。ただ、トップがエキストラだったのが原因か、例えば、２ｎｄヴァイオリンとチェロと同じようなことをしていても、ヴィオラだけ弓の位置が違っていたりってのがあったので、あれは無意識なのか意識的なのか教えて欲しい。とヴィオラだけ質問をぶつけてみたり。しかし、本当に素晴らしい演奏だったよ。今日は、本当は行くのをやめようかと思ってたんだよね。実は。連れの（予定だった）人と、いろいろあったので。で、結局ひとりで行ったわけなんだけど、それでも、行って良かった。かなり元気でました。そして、俺も久々にモーツァルト弾いてみたいなーと思ったりもして。このサントリーシーリーズは、定期会員になって４シーズン目！？だったかな。いつもはアンコールが用意されていないこのシリーズで、何と！マエストロの計らいで、アンコールを演奏してくれました！！モーツァルト／交響曲第４０番の第１楽章をもう一度。予定になかったらしく、楽員の方々も多少焦っていたようですが、とっても嬉しかったです。本当に素晴らしい夜となりました。（ひとりだったことを除いては・・・。）

2007年02月07日

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新日本フィル　名曲シリーズ

今日は、待ちに待ったブリュッヘン指揮のＮＪＰ。去年は、素晴らしいシューマンの演奏を聞かせてもらっただけに、とっても楽しみにしておりました。都合により連れが行けなくなり、結局、独りですみだトリフォニーホールへ。余ったチケットは、前売り完売にも関わらず会場で当日券を待つ方にお譲りしました。さて、今日のプログラムは。・ハイドン／交響曲第１０４番「ロンドン」・ベートーヴェン／交響曲第１番いずれもかつてＭフィルでやったことがある懐かしい曲だ。さすがブリュッヘンという素晴らしい演奏だった。ただただ、残念だったことは、前にも触れたことがあるが、客のマナーだ。このシリーズの定期会員になって３シーズン目。正直、もう辞めようかとも思う。毎度、毎度の客のマナーの悪さに。恐らく、彼ら、彼女らも定期会員なのだろう。リーズナブルな価格で本格的な演奏が聴け、プログラムも誰にも受け入れられ易い文字通り名曲ばかりを取り上げるシリーズなのだから、ある意味、仕方ないのかも知れない。が、今日の事件（事故ではない）は、普段穏やかな私も、どうかと思った。普通、クラシックのコンサートで起こりうる客席でのアクシデント。・クシャミ・咳・いびき・お腹が鳴る音などなど。だが、僕の基準で言うと、事故ではなく、事件と言いたい事象もある。・プログラムのページめくり音・立てて持っていた傘が倒れる音・プログラム、チラシ等のばら撒き音などなど。だが、今日は、創造を絶する事件が発生。何と！一番高い席に座っているご婦人が、演奏中に、お連れの方とべちゃべちゃオシャベリ。来シーズンのプログラムが発表になり、定期会員の更新手続きの案内が来た直後でもあるので、ちょっと更新には後ろ向き。しかも、今シーズンは、前シーズンに２階席の客のマナーの悪さに嫌気が差し、１階席への変更を希望していたのにも関わらず、良い席が取れず、２階に残留となった結果でもあるので、ちょっとこのシリーズの定期会員はもう辞めようかと考え中。プログラムはとっても良いのに、本当に残念です。もちおん、アウトリーチ的な活動や、地域密着的な活動が大切なことは重々承知しているつもりではありますが、度を越すと、フォローのし様もありませんよね。かなり複雑な感情ではあるのですけど、、、、この感情をどこにぶつけて良いのやら・・・。演奏は、文句なしに良かったですよ！！

2007年02月03日

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新日本フィル　サントリーホールシリーズ

今日は、仕事を早めに切り上げて、サントリーホールへ。早くも今年に入って２回目のコンサート。まるで夢のようです。今日のプログラムは、・Ｊ．Ｓ．バッハ／教会カンタータ「もろびと、歓呼して神を迎えよ」ＢＷＶ５１　ソプラノ：森麻季　トランペット：デイヴィッド・ヘルツォーク・バルトーク／ピアノ協奏曲第３番　ピアノ：松本和将・シューマン／交響曲第３番「ライン」指揮：クリスティアン・アルミンク森麻季さん萌え～～～。（意味不明）松本さん。若いのに素晴らしいバルトーク！感動した！！そして、ライン。最高！！シューマンって、どうしてオーケストレーションあんなに下手なんでしょうとも思ったけど、今日の演奏は良かった。でも、どうして、１楽章と他の楽章とであんなに作風が違うのでしょうね。まるで別の人がオーケストレーションしたようです。昨年、Ｍフィルで交響曲第１番をやったけど、本当に不思議な作曲家です。

2007年01月19日

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新日本フィル　名曲シリーズ

今日は、午後からすみだトリフォニーホールへ。しばらく仕事の関係でコンサートに足を運べなかったので、とっても嬉しい。しかも、普段はオケの仲間たちと出かけることが多いのに、何と！生まれて初めて、母とコンサートに来てしまいました！！うちは４人兄弟なので、親と二人で出かけることなど、滅多に無かったので、三十過ぎのオヤジになった今、普段はなかなか話せないことを話ながら、有意義な時間となりました。一番驚いたのは、母がまだ独身時代に毎月のようにオーケストラのコンサートに足を運んでいたこと。自分が産まれる前に胎教でクラシックの（多分レコード）をよく聴いていたらしい話は知っていたけど、コンサートに足を運んでいたとは。。。どうりで僕が出演するコンサートを聴きに来ても辛口なはずだ。。。。。11月のミニ・コンでソロを演奏したときも、オケの仲間でさえあまり指摘しないことを言っていました。・アップボウが弱い。これを指摘したのは、これまでにただ２人。今の彼女と、母だけ。彼女曰く「ＪＪ君のアップは返しで弓のスピードが遅すぎる。」と。金管楽器奏者のくせに、よく言うよと思ってましたが、さすがですね。（汗なんかその指摘をされたときはちょっと落ち込んだりしたのだけど、母にずばり指摘されて、納得した。ということで、弓の運びを少し頑張らねば。はい。この辺でコンサートの感想を。今日のプログラムは、・ウェーバー／歌劇「魔弾の射手」序曲・パガニーニ／ヴァイオリン協奏曲第１番　ソリスト：小野明子・ウェーバー／歌劇「オベロン」序曲・デュカス／魔法使いの弟子指揮は、クリスティアン・アルミンク。今回のコンサート。ちょっと演奏時間短くない？？と思ったものの、そんなことは感じさせない充実した演奏でした。

2007年01月13日

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第4回ヘンデル・フェスティバル・ジャパン

残念なことに、今回は行けなったＨＦＪ。嬉しいことに、ネット配信されています。http://bravissimo-blog.mde.co.jp/blog/f/10001276.html1/14のコンサートも配信されることを期待しています。

2007年01月05日

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ザールブリュッケン放送交響楽団　ベートーヴェンサイクル　第３夜　＠オペラシティコンサートホール

今日は、午後から、仕事で京王線の八幡山へ。１４時から打ち合わせで、夜の待ち合わせには充分に間に合うと踏んでいた。自分が甘かった。昨日から、明日は会社を辞めてでも１８時に退社すると上司に宣言していたにも関わらず・・・。打ち合わせが一旦終了しかけた１７時５０分。最後に自分から先方に１０分間で確認したいことを堪忍して終了するハズであった・・・。が、横に居た上司。脱線しまくり。ちょっと！ちょっと！！と言いたくなるほど、わざと！？と感じるほど、話を広げる、広げる。別の用事があった同僚は、一足先に「予定があるので帰りまーす！」と１７時に席を外すし・・・・。結局、待ち合わせの１８時半には、まだ打ち合わせ中。本当にダメだと思った、１８時４０分に会議の話を遮って、とうとう言っちゃいました。「今日はこの辺で、失礼します・・・。あとはヨロシク。」はい。上司に全て任せて帰ってきちゃいましたー。八幡山からタクシーを飛ばして、初台へ。数ヶ月ぶりのオペラシティ・コンサートホール。今日は、大事な人のお誘いで、コンサートのチケットをプレゼントさせてもらいました。が、待ち合わせ時間から遅れること３０分。開演ぎりぎりにホールへ到着。今日の演目は、83歳の巨匠が満を持して放つ、入魂のベートーヴェン全集。第３夜の今日は、交響曲第６＆７番。６番は、自分がヴィオラを始めて、初めて弾いた交響曲。もう１８年も前のこと。けど、かなりさらったからか、音符は頭に入ってました。２曲とも甲乙付けがたい完成度の高い演奏。でも、どちらかと言うと、田園の方が好感が持てました。何がすごいって、弦の内声がこれでもかってくらいに、ひきまくっていること。ここのホールは、弾き方、聴き方によっては、音が全部天井に上がってしまい、なかなか程よいハーモニーが客席の奥までは届きにくい。けど、今日の演奏。特に弦の音がホールを包み込むように鳴りきっていました。こんなベートーヴェン。久々に聴いた。プレイヤーのモチベーションも高かっただろう。それが本当に手に取るように分かるような前向きな音楽。終演後も、スタンディングオベーションでその演奏を讃えました。やっぱ、海外のオケだと違いますね。

2006年12月07日

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後藤悠仁ヴィオラリサイタル　＠王子ホール

今年、親王のご誕生により一躍有名人となった後藤先生のリサイタル。Ｍフィルのトレーナーをしていただいている経緯もあり、２年ぶりにリサイタル会場へいかせて頂きました。過労で体力も低下。抵抗力も低下。体調ボロボロでしたが、何とか会場へ。今日のプログラム。エネスコ　：　演奏会用小品J.S.バッハ　：　無伴奏チェロ組曲　第２番　ニ短調　BWV1008ブルッフ　：　コル・ニドライ　op.47ルービンシュタイン　：　ヴィオラ・ソナタ　第２番　ヘ短調　op.49エネスコはいつか自分でも演奏してみたい曲。１曲目から素晴らしい演奏でした。でも、後藤先生。プログラムが進むに連れて、調子が上がってくるようですね。ブルッフのコル・ニドライも好きな曲のひとつですが、ピアノ伴奏版ははじめて聴いたので、とっても新鮮でした。これもいつかやってみたい。終演後は、打ち上げに行きたい気持ちもあったのですが、体調が限界を超えていたので、そのままタクシーで帰宅。

2006年11月21日

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Jazz in Tokyo 2006 ＠ＪＴアートホール

今日は、Ｍフィル仲間のゆっこさんのお誘いで、仕事の後、たまたま連絡が取れてたＭフィルＡちゃんと虎ノ門へ。東京ＦＭ主催のジャズイベント。「Ｊａｚｚ　ｉｎ　Ｔｏｋｙｏ　Ｌｉｖｅ＠Ｔｏｒａｎｏｍｏｎ」の『オランダ＆オーストラリア　JAZZ　NIGHTS!』と題したイベント。いつもはクラシックしか聴いたことがなかったＪＴアートホールがライブハウス仕様に。仕込み大変だったそうです。ホント、お疲れ様＞ゆっこさん出演： Fiddlers Festival [ Marcus Holden（vln、manda）、Mark Oats（vln）、Clare O'meara（vln、vo、manda、accor）、Garry Steel（accor、p）、John Coker（b）]　from Australia ビールを片手に楽しいライブを堪能させていただきました。いつもありがとうございます。

2006年09月22日

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サイトウ・キネン・フェスティバル松本

今日は、仕事の後、六本木ヒルズへ。長野県松本市で開催されているサイトウ・キネン・フェスティバルのコンサートが生中継されるから。会場は、六本木ヒルズアリーナ。コンサートホールと六本木ヒルズを光ファイバーで繋いで、大型ヴィジョンと５．１チャンネルサラウンドシステムで生中継するということで行ってきました。あいにくの雨で、お客さんは少なかったですが・・・。少し遅れていったので、演奏は、２曲目のベートーヴェン作曲ピアノ協奏曲「皇帝」。内田光子さんの素晴らしいピアノと、SKOの素晴らしく重厚なサウンドが場内に響いていた。（が、オープンスペースなので、もちろん、市街の騒音も・・・。）雨で寒かったので、前半だけ聴いて、食事して帰ってきちゃいましたが、いつか現地で生演奏を聴いてみたいなーと思った。まじで。小澤さんも完全復帰の様子で良かったです。

2006年09月12日

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新日本フィル　名曲コンサート　＠すみだトリフォニーホール

ゲネプロ後は、錦糸町へダッシュ！新日本フィルの名曲シリーズ。シーズンテーマ「誘惑」の初回の名曲シリーズのプログラムは、ベートーヴェン作曲劇付随音楽『エグモント』序曲op.84 ラヴェル作曲ピアノ協奏曲ト長調ベートーヴェン作曲交響曲第7番イ長調op.92 演奏は、指揮：クリスティアン・アルミンクピアノ：児玉桃「エグモント」は、ただただ派手になるパターンが多いが、今日のはちょっと違った。とても上品というか、理性というか、緻密さというか、堅実さというか、勝利への階段を一歩一歩登って行くような、何と言えば良いのだろう。確固たる意思が込められているような演奏だったと思う。ラヴェルは、とても好きな曲のひとつですが、２楽章は気持ちよく寝てしまいました。メインのベト７は、久々に聴きました。こういうプログラムも偶には良いものですね。

2006年09月09日

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新日本フィル　第404回定期演奏会「夏の終わりに愛の物語」　＠サントリーホール

今日は、家の都合で午後から半休。家でゆっくりと楽器をさらった後は、サントリーホールへ。プログラムは、ハイドン作曲交響曲第82番ハ長調『熊』ベルリオーズ作曲夏の夜op.7 ラヴェル作曲『ダフニスとクロエ』第1＆第2組曲演奏は、指揮：クリスティアン・アルミンクコントラルト：ナタリー・シュトゥッツマン管弦楽：新日本フィルハーモニー交響楽団このコンサートから新シーズンの開幕。４年目となったアルミンク＆ＮＪＰのテーマは、『誘惑～Seduction～』その１曲目がなぜ「熊」だったのか。よく分からないが、今年もアルミンク＆ＮＪＰにはかなり期待している。最初のコンサートで、コントラルトのナタリー・シュトゥッツマンさんが出てきたのも良い。彼女がサイトウ・キネンと共演したマーラーの「復活」は、素晴らしかった。（生では聴けなかったけどー。）今日の声も最高だった。心地よい響きがホール内に響き渡り、聴衆を魅了した。メインの『ダフニスとクロエ』はあっという間に終わった。なんだかとってもハデだった。前にここで聴いた東フィルより完成度は高かったと思う。率直に。でも、結構トラが多かったのが気になるところ。

2006年09月05日

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新日本フィル　サントリー定期

今日は、仕事を早めに切り上げて、サントリーホールへ。新しいプロジェクトに配属されて始めてのコンサート。こんなに早くに帰るのはちょっと気が引けるほどの仕事魔の集団の一員となってしまった。今日のプログラムは、待ちに待った「夏の第九」。オーガスタ・リード・トーマス作曲楽園への歌（2002）ベートーヴェン作曲交響曲第９番ニ短調『合唱付』op.125 の２曲プロ。指揮：クリスティアン･アルミンク独唱：日比野幸、加納悦子、トーマス・モーザー、クレメンス・ザンダー合唱：栗友会合唱団（合唱指揮：栗山文昭）今日のコンサート。日本のオケにとっては、第九と言えば、毎年年末に死ぬほど演奏する曲。そういう意味では、オケのモチベーションがどんなものか非常に興味があった。結論。今日の第九は、本当に年末に聴くそれとは同じ曲と思えないほど、素晴らしい曲に仕上がっていた。もちろん年末の演奏がダメだと言っているわけではないけど・・・。やっぱ定期演奏会の１プログラムとして取り組むのは一味違う。全体的にテンポは前向き。最近のアルミンク氏の傾向としては、様々な挑戦の跡が見られるが、なかなか受け入れられない（自分的に）の演奏が多かっただけに、今日のこの演奏は、とても感動した。今日で、２００５－０６シーズンも終わり。いよいよ９月からは、２００６－０７シーズンの始まり。アルミンク氏と新日本フィルの更なる進化に期待したい。

2006年07月28日

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新日本フィル　名曲コンサート

今日は、午後から錦糸町。すみだトリフォニーホールへ。久々のリヒャルト。【曲目】ブラームス作曲大学祝典序曲Ｒ.シュトラウス作曲オーボエ協奏曲ニ長調Ｒ.シュトラウス作曲交響詩『英雄の生涯』指揮：クリスティアン･アルミンクオーボエ：古部賢一１曲目。大学祝典はそれこそ学生の頃によく演奏した。なかなか良い演奏だった。古典～初期ロマン派の曲というのは、聴いてもわかり易いし、演奏しても安定感がある。（つづく）

2006年07月22日

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東フィル　サントリー定期　with　ゲリンガス

今日も仕事はヒマヒマ。１日中ネットサーフィンしている日が、もう２週間。こんな状況がいつまで続くのか・・・。これでこんなに給料貰ってて良いのかという疑問もあるにはあるが、会社間の関係だから仕方あるまい。業界自体の人手不足が深刻だからって、ある時期、仕事が無くても人は手放さないように、どうにかして確保しておこうという考えはどうなんでしょうかね。お金もらえるのは良いけど、もっと有効活用しろよ！と言いたい。大企業病だよ。ほんとに。さて、日中はこんな感じなので、夜は気分転換にと、職場を早めに出てサントリーホールへ。本当は明日のオペラシティに行く予定だったのだけど、明日は転職活動のため、今日にしました。今日のプログラム。プロコフィエフ／組曲「三つのオレンジへの恋」トゥール／チェロ協奏曲～電子チェロと管弦楽のための協奏曲(日本初演）ムソルグスキー（ラヴェル編）／組曲「展覧会の絵」展覧会は先週、新日本フィルで聴いたばかり。指揮は、クリスチャン・ヤルヴィチェロは、ダーヴィド・ゲリンガスゲリンガスは、丁度１年くらい前に新日本フィルとの共演でドヴォルザークを聴いて以来。今日の演奏。一番心に残ったのは、やはりトゥール。電子チェロによる演奏は、かなり良かったです。さすがはゲリンガス氏。ソロのアンコールは２曲もやってくれました。リムスキー＝コルサコフ：サルタン皇帝の物語より「熊蜂の飛行」パブロ＝カザルス：「鳥の歌」しかも、さすがは親日派の彼です。２曲とも日本語で紹介してくれました。前回の新日本フィルとの共演の時も、ソロ・アンコールは鳥の歌。その時は、アコースティック・チェロでの演奏だったので、今日の電子チェロの演奏もまた一味違って、良かったです。さて、プログラム後半の「展覧会の絵」正直言って、後半は聴かないで帰っても良かったですね。言葉悪いですが、アマチュアでもあれくらいの演奏する楽団は沢山あると思いました。多分、棒の問題も大きかったように思います。

2006年06月28日

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新日本フィル　名曲コンサート　＠すみだトリフォニーホール

今日は午後から、錦糸町へ。新日本フィルの名曲コンサートを聴きに。今日、梅雨の中休み的晴天で結構扱った。が、夜の本番のために、スーツ姿でコンサート会場へ。。。。かなり暑かった。今日の第一の衝撃。楽員の方が、ロビー中央で大声張り上げて、他公演のチケットの販促活動をしていた。バストロンボーンの●脇さんも大声張り上げながら積極的に呼び込み活動をしているではないか。前半で降り番だった方々を中心に本当にプレイヤーが販促活動をしている。どこのプロオケも販促活動に躍起なのは知っていた。が、ここまでやっていることは今日の今まで知らなかった。プレイヤーが、演奏以外の仕事をすることなど、これまで考えられただろうか。某オケではプレイヤーが企業を訪問して営業活動をしていると聞いたけど、プロの世界も、結構大変らしい。さて、今日のプログラムは。ベートーヴェン作曲ピアノ協奏曲第５番変ホ長調『皇帝』op.73 ムソルグスキー作曲組曲『展覧会の絵』の２曲。指揮は、ジェームス･ジャッドピアノは、宋　思衡いつも通り、マナーの悪いこのシリーズ。今日もあっちでは飴の包みをカサカサ。こっちでは鼾が・・・。ピアノコンチェルトの中でも特に好きな皇帝。今回のソロは申し分ない仕上がり。やっぱり好きな曲。後半の展覧会の絵は、比較的最近、自分でも演奏した曲なので、譜面も頭に入っていたし、それなりに流れも気になった。が、金管の発音がちょっと鈍かった以外は、良い演奏だった。何よりも打楽器群のノリと音色。これはなかなかないですね。アンコールは恐らく誰も予想してなっただろうスラブ舞曲第１番。最後の最後まで派手なステージに圧倒されました。来週の東フィルが楽しみですね。

2006年06月24日

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新日本フィル　サントリー定期　＠サントリーホール

そうです。今週は怒涛の１週間です。今日も暇だったので、定時ダッシュでサントリーホールへ。ちょっと着いたのが早すぎたので、丸善で時間をつぶしつつ、ホールへ。今日は、新日本フィルのサントリー定期。今シーズンも残り２回となりました。今日のプログラムは、オール・ショスタコーヴィチ・プログラム。■新日本フィルハーモニー交響楽団第402回定期演奏会【曲目】ショスタコーヴィチ：ヴァイオリン協奏曲第1番　イ短調　op.77　　　　　　　　　：交響曲第7番　ハ長調　op.60　「レニングラード」【出演】指揮：ジェームズ・ジャッドヴァイオリン独奏：渡辺玲子管弦楽：新日本フィルハーモニー交響楽団前半の編成は、14型、後半は16型だったと思う。メインのシンフォニー7番は、Ｍフィルの次回定期の候補曲に挙がっていたので、演奏する立場としての観点でちょっと聴いてみた。結論。まだ無理。３楽章で終わりだったら、まだ何とかなるかも知れない。が、このシンフォニー。75分も演奏時間かかります。集中力が持たないよ。やる方も聴く方も。今日だって、休憩時間にロビーでおいしいお酒を呑んでしまったのでしょう。２楽章が終わったあたりから、あっちでソワソワ、こっちでソワソワ。きっとトイレに行きたかったに違いない。そういうヴィオリストも、咳が出て、何度呼吸困難になりそうになったか。しかも３楽章～４楽章はアタッカ。終わったのか！？と思ったら、４楽章が始まって、それでもかなりの時間が経過していたので、、かなり焦ったよ。マジで。でも、レニングラード。なかなかイイ曲だった。来年は無理にしても、いつかＭフィルでやってみたい曲のひとつだね。

2006年06月21日

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新国立劇場オペラ「こうもり」

今日は、昨日会社を休んでいる間に、次に担当するハズだったプロジェクトが失注に終わったことを知り、朝からかなりテンションダウン最近の家庭の問題のこともあり、本当に魂が抜けたような一日だった。こんな時は、記憶が無くなるまで酒を呑むか、爆睡するか、音楽か。丁度良いタイミングで、オペラのチケットを安く手に入れたので、急にやることが無くなった会社を早々と飛び出し初台へ。初めて新国立劇場に足を運んでみた。第一印象。かなり重厚。駅から劇場へ向かう間の外観もかなり格調高い雰囲気。中に入るのがかなり楽しみで、もしかしたら、スキップくらいしてたかも知れない。（ウソ）今日のチケットはＦ席だったので、４階の下手寄りの席。急勾配で、オケピットの中まではあまり良く見えない。ステージと字幕のボードは良く見えました。ちょっと遠かったけど。平日の１８時半開演という早い時間なのに、場内はほぼ埋まってました。（安い席だけ？）今日の演目は、ヨハン・シュトラウス２世の「こうもり」。とても聴き慣れた、かつ、全く違和感の無い、軽快な序曲から幕が開く。日本語でも分かりやすい洒落も各所にちりばめられ、最初から最後まで素晴らしい演出。そして、東フィルの素晴らしい演奏。歌手の演技力も、歌唱力も申し分ない。休憩時間には、演目に因んで、結構沢山の種類のシャンパンがロビーで販売されていたので、もちろん１杯賞味させていただきました。病み上がりでアルコールを控えていたので、ちょっとキツカッタけど、本当においしかった。後半の２・３幕もより一層、爆笑の渦でステージは進み、ハッピーエンドへ。地域柄、もしかしたら、シャンパンよりも焼酎の方が呑みたかった人も多かったかも知れない。全てが新鮮で、でも、ちゃんとシュトラウスの音楽と楽しいストーリー。なんか不思議な感覚でした。日常を忘れて、本当に心から楽しめて、行って良かった。結構、一人で来てるお客さんが居てほっとしました。あと３公演残っているので、是非、新国立劇場へ。（楽天チケットでは取り扱いがありませんが。）【スタッフ】作曲：ヨハン・シュトラウスII世原作：アンリ・メイヤック／ルドヴィック・アレヴィ台本：カール・ハフナー／リシャルト・ジュネー指揮：ヨハネス・ヴィルトナー演出：ハインツ・ツェドニク美術・衣裳：オラフ・ツォンベック振付：マリア・ルイーズ・ヤスカ照明：立田雄士舞台監督：大仁田雅彦合唱指揮：三澤洋史合唱：新国立劇場合唱団バレエ：新国立劇場バレエ団管弦楽：東京フィルハーモニー交響楽団【キャスト】ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン：ヴォルフガング・ブレンデルロザリンデ：ナンシー・グスタフソンフランク：セルゲイ・レイフェルクスオルロフスキー公爵：エレナ・ツィトコーワアルフレード：水口聡ファルケ博士：ポール・アルミン・エーデルマンアデーレ：中嶋彰子ブリント博士：高橋淳フロッシュ：ハンス・クレマーイーダ：中村恵理忙しくて劇場に行けない人は、ＤＶＤで。演出：ジョン・コックス　指揮：リチャード・ボニング　コヴェント・ガーデン王立歌劇場演出：オットー・シェンク　指揮：テオドール・グシュルバウアー　ウィーン国立歌劇場指揮：プラシド・ドミンゴ　コヴェント・ガーデン王立歌劇場

2006年06月20日

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Ｎ響　第1572回定期公演　Cプログラム　＠ＮＨＫホール

今日は、定時前に退社し、ＮＨＫホールへ。かなり早い時間に出て、ＹＡＭＡＨＡの１軒でも寄ってから行こうと思っていたのに、結局、ぎりぎり。渋谷のモスバーガーで軽く食事をして、直接ホールへ向かいました。かなり久しぶりのＮＨＫホール。３階のＣ席最前列だったのですが、館内の構造が良く分からず、Ｃ席はこっちかーと２階の最前列に座ってしまいました。するとこの辺の席は、定期会員の方ばっかりだったのでしょう。隣の席の年配の方が、いつもと違う若造が座っているので、不信に思ったらしく、声をかけて来ました。２０００円位の安いチケットなのに、こんなに良い席に座れるなんて、Ｎ響って凄い！と妙な勘違いをしていたのに、納得。やはりそれは甘かった。同じ席番が２階と３階にある方がおかしい！と勝手な言い訳をしつつ、慌てて、３階へ移動しましたが、周りは、皆若い人。またも納得。さて演奏の方は。［指揮］準・メルクル［ピアノ］伊藤　恵［曲目］シューマン／交響曲　第4番　ニ短調　作品120クララ・シューマン／ピアノ協奏曲　イ短調　作品7シューマン／交響曲第1番変ロ長調作品38「春」というプログラム。今日のお目当ては、もちろん交響曲第１番の「春」。Ｍフィルでやったばかりの曲です。前半の２曲はいずれも楽章間を続けて演奏される曲でした。実は、今月はじめからずっと風邪をひいていて、途中で咳が出そうで、大変でした。クララ・シューマンのピアノ協奏曲は初めて聴きましたが、結構、良い曲。この曲は、クララがピアノ協奏曲の作曲手法の研究中の作品だそうですが、そうとは思えないほどの出来だと思いました。オーケストレーションもお上手。休憩時間は、ＦＭで生放送をしていたので、それを席で聴きながら過ごす。Ｎ響以外では、こんなことは有り得ませんね。そして、メイン。全体の印象としては、コンパクトでかつ繊細。テンポもかなり速かった。印象は悪くなかったが、欲を言えば、もう少し熱めの演奏が聴きたかったなー。上手なんだけど、どことなくコナシテル感が強かった気がします。終演後は、会社の呑み会をぶっちぎり、渋谷で一杯楽しかったなー

2006年06月09日

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ヴィオラ・スペース２００６　コンサート（２）　＠紀尾井ホール

今日はいよいよヴィオラ・スペース２００６最終日。一連のイベントも今日で幕を閉じる。今日は、自分にとってはちょっと意味のある日。いや、いつかきっと意味を持ってくる日。（なぜかは秘密。）今日のプログラムをおさらい。♪１４：３０よりプレ・コンサート ◇ルクレール：２つのヴィオラのためのソナタ第５番ハ短調作品12-5　小熊佐絵子／笠川恵（ヴィオラ）◇ペンデレツキ：カデンツァ　松実健太（ヴィオラ）◆武満徹：鳥が道に降りてきた　＊没後10年　豊嶋泰嗣（ヴィオラ）　野平一郎（ピアノ）◆J. S.バッハ／野平一郎編曲：４つのヴィオラのためのシャコンヌ（1999）　＊ヴィオラスペース2000委嘱作品　　アントワーヌ・タメスティット／赤坂智子／大島亮／今井信子（ヴィオラ）◆ノックス：”Viola Spaces”より＊世界初演　　　ガース・ノックス／安達真理／瀧本麻衣子／武本秀美／原麻理子／原裕子／松実健太（ヴィオラ）　◆ピアソラ：ル・グラン・タンゴ　店村眞積（ヴィオラ）　北村聡（バンドネオン）　　　　◆武満徹：ア・ストリング・アラウンド・オータム　＊没後10年　川本嘉子（ヴィオラ）　　下野竜也（指揮）　桐朋学園オーケストラ◆モーツァルト：弦楽五重奏曲　第４番ト短調 K.516　＊生誕250年　川崎雅夫／小栗まち絵（ヴァイオリン）店村眞積／菅沼準二（ヴィオラ）原田禎夫（チェロ）今日は、どの曲もかなり注目度が高かった。自分的に。プレ・コンサートは２曲とも、改めて興味が沸いた。出来る出来ないはヌキにして、いつかはやってみたい曲のランクイン。ルクレールは、元々ヴァイオリン・デュオのために書かれた曲らしいがヴィオラでもぜんぜんＯＫ。何をもってＯＫかは不明だが、結構、響きだった。音域も手伝ってか、多分、ヴァイオリンでやるよりも聴きやすいのではないだろうか。ペンデレツキもチャンスがあったらやってみたい。超難しいけど。あの魅惑の半音をあそこまで展開していけるのだから、音楽として面白い。今日のコンサートの一番の注目は、やはりシャコンヌ。既にＭフィルのヴィオラパートで近々演奏予定となっているので。ということで、今日は、Ｍフィルのヴィオラパート３名＋もうすぐヴィオラパート１名と共に。今回の演奏では、おそらくバロック弓を使用していた。素晴らしいハーモニーだ。３月の合宿で自分たちで合奏したときには、どちらかというと弾くことで精一杯だった。が、実は、あれだけ細かい音符の中にも、そして、早い展開の中にも和音が綺麗に響いていた。こんな演奏を私たちもしたい。素直にそう思ったし、感動した。とてつもない不思議な力に吸い込まれたような感じ。モーツァルトのクインテットは、曲自体はどちらかと言うと、昨日の曲のほうが好き。最後に今年のヴィオラ・スペースを総括して。このように教育プログラムも合わせたイベントは非常に大事だと思ったし、日本のヴィオラ界は将来有望な若手が続々と育っていることを確信した。アマチュアにとっても非常に有意義なイベントとなったと思う。もっと前から参加しておけばよかった。心からそう思った。今回のイベントを通して、より一層、ヴィオラという楽器の魅力を知った。また、多くの素晴らしいヴィオラのための作品があることを知ることが出来た。そういう意味でも、今回、かなり無理をして４日間のスケジュールに、へばり付いて参加したが、それなりの意味があったと思う。そして、個人レッスンの方も、再開しようと思った。何より、多くの兄姉弟子の方々が、このヴィオラ・スペースに出演していて、本当に素晴らしい師匠にめぐりあえたと確信したので。来年をまた楽しみにしつつ。

2006年05月27日

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ヴィオラ・スペース２００６　コンサート（１）　＠紀尾井ホール

今日は、ちょっと早めに定時前退社して、３日目の四ツ谷へ。今日から、いよいよ２日間のコンサートを迎える。今日の曲目。♪１８：３０よりプレ・コンサート　◇ヒンデミット：無伴奏ヴィオラソナタ作品11-5　赤坂智子（ヴィオラ）※時間の都合で１楽章のみになってました。そして、本編。◆J. S. バッハ：無伴奏チェロ組曲第６番ト長調（原曲：ニ長調） BWV1012　　　川崎雅夫（ヴィオラ）◆大村久美子：メビウスの変容　　　ガース・ノックス（ヴィオラ・ダモーレ）　鈴木俊哉(リコーダー）◆モーツァルト：弦楽五重奏曲第５番ニ長調 K. 593　＊生誕250年　小栗まち絵/川崎雅夫（ヴァイオリン）　川本嘉子/店村眞積（ヴィオラ）原田禎夫（チェロ）◆シュニトケ：ヴィオラ協奏曲　アントワーヌ・タメスティット（ヴィオラ）　下野竜也（指揮）　桐朋学園オーケストラ◆J. S. バッハ/細川俊夫編曲：コラール「人よ、汝の罪の大きさを嘆け」◆武満徹/細川俊夫編曲：ア・ストリング・アラウンド・オータム～ヴィオラとピアノのための　＊没後10年　今井信子（ヴィオラ）　野平一郎（ピアノ）当初予定とは全く違う曲順での本番。終演が21時半を過ぎていたので、恐らく時間を考慮してのことだろう。どの曲もとっても良かったー。まずバッハは、昨年に引き続き、川崎先生。彼のダイナミックな演奏、好きです。２曲目の「メビウスの変容」は、ノックス氏の柔軟なヴィオラ・ダモーレの奏法と鈴木氏の息遣いが見事にマッチして、不思議な世界を創り上げていた。モーツァルトはＣＤでは良く聴いていた曲だけど、生で見て、いろいろ新しい発見が。意外とチェロの活躍が少ない。まさにヴィオラのために書かれていると思えた１曲。そして、後半。華やかな衣装に身を包み、出てきたのは、ソリストならぬ桐朋オケの登場！！それにしてもすごい衣装です。白いドレスの方も結構居て、これはきっと将来、ウェディングドレスに転用か？と思ったほど。オケの演奏自体も、若さ溢れるというか、一人一人がとても積極的で、全員が音楽作りに参加しているようで、とても良かったです。ソロのタメスティット氏は、公開マスタークラスで、同曲の講師でした。その時の印象とはまた違った感じでした。本番でのテンションはやはり違うのですね。若手で期待のヴィオラ奏者として注目されるのも納得です。最後、今井信子さんが弓を２本持って登場。どこで使い分けるのかと思ったら、タケミツはモダン弓で、バッハはバロック弓でということだったようです。本当に同じ楽器から出ている音とは思えないような素晴らしい演奏でした。これも今井さんならではなのかも知れません。その間、舞台転換の時間削減のためか、オケはステージに張り付き状態で、今井さんの演奏に酔いしれていました。ヴィオラのトップの方は、今回、大活躍だったこともあり、今井さんの演奏に間近で触れて、ステージ上で涙していました。きっと将来は、今井さんのような世界に羽ばたくヴィオラ奏者になってくれていることでしょう。ちょっと演奏時間が長かったけど、そんなことは感じさせなかった。とにかく素晴らしい演奏会でした。

2006年05月26日

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新日本フィル　トリフォニー・シリーズ　第１夜　＠すみだトリフォニーホール

今日は、演奏会ダブルヘッダー。昼のヴィオラ・スペース終了後、そのまま四ッ谷駅から中央線で錦糸町へ。朝、出かけ前にシュークリームを１つ食べて以来、何も口にしていなかったので、カフェで軽くサンドイッチを。お腹すき過ぎて、演奏中にグーグー言ってしまうと困るので。。。。今月の新日本フィルは、もともとは小澤さんが振る予定だったが、病気療養のため、すべてアルミンク氏に交代していた。曲目は、そのまま。本当は、明日の夜、サントリーシリーズの定期会員で同じ曲目を聴けるはずだったが、ヴィオラ・スペースと重なったので、急遽、今日のチケットを入手しました。はい。今日のプログラムは以下。スメタナ作曲　歌劇『売られた花嫁』序曲ブラームス作曲　ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.77 ブラームス作曲　交響曲第１番ハ短調op.68 という３曲プロ。指揮：クリスティアン・アルミンクヴァイオリン：アラベラ・美歩・シュタインバッハートリフォニーシリーズを聴くのはかなり久しぶり。席もいつもと違ったので、なんとなく新鮮な感じ。今日のシート。何と！３Ｆ席の最後列、ど真ん中。３Ｆ席自体は、結構、遠いようで、他のホールと違って、意外と近い。あの角度からステージを見下ろすというのもなかなか出来ない経験だね。改めてこのホールの音響の良さを感じました。墨田区万歳！ＪＪの地元、港区は公会堂さえない文化的にはかなり意識の低い自治体です。サントリーホールほか、民間の文化拠点はいくらでもあるものの、住民が本当に自由に使える（費用面でも）ハコが欲しいものだ。だから、区民は皆他区の活動に参加しに遠征をしている。。。。。それは今日は置いておいて。１曲目のスメタナは、久々に生演奏を聴いた。ＪＪも大好きな曲のひとつだ。できればＭフィルでやってみたい曲でもある。（候補曲には挙げさせて頂きますよ！）かなり完成度の高い演奏。好感が持てた。ちなみに、弦の編成は１４型。２曲目のコンチェルト。シュタインバッハーさんはお初にお目にかかりました。彼女は、ドイツ人のお父さん、日本人のお母さんのハーフらしいですね。かなりの美人です。（実際は、遠くて米粒くらいしか見えませんでしたが。）それは良いとして、演奏もかなり良かった。かなり熱い演奏でした。彼女のストラディヴァリウスは、それはまた素晴らしい音色だった。弦の編成は１２型。欲を言えば、オケのヴァイオリンがもう少し控えめだったら良かったかな。か、低弦が弱めだったか。ソロのアンコールは、イザイ作曲のソナタ第２番「ラ・フリオーサ」素晴らしいテクニックでした。続いて休憩挟んで、後半は、ブラ１。今日のブラ１。ＪＪ的にはちょっと、ん？って感じでした。おそらく、かなり難しいプログラムであったと思います。誰もが聴き慣れていて、民衆ウケするプログラム。本来小澤氏がタクトを執る予定だっただけに、聴衆の期待も高かっただろう。アルミンク氏なりの努力の跡は、あちこちに見えた。が、今日の私のハートはちょっと受入れ難かったようだ。ちょっとオイテいかれた感が・・・。それでもブラボーが出ていたので、皆さんには受け入れられたのでしょう。実は、エキストラのオファーが多い話は前に触れましたが、今年、ブラ１をあと２回も演奏する予定です。そちらはどんな演奏になるか。楽しみです。

2006年05月25日

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ヴィオラ・スペース２００６　２日目

昨日に引き続き、紀尾井ホール。昨日は、仕事で緊急にお客様に呼び出され、泣く泣く午後の数時間は、職場に戻ったのですが、今日は、その影響で、朝から出勤。僕の連休は結局無くなってしまいました。（返せ！）朝の11時までに帰らせてもらいます！と宣言したものの、お客様との会議は、、昼もぶっ通し、午後の２時半までかかりました。ということで、今回のマスタークラスで一番注目だった、おとぎの絵本は聴講できず･･･。最悪の結果になってしまった。。。。。はい。気を取り直して、今日の内容。マチネ・ミニ・コンサート（１１：３０開演）◆モーツァルト：二重奏曲第２番　変ロ長調 K.424　小栗まち絵（ヴァイオリン）店村眞積（ヴィオラ）◆シューベルト：アルペジオーネソナタイ短調 D.821　アントワーヌ・タメスティット（ヴィオラ）　野平一郎（ピアノ）※こちらは１曲も聴けず・・・。公開マスタークラス（１）13：00-13：50　＜ヴィオラ部門＞　講師：川崎雅夫　　受講生：原裕子（ヴィオラ）　　受講曲：バッハ：無伴奏チェロ組曲第６番ニ長調ＢＷＶ１０１２　（２）13：50-14：40　＜ヴィオラ部門＞　講師：店村眞積　　受講生：大島亮（ヴィオラ）　桑生美千佳（ピアノ）　　受講曲：シューマン：おとぎの絵本作品１１３（３）14：40-15：30　＜ヴィオラ部門＞　講師：ガース・ノックス　　受講生：武本秀美（ヴィオラ）　　受講曲：ペンデレツキ：カデンツァ（４）15：40-16：30　＜ヴィオラ部門＞　講師：川本嘉子　　受講生：叶澤尚子（ヴィオラ）　加納麻衣子（ピアノ）　　受講曲：バルトーク　ヴィオラ協奏曲（５）16：30-18：00　＜アレクサンダー・テクニック部門＞　特別講師：マシュー・ジョーンズ　　受講生：千原正裕／中村洋乃理／早川敦史／三島沙帆／米納真妃子（ヴィオラ）こちらは、（３）～（５）を聴講。（４）はもともとは、ヒンデミットのソナタ１１－４の予定だったが、変更になっていた。どちらにしても良い曲だ。今日は、朝からシュークリーム１個しか食べて居らす、１８時までぶっ通し。途中で、お腹が鳴らないかかなり心配されたが、何とか乗り切った。それにしても受講生たち。みんな若いのに、上手ですね。私なんかが見てても、テクニック的な課題は殆ど無いように見えました。指導されるポイントも、皆さん、音楽面が中心。それを実現するために、必要な技術なりからだの使い方を中心にご指導されておりました。かなり参考になります。こういう機会があると、どうしてもその曲をやってみたくなるもの。早速、楽譜の調達を。。。（楽天には無いと思うけど･･･。）

2006年05月25日

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ヴィオラ・スペース２００６　東京　開幕

いよいよ今日から怒涛の４日間。初日の今日は、紀尾井ホール。って、４日間、毎日紀尾井ホール。ヴィオラ・スペース２００６の東京でのイベントが開幕。今日は、マチネ・ミニ・コンサートと、公開マスタークラス。会場は、いずれも紀尾井ホールの小ホール。まず、最初に一言言っておきたい。こういうイベントで、特に公開マスタークラスのような企画は、当日、いきなり曲目変更とかはなしにして欲しい。５時間もぶっ通し、しかも２日間ずっと張り付いている人は、ごく一部なのだから。要するに、どの曲を聴講するか計画的に来ている方が大多数なのだから、もし事前に分かっているのなら、ホームページでも何でも、広報すべきと思いました。ヴィオラファンクラブのサイトとか、外郭応援団も多いでしょ。というのは、今日の一番のお目当ては、シューマンのおとぎの絵本。公開マスタークラスの１コマ目を目指して、仕事もやりくりして、駆けつけたのです。なのに・・・・。出演者の都合で、明日の２コマ目と入れ替えと。。。。明日の２コマ目は、３コマ目以降を優先するために、昼から会議を入れてしまいましたよ。しかも、こっちから時間指定して。。。。今更、時間変更のお願いが出来るわけもなく･･･。かなり自己都合の言い分で申し訳ないが、僕以外にもきっとやりくりして来ている人は多いはず。人は変わっても、曲の変更は勘弁して欲しいなーとかなり思いました。はい。不快な話はここまでにして、、、、気持ちを取り直しまして。今日の参加イベントは、マチネ・ミニ・コンサート（１１：３０開演）◆ヒンデミット：ヴィオラソナタ作品11-4　　川本嘉子（ヴィオラ）野平一郎（ピアノ）◆ヤナーチェク：ヴィオラソナタ（原曲：ヴァイオリンソナタ）　ガース･ノックス（ヴィオラ）　野平一郎（ピアノ）そして、公開マスタークラス（１３：００～１８：００）（１）13：00-13：50　講師：アントワーヌ・タメスティット　　受講生：原麻理子（ヴィオラ）　桑生美千佳（ピアノ）　　受講曲：シュニトケ：ヴィオラ協奏曲（２）13：50-14：40　＜ヴィオラ部門＞　講師：菅沼準二　　受講生：蘇哲弘（ヴィオラ）　増田桃香（ピアノ）　　受講曲：ホフマイスター：ヴィオラ協奏曲ニ長調（３）14：50-16：20　＜室内楽部門＞　講師：野平一郎／川本嘉子　　受講生：ステラ・クァルテット[ 瀧村依里／上敷領藍子（ヴァイオリン）原裕子（ヴィオラ）木下通子（チェロ）]　　受講曲：ベートーヴェン：弦楽四重奏曲第４番ハ短調作品１８－４（４）16：20-17：10　＜アレクサンダー・テクニック部門＞　特別講師：マシュー・ジョーンズ　　レクチャー（５）17：10-18：00　＜ヴィオラ部門＞　講師：今井信子　　受講生：瀧本麻衣子（ヴィオラ）　　　受講曲：レーガー：無伴奏ヴィオラ組曲第３番ホ短調　作品１３１d-３のうち、（１）（２）（５）のみ。（２）の後の休憩で、職場に電話したところ、お客さまから緊急で連絡を取りたいとの事で、仕方なく、（３）と（４）の時間は職場に戻りました。平日の昼だというのに、紀尾井小ホールは、半分以上は埋まってました。さすがに定年後と思われる年配の方と、楽器ケースを手にした学生風の方が多かった。私のように、スーツ姿のサラリーマン風はほとんど居なかった。（当たり前か！？）ホフマイスターは楽譜を持ち込んじゃいました！（もちろんおとぎの絵本も）受講生の皆さん。お疲れ様でした。きっと緊張されたことと思います。客席から見ていて、皆さん、若いのに、素晴らしい演奏をするなーと思いました。ただ、面白いもので、それぞれ到達レベルがバラバラなので、もちろん、先生の視点もあるでしょうけど、指摘されることと、目標とするところが、それぞれ異なっていて面白かったです。アマチュアで聴講されていた方も多いと思いますが、いろいろなレベルの話を伺うことが出来て、かなり勉強になったと思います。今後の演奏活動に少しでも生きるように頑張っていこうと思いました。あと、できれば、講師の先生はワイヤレスマイクが用意されていたのだから、極力使っていただきたかったです。でも、こういうイベントって、イイですね。紹介された曲をみんな、やってみたくなる。早速、今日聴いた曲で、譜面を持っていないものは、買ってしまおうと考え中です。そして、今日の収穫のひとつ。肩当の影響。肩当ひとつでここまで音が変わるのかと思い知らされました。明日の２日目が楽しみです。仕事の都合で、朝イチで客先に行くことになりましたが、おとぎの絵本までには会場に行きたいなー。

2006年05月24日

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今後のお出かけ予定

しばらくオケ専念状態だったので、あまりお出かけできなかったのですが、いよいよ今シーズンも残りわずか。ラストスパートです。5/24～27　ヴィオラ・スペース２００６　紀尾井ホール5/25　　　新日本フィルトリフォニー定期　すみだトリフォニーホール5/30　　　未定6/9　　　　Ｎ響定期　ＮＨＫホール6/19　　　未定6/20　　　新国立オペラ「こうもり」　新国立劇場6/21　　　新日本フィルサントリー定期　サントリーホール6/24　　　新日本フィル名曲シリーズ　すみだトリフォニーホール7/6 　　　東フィル定期　オペラシティ7/18　　　未定7/22　　　新日本フィル名曲シリーズ　すみだトリフォニーホール7/28　　　新日本フィルサントリー定期　サントリーホールシーズンチケットだけじゃなくて、結構単発でチケット取り捲りました。全部本当に行けるのか。。。。。。。6月3週目は怒涛の1週間になりそうです。

2006年05月18日

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ＪＴアートホール　アフィニス・アンサンブル・セレクションNo.100

今日は、仕事を早めに切り上げ、虎ノ門のＪＴアートホールへ。楽しみにしていたアンサンブル・セレクション。しかも第100回。そして、シリーズ10周年。仕事の都合で、若干、遅刻。結局、１曲目の２楽章までは聴けず。。。。。。。。。１曲目がかなり興味あったのに。。。（つづく）

2006年05月12日

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新日本フィル　名曲シリーズ　＠すみだトリフォニーホール

今日は、午後から錦糸町へ。今シーズンも残りわずかとなった新日本フィルの名曲シリーズ。今回の曲目は、・ドヴォルザーク／チェロ協奏曲　ロ短調　作品104　　チェロ独奏は、林峰男氏・ストラヴィンスキー／バレエ音楽「ペトルーシュカ」（1947年改訂版）指揮は、音楽監督のクリスティアン・アルミンク氏。１月にＶフィルでドヴォルザークは演奏したばかりだったので、ちょっと生生しかった。が、、、実にすばらしい演奏！オケもソロも申し分なし！というか・・・。（発言自粛）このドヴォルザークのチェロ協奏曲という曲は、なんとプログラムを困らせる曲だろうか。プレイヤーとしても、前半にこれだけの大曲を演奏したくはないと思うし、観客としても出来れば前半はもう少しコンパクトな曲でまとめて後半に精神力と体力を残しておきたいところだ。単体で聴くと素晴らしい曲なのに、ひとつのコンサートのプログラムにすると結構やっかいかも。っつーか、自分が眠かっただけです。スンマセン。後半のストラヴィンスキーでは、ピアノの野平一郎氏も加わり、また違った世界を醸す。久々に聴く生のストラヴィンスキー。最近特に思うのだが、在京のプロオケの中でも、特に打楽器が生き生きしているオケだと思う。プログラムが良いことももちろんだが、本当に毎回、打楽器奏者が伸び伸びと、そして、本当に生き生きと、楽しそうに演奏しているのが、印象的だ。自分は、弦楽器奏者なので、たとえば、ヴィオラの人がどんな弾き方をしているかに興味を持つのが当たり前にも思えるけれど、どうしても新日本フィルの場合は、別のところに目も耳も行ってしまう。もちろん他のオケに比べて弦が弱いとか、下手とか、そういうことは全くない。むしろ弦も他の在京オケよりも充実していると思う。その中でも特に打楽器が良い。褒めすぎなので、この辺でやめておく。終演後は、ぶらりバスの旅。たまにはこんな休日も良かろう。終着地は、築地ではなく、月島。おいしいもんじゃを食べて帰りました。

2006年04月08日

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アフィニス　アンサンブル　セレクション　＃９９　＠ＪＴアートホール

今日は、職場近くのＪＴアートホールへ。いつもご招待ありがとう。今日の演目は、トウキョウ・ブラス・シンフォニー　デビューコンサート。在京プロオケの金管楽器奏者で構成される金管アンサンブル。メンバーが実に素晴らしい。金管11名によるアンサンブルは、さすが日本を代表するプレイヤー集団だけあって、技巧もサウンドも、そして迫力もバツグン！実は、金管アンサンブルのコンサートは、初めてだった。弦楽はいくらでも聴いたことがあったが、ブラスの響きもまた良いものだ。個人的には、前半最後のバッハのシャコンヌとメインのケッツァーのブラス・シンフォニーが気に入った。行く前は、ほとんどバッハだけを目当てに行った部分があった。ヴィオラのアンサンブルで別のアレンジのシャコンヌをやる予定のため。金管アンサンブルの演奏も参考になるかと。でも、その技巧に感動した。そして、バッハの音楽の凄さに圧倒された。これ、本当にヴィオラアンサンブルでも上手く行くのだろうか・・・。メインのブラス・シンフォニーは、まさにこの編成のために書かれた曲でもあり、個人個人の巧みな技を披露しつつ、金管の素晴らしい響きも聴かせるよい構成だった。終演後は、ゆっこさんとお約束の「つくね」へ。繁盛しすぎて、つくねが品切れだったのが残念。今度、なべシーズンが来たら、きっとつくね鍋を食べに行こう！遅くまで、いろいろ愚痴ってごめん。。。。。やっぱ、ＥＮＤＬＥＳＳはエンドレスなんだな。これが。

2006年03月31日

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新日本フィル　名曲シリーズ＠すみだトリフォニーホール

今日は、朝からＭフィルのエキストラ様用の楽譜の製本。そして、午後から錦糸町へ。今日のプログラムは、オール・ハイドン。・交響曲第80番　ニ短調・ヴァイオリン協奏曲第４番　ト長調・交響曲第85番　変ロ長調タクトは、巨匠ボッセ先生。ヴァイオリン独奏は、若手の白井圭氏。久々のコンマス、揃い踏み。久々に古典ばっかりの演奏会。なんだか落ち着く。今年は、モーツァルト・イヤーなのに、モーツァルトじゃないところもｇｏｏｄ。シンフォニーはいずれもフルート1本、オーボエ2本、ファゴット2本、ホルン2本という編成。今日の弦は、10型でした。最近、この時代の曲から遠ざかっていたので、フルートの役割がある意味、新鮮に、また逆に物足りなくも感じた。不思議な感じ。演奏自体は、非常に丁寧な、そして洗練された感じ。好感が持てた。木曜日のサントリー定期では、あまり見かけない顔が多かったように感じ、細かいところでＶｎがあっていない部分が気になったが、今日は、さすがにメンバーを固めてきたという感じ。かなり完成度も高い。こういう曲でも、生き生きとそしてノリノリで弾いてくれる２ｎｄＶｎトップのＴさんは、音楽家の鑑だと思います。かなり惚れてます。

2006年03月26日

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新日本フィル　サントリーＨシリーズ

今日は、微妙に遅い出勤だったため、定時ダッシュとはいかず、開演時間ギリギリ目指してサントリーホールへ。今日は、久々にベートーヴェンを生で聴くということで、ちょっと緊張気味。新日本フィルの今月の活動と言えば、定期は全て違う指揮者。恐らくプログラムも個性があるに違いない。実は、今日の公演パンフレットを読んで感動した。新日本フィルの曲解説と言えば、毎回、数々のライター様が思い思いに、想いを綴ってくださる。それを読むのもある意味、楽しみだ。今回のこのコンサートに向けて、指揮者との触れ合いを通して、マエストロ下野のコメントを紹介した文章を目にして、彼の本質に迫ったような気がした。実は、彼が学生時代にとあるアマチュア・オケを指揮した時に縁したことがあった。でも、当時の彼とは全く別人のように感じた。非常に安定感のある、丁寧なタクトに好感が持てた。しかも、その音楽に対する情熱をかなり感じた。今日のプログラム。・ドヴォルジャーク作曲／序曲『フス教徒』op.67 ・ベートーヴェン作曲／交響曲第2番ニ長調op.36 ・バーバー作曲／弦楽のためのアダージョ・フーサ作曲／プラハのための音楽1968 テーマは、「平和への信念」素晴らしいプログラム構成。マエストロ下野氏の確信と、誓いのプログラムと言える。特に、４曲目のフーサの前。マエストロがステージに登場する雰囲気と言えば、何とも言葉にし難いが、本当に重々しく、ある意味、権力に対する抵抗とも言えるような、一歩一歩確認するような出で立ち、登場であった。そこから発する音楽たるや。４楽章構成だが、たびたび登場するコラールは、まさにスメタナ。パクっているか引用しているかと言えば、間違いなく引用と言える。本当に民衆の叫びたるこのコラールをフーサも使った。オーケストレーション的には、弦が聊か退屈気味ではあったが、確かに音楽史上に残る曲であると思った。今回のコンサートが専門家のどのように批評されるかは不明だが、少なくとも私にとっては、精神性も高く、また、テクニカル的な完成度の高い、名演だったと思う。

2006年03月23日

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新日本フィル　サントリーシリーズ　＠サントリーホール

（ただいま執筆中）

2006年02月16日

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新日本フィル　名曲シリーズ　＠すみだトリフォニーホール

トリオの練習の後は、慌てて錦糸町へ。今年はじめて新日本フィルのコンサートに行ってきました。このコンサート。固定客が多い。地元墨田区の方々が、多数定期会員になられているらしい。顔馴染み同士が挨拶を交わす場面によく遭遇する。今日の曲目は、・ハイドン／交響曲第70番・モーツァルト／ピアノ協奏曲第25番　　ソリストは、江口玲氏。そしてメインは、・シベリウス／交響曲第５番指揮は、音楽監督のアルミンク氏。前半の２曲。申し訳ありませんが、本当に心地よい響きと、昨日の寝不足も手伝って、正味１時間。ぐっすり眠らせて頂きました。前半のオケの編成は、変形８型（8-7-6-4-3）。（だったはず。）チェロの長◎部～郎氏の姿がない。その代わり、首席の揃い踏み。きっと急な降り番発生！というところでしょうか。◎響への移籍の噂もあるので、今後の動向に注目！休憩挟んで、後半のシベリウス。後半の編成は、管楽器はオーソドックスな２管編成。（2-2-2-2-4-3-3）打楽器は、ティンパニのみ。弦は、１４型だったかな？（14-12-10-8-8）Ｍフィルでやるのには丁度適している編成。実は、この曲のＣＤを持っているのですが、あまり聴いた事がありません。ので、ある意味新鮮な感じ。プログラムの解説にも書いてあったが、本当に「交響詩」的な響き。なんてかっこいい、雄大な、そして、幻想的な曲なのでしょう！今日、聴いただけで、かなり気に入りました。特に３楽章のヴィオラは非常に重要で、刻みだけれども、ヴィオラらしい良い響きがする。本当に最後の金管の雄大なテーマを引き出すのは、ヴィオラの刻みだった。シベリウスの素晴らしいオーケストレーションに感服。是非とも、いずれＭフィルでやってみたいと思いました。再来年には候補曲に出すぞっ！今日のアンコールは、シベリウスと同じ北欧出身の国民楽派、グリーグの「ペール・ギュント」から「朝」。何とこんなにも偶然、今度Ｍフィルでやる曲を、プロの、しかも生で聴けてしまうとは！！実は、Ｍフィルの練習でも一番苦戦しているのが、この「朝」でした。ので、お手本演奏とも言うべき、素晴らしい演奏に出会えて、本当に良かった。ちゃっかりどんなポジション移動してるかとかチェックしちゃいました。が、ヴィオラの首席、篠△女史の手の動きを見る限り、僕が想定していたのと同じでした。（良かった。）あとは、その動きでちゃんと音が取れるように、ひたすら繰り返し練習するだけだー。がんばろーーー

2006年02月04日

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ヘンデル・フェスティバル・ジャパン　２００５　＠浜離宮朝日ホール

今日は、ほぼ定時ダッシュで、築地の浜離宮朝日ホールへ。既に恒例となったこのコンサート。今年は第３回ということで、これまで以上にパワーアップ！した。昨年（厳密には一昨年？）の第２回はレクチャーコンサートで、Ｍフィルの創立指揮者であるＭ先生のトークと共に素晴らしい演奏の一夜だったことを思い出す。（Ｍ先生は、Ｍフィルの母体であるＭ高校管弦楽部の創始者で、Ｍフィル結成時の初代常任指揮者）今回は、レクチャーなしの通常コンサート。聞いたところによると、完売で前売りも当日券も沢山の問い合わせがあったらしい。確かに当日券売り場はすごい行列でした。年々、規模も内容も充実していく。その過程を見ているようで、また来年が楽しみになる。来年は、是非、同じプログラムを二夜連続でやるか、もう少し大きな箱でやっていただきたい。（でも、個人的には今のハコの大きさが最適と思っているので、公演数を増やす方向でお願いしたいですが･･･。）今日のプログラム。もちろん全てヘンデル作曲。・合奏協奏曲作品６ー１０・１１・寓意的オラトリオ（幕間音楽劇）《ヘラクレスの選択》（本邦初演）出演：米良義一（ヘラクレス）、野々下香里（快楽）、波多野睦美（美徳）、辻裕久（従者）演奏：キャノンズ・コンサート室内管弦楽団＆合唱団（同フェスティバル専属楽団）指揮＆チェンバロ：渡邊孝合唱指揮：辻裕久制作統括：三澤寿喜実は、コンチェルト・グロッソは、ＭフィルでもＭ先生にタクトを執って頂く場合には、積極的に演奏してきた曲。それを古楽器で、しかもＭ先生の監修で、プロの演奏を聴く機会を頂けただけでもウレシイ。Ｍ先生曰く、リハーサルの質もかなり良かったとのこと。熱演が期待できる。本番。期待通り、いやそれ以上の素晴らしい演奏。歌のソリストの方がどれくらいリハーサル参加されたかは不明だが、全体としてかなり完成度が高い。言葉は悪いが、その辺のプロオケの定演の演奏の内容の無さから比べたら、精神性も音楽性もかなり高いことが分かる。さすがはＭ先生。Ｍフィルでは、技術的にはかなり劣るが、Ｍ先生の精神性と音楽性は、是非、継承していきたい。とにもかくにも　収穫の多い演奏だった。終演後は、Ｍフィルメンバーで反省会。コンサートを聴きに行って反省会をする意味は、別として、今日得たものの共有と今後の期待を確認しあう。最近、Ｍフィルも広く団員を募集するようになったが、単なる技術を超越した、創立時の思いというか、音楽に対する真摯な姿勢だけは新しいメンバーにも波及させて行きたいと改めて思いました。

2006年01月13日

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ウィーン・シュトラウス・フェスティヴァル・オーケストラ　ニューイヤーコンサート２００６　＠サントリーホール（ネタばれ）

今日は、午後から仕事をサボって、自転車でサントリーホールへ。今年の年始は、４日から出勤だったので、最初の金曜日くらいは･･･。と自分にご褒美。と言うのは、ウソで、夜のコンサートのつもりで落札したチケットが、実はマチネで、止む無く、昼から出かけたわけでした。案の定、客席は疎ら。６割入ってなかったかな。今日は、昼夜２公演らしく、きっと皆、夜に集中していたに違いない。開演ギリギリの到着だったが、かなり余裕を持って席につけた。今日の席は、ＬＡブロックと言って、指揮者の横顔を見るような位置。その中でもかなり早番の席だったので、殆どオケを後ろから見る感じでした。開演直前、席に着こうとしたら、客席の階段の下に人だかり。どうやら年配の女性が、階段から落ちて、倒れている模様。直ぐにホールのスタッフの方が駆けつけて、担架で運ばれて行ったが、結局、あの女性の安否はどうだったのか。コンサートホールの床は、木で出来ている場合が多いので、履物によってはかなり滑りやすいのかも知れない。お正月早々、天下のサントリーホールまで来て、怪我をして、コンサートも聴けずに帰らなきゃならないなんて、何て可哀相なんでしょう。無事を祈る限りです。さて、コンサートの方は、そんな事件のことを忘れてしまうほど、楽しい内容でした。今回のこちらのオケの日本ツアーは、１／５に芸劇を皮切りに、１／１５のみなとみらいまで、１１日間で１１公演という強攻スケジュール。２種類のプログラムで、日本のお正月を彩る。今日は、Ａプロ。ソリストとして、テノールの錦織健さんが登場。どうりで女性のお客さんが多いわけだ。曲目は、・ヨハン・シュトラウスll：オペレッタ「こうもり」序曲・ヨハン・シュトラウスll：フレンチ・ポルカ「クラップフェンの森で」・ヨハン・シュトラウスll：　オペレッタ「ヴェニスの一夜」より “ゴンドラの歌” （錦織健）・ヨハン・シュトラウスll：エジプト行進曲・ヨハン・シュトラウスll：常動曲・ヨハン・シュトラウスlll：ワルツ「ウィーンの森の物語」・ツェラー：オペレッタ　「小鳥売り」より “チロルのバラ” （錦織健）・ヨハン・シュトラウスll：ポルカ・シュネル「狩にて」・ヨハン・シュトラウスll：ワルツ「皇帝円舞曲」・ヨーゼフ･シュトラウス：ピチカート･ポルカ・レハール　：　オペレッタ　「ほほえみの国」より “君こそわが心のすべて” (錦織健)・ヨーゼフ・シュトラウス：フレンチ・ポルカ「鍛冶屋」・ヨハン・シュトラウスll：トリッチ・トラッチ・ポルカ・カールマン：オペレッタ　「伯爵夫人マリツァ」より “ジプシーよ来ておくれ” （錦織健）・エドゥアルド・シュトラウス：ギャロップ「速達郵便で」・ヨハン・シュトラウスll：ワルツ「美しく青きドナウ」あっという間のコンサート。ニューイヤーコンサート特有のとてもサービス精神旺盛な演出もあり、大満足でした。「鍛冶屋」では、「ちょっと待ったーっ！（日本語で）」コールと共に、鍛冶屋に扮したパーカッション奏者の方が、指揮者の位置で鍛冶を叩いて指揮をしてみたり、ポジションを追われた指揮者が打楽器を叩いたり。「速達郵便で」は、郵便物をもった郵便屋さんが、客席内を宛先を探して走り回り、最終的に指揮者の元に届けられて、新年のあいさつのメッセージをくれたり。アンコールは、３曲もあり。最後はお約束の「ラデッキーマーチ」で会場と一体となったり。とっても楽しい時間でした。シュトラウスを演奏する楽団の打楽器は、みんなあのような形態で演奏するんですね。奏者ひとりで全ての楽器を演奏する。ティンパニのマレットの枝の反対側が、スネアのスティックになっていて、瞬時に持ち替えているのを見て、凄いなーと思いました。トライアングルも吊るしてあって、セットしてあるビーターを叩くと音が出る仕組みになってたり、超短いグロッケンのバチで、片手でコンパクトに演奏していたり。とっても楽しそうに演奏している打楽器の方をずっと観察してしまいました。と言うことで、本場のウィンナワルツ（もちろん聴く方）初体験は、とても楽しい思い出になりました。グリーグでもあれが出来たら、打楽器奏者が少なくて済む！なんて、ちょっと考えてもみたけど･･･。

2006年01月06日

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アフィニス・アンサンブル・セレクション　＠ＪＴアートホール

今日は、仕事を早めに切り上げて、虎ノ門のＪＴアートホールへ。今日のコンサートの招待状を頂いたので。職場から徒歩で会場へ。このホール。実は、存在はかなり前から知っていたものの、実際に足を運んでみたのは今日が初めて。２５０席余りのキャパシティ。室内楽のコンサートとしては、丁度良い大きさ。正直、かなり気に入りました。このホール。響きもなかなか良いです。『広島交響楽団のメンバーによる「ブラームスの室内楽」』というタイトルの演奏会。曲目は、ブラームス：ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 op.101 ブラームス：弦楽四重奏曲第3番変ロ長調 op.67 ブラームス：ピアノ五重奏曲ヘ短調 op.34 の３曲。どれも好きな曲だ。特に最後のピアノ五重奏曲は、特に好きで、ＣＤを繰り返し、繰り返し聴いたものだ。いずれも生演奏で聴くのは、初めてになる。どうしてもプレイヤーとして聴いてしまうのが悲しいサガだが、これだけ弾ける人たちがやるカルテットは、やはり素晴らしい。特に今日のヴィオリストは、Ｎ響の首席代行だというではないか！どうりで素晴らしいはずだ。正直、際立っていた。というか、彼のための演奏会かと思った。（他のプレイヤーには申し訳ないが･･･。）それでも五重奏曲は、みんなノビノビ弾いてました。いやー、しかし、、、、ブラームスのクインテットは良いですね。やっぱり自分で演奏してみたくなっちゃいましたー。今までスコアを見ながらＣＤを聴く程度のことしかできなかったのですが、やはり実際の演奏を目の当たりにすると、ちょっと印象変わりますねー。もっと激しく弾きつづけているのかと思ったけど、思ったより余裕がありそうでした。彼らの力量と体力がもちろん、プロなので、単純に同じ感覚で演奏できるとは思いませんが、ちょっと希望が持てた感じです。よし。5年以内に絶対やろう。勝手に決意して会場をあとに。でも、本当に今日のヴィオリスト。井野邉さん。かなりイケテます。マジで弟子入りしたいほど。

2005年12月07日

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Ｎ響　Ｂ定期　＠サントリーホール

今日は、久々のＮ響。サントリーＨでＮ響の演奏を聴く場合、最近の傾向としては、良い事がない。案の定。。。。。今日の曲目。モーツァルト／歌劇「フィガロの結婚」序曲モーツァルト／協奏交響曲変ホ長調 K.364ブラームス／交響曲第4番ホ短調作品98指揮：イルジー・コウト氏ヴァイオリン：堀正文氏ヴィオラ：店村眞積氏いずれもＮ響の名手。今日は、実は、ご招待で参りました。入り口で招待状とチケットを交換しましたが、席は１階席の左端。こんな端の席は初めてでした。ソリストの音が聴こえるか、見えるかかなり心配しましたが、いずれも全く厳しい状況。今日は、堀さんのヴァイオリン。席の関係もあってか、全く鳴ってませんでした。Ｎ響の名手たちがソロということで、オケのメンバーはかなりノリノリだったようですが、その辺で、ちょっとギクシャクした感じ。そういう意味で、前半は店村眞積アワーという感じでした。後半のブラームス。久々にブラームスをちゃんと聴かせる演奏に出会えたと思いました。しかし、このオケ。ヴィオラの質は国内いや、もしかしたら、世界でも最高レベルじゃないでしょうか。他の楽器の事は良く分からないのですが･･･。ともかく、圧巻のブラームスでした。

2005年11月24日

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新日本フィル　名曲シリーズ　＠すみだトリフォニーホール

今日は、午後から錦糸町へ。駅前でＭフィルの配布用パート譜をコピーしつつ、トリフォニーへ。今月、ここの来るのは２回目。先週の公開リハ以来だ。彼等と会うのは、一昨日以来。今月は、彼等の演奏を３度も聴ける。最後の今日は、地元の聴衆も多い、名曲シリーズ。本日の曲目紹介。・ベートーヴェン作曲／ロマンス第2番ヘ長調op.50 ・ラヴェル作曲／ツィガーヌ　以上、ヴァイオリン独奏は、ジョセフ･リン氏。・ブラームス作曲／交響曲第2番ニ長調op.73 指揮は、音楽監督のクリスティアン・アルミンク氏。はい。今日の感想。まず１曲目のベートーヴェンは、皆良く知っているはずの曲だが、私自身生演奏を聴くのは今日が初めて。まるでモーツァルト音楽のような柔らかい、そして、優しい演奏。聴いていてもとても心地よい。ソロのリン氏もとっても繊細な演奏。申し分ない演奏だった。弦の編成は１０型。続いて、ラヴェル。オケの編成（管楽器）がどっと増えたにも関わらず、チューニングなしで、ソリスト＆マエストロ登場！？？？こんなのあり？？と思いつつ、すぐにソロが引き始める。その瞬間から、このソリストに疑問符が募る。この曲から入ってきたクラとはトランペットは、さぞかし最初の音を出す瞬間に神経をすり減らしただろう。結論から言うと、ちょっとソロの主張が強すぎたか、或いはオケの反応が鈍すぎたか。個人的には前者かと判断。よっぽど弾きたかったのか、ある意味、独り善がり的な演奏にも聴こえた。ただ、技巧的には最高レベル。その超絶技巧を堪能できる１曲でした。選曲はアリかな。なかなかあそこまで弾ける人は居なかろう。が、完成度としては、ＮＧ。オケは安定感あったんだけどね。ソロのアンコールが、実は、一番良かった。バッハの無伴奏。バッハをこれだけ現代に生きたものとして蘇らせることが出来る奏者も多くなかろう。そういう意味では、本当に凄い演奏家だ。もっとアンサンブルの楽しさとかを知ったら（もう知ってたらゴメン。）もっと良かっただろうに。休憩挟んで、後半は、ブラームス。こんなブラ２は初めて聴いたというのが率直な感想。テーマを短く処理する辺りは、今まで誰が試みたことがあろうか。ある意味新鮮だ。個人的には、聴きなれたブラ２像が定着していたので、最初、違和感もあったが、そこはやはりウィーン子のアルミンク監督。最後の最後は、良いところの持っていってくれました。大学時代に演奏し損なって以来、ずっと自分の頭の中で疑問になっていたヴィオラ＆チェロのボーイングの処理も解決。これなら納得できる！となぜか演奏意欲が湧いてきた。Ｍフィルで数年前からやりたい曲に挙がっていたにも関わらず、なぜか実現しなかったが、これでパートとしても推せると判断。それはさておき、今日のＮＪＰ。全体的にちょっと疲れが見え隠れ。やはり一昨日のマーラーの疲労が残っているのだろうか。勝手な想像だが、昨日に、今日のためのリハをしているとしたら、オケもマエストロも本当に休みなし。体力的にも精神的にもさぞかし大変だったろう。この辺のスケジュールを決める方は、もう少し配慮できないものか。それとも最初からスケジュールが決まっていてあとからプログラムが決まったのか。いずれにしても強攻スケジュールであったことには間違いない。その前には地方公演もしていたようだし。今日、一番安定していたのは、オーボエ。それ以外は、総じて疲れを感じさせる演奏だったと思う。特に普段期待値の高いフルートとホルンは、大変だったと思う。やっぱりあれだけ大曲をこなした後は、全員休日にした方が良かったと思う。か、もしくは、全員休日だったから、リハが不十分だったか！？もしそうだとしたら、やはり公演の間に、最低でももう中一日入れるべきだったよね。プロの世界はやはり厳しいんだね。でも、いつも素晴らしい演奏をありがとう。ＮＪＰ。そして、アルミンク。

2005年11月19日

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新日本フィル　サントリーホール・シリーズ　マーラー「悲劇的」

今日は、定時後から余裕をもってサントリーホールへ。こんなに余裕をもって平日の夜にコンサートに行けるのは久しぶりだ。いつもなら、職場を出ようとするとお客さんから電話が掛かって来たり、部下に捕まったり。今日は、職場からバスで赤坂アークヒルズへ。開演の30分以上前に到着。外は、かなり寒かった。もうすっかり冬ですね。カラヤン広場もクリスマス飾りでとても綺麗になってました。今日は、いよいよ昨日リハーサルを聴いたマーラーの悲劇的。新日本フィル＆アルミンクの演奏をこんなに連日のように聴けるなんて、何て幸せなことだろうか。しかも、昨日のリハーサルの記憶も全く色褪せない今日にその本番を聴けるなんて！客席には、コンマスの西江さんの姿も。今日は降り番だったのですね。昨日のリハの状況から、今日の本番はかなり期待できた。これだけの大曲。いつでも聴けるものじゃありません。そういう意味でも、本当にラッキーが続いた。さて、本日の曲目は。（おさらい）・ハルトマン：葬送協奏曲（ヴァイオリン：イザベル・ファウスト）・マーラー：交響曲第６番イ短調「悲劇的」当初、前プロは、シマノフスキのヴァイオリン協奏曲第１番だったが、ソリストの強い希望でハルトマンに変わったらしい。強い希望がなぜかは分からなかったが、アルミンク＆新日本フィルの今シーズンのテーマにもマッチしていて、とても良い曲でした。が、自分が強い希望をしたのなら、せめて暗譜でやって欲しかったなー。ストラディヴァリウス・サミットコンサートとかで急がしかったからかなーとか、意味不明なことを考えつつ。あの音色、どこから出てくるのでしょうか。本当に何とも言い難い透き通るような音。そして、艶やかな表情。演奏者のテクニックももちろんとして、あの楽器。本当に素晴らしいです。曲は、実際、初めて聴きました。最初の序奏部分は、何となくつまらない音楽に聴こえていたんですが、ちょっと経ったところから、すっかり挽きつけられてしまいました。因みに、弦の編成は10型。休憩挟んで、メイン。前半とは打って変わって、ステージいっぱいの人。人。人。打楽器も沢山並んでいるし、ハープも２台見えます。今日の演奏。とっても素晴らしかった。これだけの大曲をよく演奏しきった！実際、４楽章の１発目のハンマーが落ちた後くらいから２発目のハンマーが落ちるくらいまでの間、オケに疲れが出ていたようにも感じた。ヴァイオリンで言えば、１プル以外は皆弾けてないみたいな。もちろん、本当に弾いていないわけは無いのだけど、コンマスが気合で引き続ける音が妙に聴こえた。堀内女史と二人で弾きまくってたが、後ろがついてきてなかった感じ。それも仕方あるまい。こういう場合、最初に疲れが出てくるのは大型楽器かと思いきや、ヴァイオリンだったのが意外。ヴィオラやチェロやベースは、楽器が大きい分、普段から体力を無駄に消耗しない演奏法を身につけているからかもしれない。本当に体力勝負になった時、こういうところで差が出る。あとは、金管楽器はちょっとかわいそうですね。４楽章入るまでにもう唇ボロボロみたいな。事実、４楽章のチューバの後に出てくるトロンボーンのコラールなんかは、もう音程はメチャメチャ、音の前にいっぱい濁点がついてましたから。これ、別に批判じゃなくて、本当に大変な曲だったんだなーということを書いてます。これだけの長い曲を完走、いや完奏し、オケの皆も本当にやりきった充実感で、マエストロを迎えていました。プロの世界は厳しいなーと改めて思いました。これで明日は、土曜日のリハで、また土曜は名曲シリーズでしょ。本当に休みなしですよね。これを一般企業に置き換えて考えてみると、大きなイベントかあるいはプレゼンか何かを終えたのに、また翌々日には別のプレゼンをしなくてはならず、打ち上げも出来ないまま、また次の作業に取り掛かるみたいな！？僕だったら、まず、大きなイベントの翌日は有給休暇ですね。それが許されない音楽の世界は、本当に厳しい。サラ公で本当に良かったなーと思いました。（謎）あと、昨日、今日と同じ指揮者＆オケで同じ曲を続けて、別の会場で聴いたわけだけど、会場の差が如実に分かったような気がします。座った位置は、ステージからの位置関係で言うと、昨日と今日はあまり変わりません。別のホールだからその位置関係を単純に比較は出来ないだろうけど。（１階席前から７列目前後で、中央やや上手寄り）サントリーホールの場合、最初の音で思ったのだけど、音の広がりがあるように聴こえた。例えて言うなら、家のホームシアターで見る映画のサウンドと映画館で見るサウンドの違いみたいな？感じ。でも、そんなに大きな差があるわけじゃないけど。あと、大きな音では、干渉しあって音が濁って聴こえたような気がします。なんか、音と音がステージ上でぶつかり合ってる感じ。ホールも楽器だとは良く言ったもので、サントリーホールは、ソロとかではとても良く鳴るホールではあるけど、今日みたいに、ステージいっぱいに人が乗ってて、その大勢で大きな音を出すと、その現象が発生するような感じ。その点、トリフォニーの方が良かったかな。どんなに大きな音を出してもクリアーに聴こえる。あと、これはリハでアルミンク氏が言っていた言葉を思い出したんだけど、サントリーはフラットだからって。ステージの構造上の問題なのか、サントリーホールは雛壇の高さが低いです。なので、管楽器の音が前に出てこない気がする。事実、マーラーでは随所で木管がベルアップをして吹くのだけど、その差がハッキリ聴こえなかったのが残念だった。トリフォニーではかなり効果的に出ていたので。と言うことで、だんだん、サントリーホール離れをしそうな今日この頃です。

2005年11月17日

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新日本フィル　公開リハーサル＠すみだトリフォニーホール

今日は、朝から会社をサボって、すみだトリフォニーホールへ。新日本フィルの公開リハーサルにご招待頂いたからだ。ペアで招待されたのだが、結局、ひとりで会場へ。予定よりかなり早く着いたため、最前列の席を確保。ここなら、アルミンク氏の声も聞こえるし、ヴィオラパートも丸見え。公開リハは２回目だが、平日の昼間と言うこともあり、客席はやはり年配の方が目立つ。曲目は、マーラーの交響曲第６番「悲劇的」。明日のサントリーシリーズのメインだ。指揮は、既にお馴染みとなった音楽監督のクリスティアン・アルミンク氏。音楽監督就任３シーズン目となるが、今日、初めて奥様がリハーサルを見学に来られたとのことで、楽員に紹介されていた。とても美人な奥さんでした。１０時半に定刻通りリハーサル開始。いきなりランスルーとなった。約８０分の曲。朝からいきなり聞かされるんかい！と思いつつ、、いきなり１楽章の初めの方でアルミンク氏が止めた。オケの食い付きが悪かったようだ。MENO　MOSSOの低弦がついて来ない感じだったのだろう。その後は、細かいやり取りがありながらも終わりまで通った。もう１２時近かった。これだけの大曲をどんな風に作っていくのかと興味津々だったが、いきなり通すというののも驚いたが、その通しの中でも、実に多くのことをやっていたように見受けられる。こういう時に、コンマスの存在は大きいなーと感じた。１回通すと、オケとしても指揮者としても課題が見えてきたのだろう。１５分間の休憩の間も、いろいろ調整を行っていた。アルミンク氏。公開リハのためか、小節番号とか練習番号とか、簡単な指示は全て日本語でやってくれた。難しい指示だけ通訳を通しておられたが、これも公開リハのためだろうか。ありがたい。休憩挟んで、後半は、４楽章と３楽章を部分的に練習。トリフォニーの場合、１階席からも管楽器奏者の顔が一人一人見えるくらい高めに雛壇が組んであるが、サントリーの場合、これだけ大編成になると迫りの制約で、高さを出せない部分も出てくるようで、その辺も考慮して音量のバランス調整などをしていた。定刻通り、１２時４５分に午前中のリハは終了。終わった後、アルミンク氏のコメントがあったが、本当に明日の本番が楽しみになってきた。弦の編成は、キレイな１４型。明日の本番も今日と同じような位置からオケを見ることが出来るので、どんな本番になるか。また、今日、明日の一日で、またどこまでサウンドが変わってくるのかが、楽しみだ。

2005年11月16日

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新日本フィル　トリフォニー定期　第１夜　＠すみだトリフォニーホール

今日は、ほぼ定時ダッシュですみだトリフォニーホールへ。某オークションでチケットを落札できたので。十分に間に合う時間に職場を出たはずだったが、総武快速線直通の横須賀線の本数が余りにも少なく結局、開演には間に合わず・・・。こんな都会で、しかも、夕方の人の動きが多い時間帯に、２０分に１本程度しか電車が来ないって、ＪＲどうなってんの？？？久々のトリフォニー定期で楽しみにしていたのだが、会場に着いたときには、既に１曲目の１楽章終わりの方だった。楽章の合間に入れたのは、３階席最後方の扉の中まで。そこで残り２０分の立ち見となった。今日、初めてトリフォニーの３階席で聴いたけど、このホール。実は、３階席が一番音響的にも視覚的にも良いのではないかと思った。木管のサウンドもほどよくブレンドされ、またソロ・ピアノの音ともよく馴染んでいた。やはりホームグラウンドだからか。クラシックの扉シリーズでは、２階席だが、２階席は天井の圧迫感があり、ちょっと心地悪い。その点、３階席は天井も高く、本当に開放的で、かつ、音響が良いのだ。それでいて、遠鳴りしている感じでもない。ちゃんと音が飛んでくる。これは買いだ。来シーズンは、絶対に３階席だ。（安いし）今日のプログラムは以下。ラフマニノフ／ピアノ協奏曲第３番　ピアノ独走は、ブルーノ･レオナルド・ゲルバー氏休憩挟んで、ロクシン／交響曲第１番「レクイエム」　日本初演。　合唱は、栗友会合唱団。指揮は、音楽監督のクリスティアン・アルミンク氏。ラフマニノフのこの曲を生で聴くのは、実は１０年以上ぶり。その時に聞いたのは、読響の深夜番組の公開録画だったような気がする。誰がソリストだったかも記憶に無いほど前。逆に、その時の記憶が無かったことが良かったのか。今日の演奏は、新鮮さとほとばしるかつ情熱的な演奏だった。立ち見でも飽きさせない。ゲルバー氏のピアノは単なる技術を超越した、何か心を打つものがある。音楽に対する情熱と言うか、心と言うか。そういうものを聴衆と共有できる演奏家は数少ないと思う。演奏後も拍手がなかなか鳴り止まなかったのは、きっとそういうところなのだろう。これは僕の持論なんだけど、音楽というは最終的には心の問題になると思う。僕のように下手なアマチュア奏者は、技術的にクリアーしなくてはならない問題が山ほどあるが、決して下手でも良いと言っているのではない。技術の問題は技術の問題として、真に価値のある音楽は、最終的に人の生き方を変えさせるほどの力があると思う。しかも言葉の力を借りずして。それには単に超絶技巧が弾けて、キレイな音が出せれば良いのではなかろう。演奏家自らが自身の心を燃え上がらせ、時には苦闘し、自らの変革の中から発する、ある意味において精神の発露としてのサウンドは人の心を揺さぶる。使い古された言葉だが、シビレエイに触ると、当たり前だけどシビレル。これは、単にシビレエイが電気を発しているからではなく、シビレエイ自身がシビレテイルからそれに触れた人もシビレルそうだ。音楽もこれと同じじゃないかと思う。演奏する人自身が、その音楽に対してシビレテ（感動して）いるからこそ、それを聴いた聴衆もシビレル（感動する）ことができるのだと。僕自身もそんな演奏が出来るように、楽器の技術だけではなくて、心というか、内面も鍛えていきたいなーと思った。さて、休憩挟んで後半はロクシン。実は、今日初めて彼の存在を知った。（チケット買う前に確認しろ！というところですが・・・。）旧ソ連の作曲家らしい。プログラムの解説によると、政治的にも社会的にも、また彼自身の環境面でも実に不遇な人生を送った音楽家だそうだ。彼が生きた時代は、その殆どが我々にとっても記憶にあるような冷戦下のソ連。今回演奏された曲は、日本初演の交響曲第１番。彼の作品自体が日本初演らしい。３部構成で、１部～３部までattacaで切れ目無く演奏される。副題として「レクイエム」とあるが、第２部に合唱がついている。初めて聴くそのサウンドは、音楽的には、ショスタコーヴィッチに近いような印象を受けました。僕は嫌いじゃないです。こういう作曲家。新日本フィル＆アルミンクは、かなり積極的に今回のような隠れた名曲を国内で紹介する活動をしていますが、私が聴いた中でも、今回の作品は、良かったと思います。作品自体の評価としても、今回の演奏そのもの出来としても。作品自体は、いろいろな試みを随所でしているようです。まず、シンフォニーとレクイエムの融合。演奏の中身としても、いろいろな彼なりの苦心の跡が伺えます。最後は、どんどん編成が小さくなり、最後の最後、コンマスひとりが残って、消えるように曲を終わるあたりも、それまでの他の曲では見られなかったことではないでしょうか。大きな時代の流れの中で、ある意味、３部構成や、全曲attacaや、合唱付のシンフォニーは当たり前な流れなのかも知れませんが、当時、考えうる出来る限り多くの手法を取り入れたひとつの作品として完成させられたのは、むしろ彼だったから為しえたのではないかと思えてなりません。それは、彼の生きた時代そのものに対する抵抗であり、社会や圧政に対する抵抗でもあり、精神の叫びのような気がします。最後の最後、どんどん人数が減っていき、最後、コンマスひとりが最高音まで昇りつめ、消えるように曲を閉じる部分も、そして、その後の余韻も、その精神の叫びを永遠たらしめる祈りのように感じました。なので、最後は聴衆の誰もが拍手をして良いかも分からなかったし、いつ拍手をすれば良いのかも分からなかった。（と、感じた。）僕的には、あの余韻がとても心地よく、この作品を昇華させる最重要ポイントのように思いました。オケの演奏自体も、良かったです。なんか良く分からないけど、音出してますって雰囲気は微塵もなかったし、何かひとつの到達点に向けて、曲を作り上げているあたりは、さすがアルミンク監督！って感じでした。来週は、公開リハとサントリー定期と名曲コンサートと立て続けに、また彼等と時間を共有できると思うと嬉しい限りです。

2005年11月11日

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新日本フィル　サントリーホールシリーズ

今日は、19時15分開演のコンサートに行くにも関わらず、職場を脱出するのに時間がかかり19時5分にダッシュで職場を飛び出す。タクシーを飛ばし、サントリーホールへ。ワンメーターの距離とは言え、何とか間に合った。今日のＮＪＰを振るのは、ミヒャエル・ボーダー氏。お初にお目にかかります。ヨーロッパを中心に、世界中のオケやオペラを指揮している彼。失礼ですが、今日まで存じ上げておりませんでした。ベルリン･フィルやウィーン・フィルでも成功を収めている彼ですが、正直言って、オケにとっては、難しいタクトだったのではないでしょうか。流れが掴みきれないというか、何となく唐突観があるというか。よっぽどリハーサルをじっくりやっておかないとついて行けなそう。その証拠に、何箇所も飛び出したり、遅れたりするパートがあったように思います。きっと得手不得手の差がはっきりするタクトだったんじゃなかろうか。さて、今日のプログラム。ワーグナー／楽劇「パルジファル」より「前奏曲」と「聖金曜日の音楽」ブルックナー／交響曲第３番「ワーグナー」正直言って、眠かった。どちらも久しく聴いていない作曲家だったりもする。特にブルックナーは苦手かも。もちろんＣＤは持っているし、初めて聴いたわけでもないのに、何となく途中から別の世界というか、何と言うか。２楽章の後半と４楽章は、まるで初めて聴いたような印象でした。（多分、記憶の問題。）しかし、今日のサントリーホール。かなり空席が目立ちました。プログラムのせい？それとも指揮者のせい？単に、皆忙しいの？？熱のこもった演奏だったのに。オケも、それはそれは、必死に弾いていましたよ。（丁度、私の席からは管楽器は見えない・・・。）因みに、弦の編成は、キレイな１６型でした。【今日の演奏曲のＣＤ紹介】【音楽CD】《ワーグナー：管弦楽曲集》ケント・ナガノ／ブルックナー：交響曲第3番【今日の演奏曲のスコア】スコア　ワーグナー　パルジファル前奏曲聖金曜日の音楽《パルジファル》より～ミニチュア・スコア〔音楽の友社〕交響曲第三番　ニ短調　第三稿(1889)～ミニチュア・スコア〔音楽の友社〕

2005年10月27日

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小澤征爾音楽塾　セビリャの理髪師　＠東京文化会館

今日は、午後から仕事で川崎へ。今晩はオペラを観に行くため、早めに職場を脱出する作戦。人生初オペラ鑑賞ですから！ちょっと気合入ってます。が、、、、、アポを取ったお客さんが午前中から出かけており、約束の時間に戻っていなかった・・・。仕方なく、別の担当者の方と先に話を進める。16時半には川崎の客先を出る予定が、彼が帰社したのが、既に16時。そこから彼が打ち合わせに加わった時点で、今晩の予定は全てリセット。18時半の開演に間に合うには、何としてもここを17時には出なくてはならない。が、結局、打ち合わせが終わり、同行の上司にＧＯ！を頂いたのが、17時40分。もう絶対に間に合わない・・・・。でも、乗り継ぎを工夫して、会場に到着したのが18時50分。開演が5分押していたので、正味15分間に合いませんでした。わー、序曲楽しみにしてたのにー。遅れていった関係で、１幕は１階の立見席で。と言うよりは、１階席の通路の階段に座わった。横はＳ席。もしかして、椅子か階段かの違いはあるが、舞台を見るにはかなり良い席！？ということで、１幕は楽しく、見やすく。お尻が痛く・・・。音楽塾オケの感想としては、管のピッチがバラバラ。これならアマオケでももっと良いオケがあると思えるほど。特に木管の音程は厳しかった。歌手の方々が歌い辛かったのではなかろうか。が、ストーリーはなかなか面白い。予備知識が全くないまま行ったのが逆に良かったのかも知れない。休憩挟んで、２幕。チケットを買った席は３階席。１幕を観た位置の丁度真上くらい。先ほどまではオケピの中は殆ど見えませんでしたが、今度はバッチリ見えます。さすがに木管もピッチを合わせてきました。安心して聴いていられた。そうそう。途中で地震がありました。かなり大きめに感じた。舞台上のセットも音を立てて揺れていたのにも関わらず、演奏は何事も無かったかのように進んでいく。でも、最後までピッコロの音程は低いままだった。トータル的には、初めてということもあり、新鮮さと、ハプニングとで、とても楽しい夜になりました。また、機会を作って、オペラを観に来てみたいし、チャンスがあったら是非演奏してみたいな。

2005年10月19日

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新日本フィル　名曲シリーズ　すみだトリフォニーホール

今日は、午後から、すみだトリフォニーホールへ。今シーズンから定期会員となった名曲シリーズの２回目。今回の曲目は、ビゼー／小組曲「子どもの遊び」サン＝サーンス／ヴァイオリン協奏曲第３番ドビュッシー／海　３つの交響的スケッチヴァイオリン独奏は、最近、露出度の高い、アナスタシア・チェボタリョーワさん。そして、指揮は、井上道義氏。前回は、かなり嫌な思いをしたこの名曲シリーズ。やはりどこかサントリーホールシリーズとは、客層が違う。また同じ迷惑客が来てないと良いなーと思いつつ、会場入り。が、１曲目は間に合わず、ロビーで聴くことに。ビゼーのこの曲。どこかで聴いたことある。けど、どこで聴いたかは結局思い出せず。マエストロ井上も初挑戦の曲だったそうだ。プログラムの解説によると、楽器編成は、トロンボーンなしの２管編成＋α程度。Ｍフィルでも出来そうだ。続いて、ヴァイオリン協奏曲。アナスタシアさん。一度、銀座のヤマハで営業していたのを見たことがある。ＣＤも沢山リリースされていて、使用している楽器はストラドだそうだ。コンサートも立て続けで、どうやら暗譜は出来なかったらしい。演奏は、素晴らしい出来だった。音もよく通ってました。出来ればもっと前で見たかった。。。。メインは、ドビュッシー。海を生演奏で聴くのは久しぶり。マエストロ井上の場合、どうもオケのノリが違うように感じる。雰囲気というか、アルミンク氏の時とはまた違う空気が流れているように思う。あっという間の３０分であった。アンコールは、ドビュッシーの小組曲から「小舟にて」。素晴らしい荒川氏のフルートが場内を包み込む。副主席でもこれだけ吹ける（って当たり前？）オケって、ＮＪＰは素晴らしいオケですね。また、次回のコンサートが楽しみです。【今日の演奏曲のＣＤ】ミュンフン／ビゼー：カルメン　組曲【音楽CD】サン=サーンス：ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調作品61...【音楽CD】ハイティンク／ドビュッシー：管弦楽作品集【今日の演奏曲のスコア】海　三つの交響的素描～ミニチュア・スコア〔音楽の友社〕

2005年10月15日

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新日本フィル　名曲シリーズ　すみだトリフォニーホール

今日は、休日出勤の職場を抜け出して、すみだトリフォニーホールへ。久々のこのホール。今シーズンから名曲シリーズの定期会員にもなりました。初シートってわけだったのですが、このホール。もしかしたらサントリーＨより音響良いかもです。シートは２階席中央の最後列。音は良いけど、天井が近いのが珠に傷。あの圧迫感さえなければ、最高でしょう。今日の演奏は、とても素晴らしいものでした。が、最初に言っておきますが、客が最悪。サントリーシリーズとは明らかに客層が違う。悲愴の３楽章の後で拍手が入らなかったので、そんなにド素人ってことはないのだろうけど、飴の包みみたいなのを演奏中ずっとカサカサさせている人が居て、非常に耳障りでした。それだけじゃない。悲愴の最後。曲の最後の最後で、余韻を大事に、指揮のアルミンク氏もタクトを降ろさずに居たのに、、、、、、、どうしてあのタイミングで下品な拍手が入るのでしょう。それだけで、今日の演奏。全てぶち壊し！あんなに丁寧に、大事に音楽を進めてきた楽員とアルミンク氏の努力が水の泡だと思いましたよ。ホントに。さて、本題に戻って、今日のコンサートの詳細。曲目は、　リスト作曲　ピアノ協奏曲第1番　チャイコフスキー作曲　交響曲第6番ロ短調『悲愴』op.74 そして、　指揮：クリスティアン･アルミンク　ピアノ：小山実稚恵小山さんの演奏は、実に何年ぶりでしょう。かなり昔にサントリーホールで、日本フィルとグリーグのコンチェルトを聴きに行って以来かな。大変にご無沙汰しております。リストのＰコンは、オケにもソロが随所に見られるとても面白い曲。新日本フィルのトッププレイヤーのソロも聴けるのだから、何だかお得な気分。ピアニスト小山さんのソロ。圧巻ですね。いつか、小山さんのような素晴らしいピアニストと、このリストのＰコンを演奏したいなーと思うような名演でした。メインの「悲愴」は、まさしく、チャイコフスキーの幻想交響曲という感じでした。アルミンク氏の音楽監督就任から３年目となって、いよいよその成果が結実しつつあるように感じる演奏だった。ここすみだトリフォニーホールを活動の本拠地としてから８年。その本拠地での演奏でもあるからでしょう。何だかオケ自体がすごく完成されてきたように思える。今後の活躍が楽しみだ。

2005年09月23日

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新日本フィルハーモニー交響楽団第389回定期演奏会（サントリー定期）

今日も朝から仕事が大忙し。というより社内のゴタゴタであちこち調整に走り回っていて、あっという間に夕方。自分の作業をじっくりやる間もなく、帰らなくてはならない時間に。いろいろやり残しも残しながら、急いでサントリーホールへ。久しぶりのコンサート。今日から新シーズンの開幕です。今シーズンからシートを変更しました。前は下手よりでしたが、上手よりに。今日は、ヴィオラが裏だったため、全く見えず・・・。その分、コンサートマスターの豊嶋さんの音がバンバン聴こえてきました。素晴らしい！曲目は、コルンゴルト：交響的序曲『スルスム・コルダ』 op.13（日本初演）R.シュトラウス：バレエ音楽『ヨゼフ伝説』交響的断章バルトーク：管弦楽のための協奏曲の３曲。指揮は、音楽監督３シーズンメとなったクリスチャン・アルミンク氏。１曲目のコルンゴルトは、日本初演と言うことだったが、ドイツの音楽と言うよりは、どことなくアルプスの広大な山々を思い出せるような、まるでＲ．シュトラウスの交響詩のようなサウンドだった。オケのリハーサルが不十分だったか、弦のアンサンブルはバラバラで何とも言えないできでした。（あーゆー曲だったらごめんなさい。）２曲目は、こちらも初めて聴く曲でしたが、最近、睡眠不足なためか、ちょっと眠かった。（あと一歩で完全に落ちてました。）パイプオルガンが入っていたようだったけど、どこで弾いていたのか、あまり分かりませんでした。木管の音色と同化していたので、もう少し音が立ってたら良かったかも。弦はＤＩＶＩＳＩばかりで楽しそうでした。立体的な感じがとても良かったです。休憩挟んで、後半のオケコン。圧巻です。きっとリハーサルはこちらを中心に時間を割いたのでしょう。いつかはこんな曲をやってみたいなー。終演後は、アークヒルズの回転寿司を食べて帰ってきたのですが、アークを出た途端、楽屋から出てきたアルミンク氏とばったり鉢合せになってしまいました。ミーハーなので、サインでももらってしまおうかと思ったのですが、そんな勇気はなく、そのまま帰ってきました。また次回が楽しみです。バルトーク／管弦楽のための協奏曲【お勧めＤＶＤ】ヨーロッパ・コンサート2003　ジェロニモス修道院のベルリン・フィル【お勧めＣＤ】【音楽CD】バルトーク：管弦楽のための協奏曲 Sz116、舞踊組曲 Sz77、《中国の不思議な役人》組...バルトーク：管弦楽のための協奏曲↓イチオシ！小澤征爾／バルトーク：弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽

2005年09月07日

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アプリコ・シンフォニー・オーケストラ（第8回定期演奏会）

今日は、午後から銀座で買い物をした後、蒲田のアプリコへ。Ｍフィル仲間のヴァイオリンのＭさんが出演するオケの定演へ。アマチュアなのに、すごいお客さんの入りで、全席指定席でした。Ｍフィルもこれくらい入れたい。指揮は、井崎正浩氏。曲目は、スッペ／喜歌劇「軽騎兵」序曲ルニエ／ハープ協奏曲チャイコフスキー／交響曲第5番の３曲。ハープのソロは、奥田恭子さん。若くてカワイイ系。会場入り口の立て看板は、Ｍフィルでも立て看板を書いてもらっているＭさん書。いつも毛筆書きで、毎回、一発勝負で書いてるそうだ。素晴らしい字だ。僕なら、10回は書き直してしまうだろう。毛筆と言えば、小中学校の時にのお正月の書初め大会ではいつも金賞を取っていたことを思い出す。字にはうるさい母の指導で、冬休み中に２００～３００枚位書き込んで、書初め展には自分として納得のいく作品を出せるように努力をしていた。そんなに字に拘りがあったのに、最近ではパソコンばかりで字を書くことを忘れてしまった。話はそれたが、演奏の方は。「軽騎兵」は、何と！Ｔオケで年間10回ほど演奏している自分にとっては定番。アプリコ・オケの演奏は、とっても丁寧だった。テンポもかなり軽快。後半で、弦がトランペットと共に弾く「んたかたったったった」は弾かない方がスッキリして良いかなーと思いました。Ｔオケでも全部弾いてますけど・・・。２曲目のハープコンチェルト。どうやら日本初演の可能性があったらしいです。曲紹介も情報不足か、そのようなことが書いてありました。ルニエは、ハーピストの中では超有名な方のようですね。数々の作品をハープ用にアレンジしたりしている女流ハーピストで作曲家の方のようです。それだけにコンチェルともハーピストの魅力満載？の曲でした。後半のチャイコフスキー。正直言って、チャイコフスキーはあまり好きではありません。弾くのも聴くのも。Ｍフィルでもいつも候補に上がりますが、ひとりで大反対をするほど。なんか、なかなか音楽にならなくて。そういう意味では、聴くのはまだ良いのですがね。今日の演奏そのものは、皆さん、とてもなれている感じでした。２楽章のホルンソロは素晴らしい出来でしたが、全体的にもう少し金管が派手だったら良かったかなー。あとベースのトップの方が、「やばい」上手かった。（使い方間違ってる？？）アレくらい弾けるベーシストと是非、共演してみたいものだ。アンコールは、「雷鳴と電光」。照明を暗くしてフラッシュを焚くような演出がありました。最初、ただ、写真を撮っているだけかと思ったんだけど、照明が落とされたことで演出だと判明。中途半端な演出は、誤解を招く恐れがあるよー。晩飯も食べて帰るつもりが、結局お茶だけで解散。結局、ほか弁という何とも独身生活？の晩飯となりました。残念。　

2005年07月24日

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新日本フィル　サントリーホール・シリーズ（第388回定期演奏会）

今日で、６月も終わり。１年の半分が終わってしまいました。職場の打ち合わせを強引に１９時に終了し、ダッシュでサントリーホールへ。何とか開演に間に合った。（汗今シーズン最後の新日本フィル。曲目は、ウェーベルン作曲　管弦楽のための６つの小品モーツァルト作曲　ピアノ協奏曲第２０番そして、メインは、マーラー作曲　交響曲「大地の歌」指揮は、音楽監督のクリスチャン・アルミンク氏。モーツァルトのピアノ独奏は、予定していたティル・フェルナー氏が急病のため、ピンチヒッターとして登板した、シュテファン・ヴラダー氏。マーラーの歌手は、アルト　藤村実穂子さん。テノール　パーソルド・シュミット氏。コンサートマスターは、久々の登場？の豊嶋泰嗣氏。編成は１６型。（モーツァルトは、変形８型？）今月は、トリフォニー・シリーズに引き続いてのアルミンク＆新日本フィル。ほんの２週間前のことだが、すっごい前のように感じる。さて、今日の演奏。誰よりもアルミンク氏に気合が入っていたように感じた。前回のトリフォニーでのハルサイの時のアルミンク氏の印象とはまた違った、積極的かつ前向きな指揮ぶりに感動した。今日は、その指揮にオケが反応していたように感じた。今日のプログラム。正直、眠かった。今日は、最近では結構、客席が埋まっていた方だが、いびきもうるさかった。前半、ウェーベルンは、本当に小品。いつ始まって、いつ終わったかも分からないような曲があった。１曲目からそんな雰囲気。１９小節の短い曲はあっという間に終わっていた。一番印象に残っているのは、第４曲。６曲からなるこの曲で一番長い曲。打楽器中心の葬送行進曲だそうだ。前半、金管が登場するまで打楽器だけで終わってしまうのかと思った。バンダのチャイムが、寂しく鳴り響く。遠近感というか、情景を彷彿とする楽曲。中プロのモーツァルト。実は、Ｍフィルで数年前に演奏したことがある。最近ではアルゲリッチがアルミンク&新日本フィルで共演した模様をテレビで観た。今日のピアノ。ちょっといつもと雰囲気が違う。最初から最後まで弾きっぱなしだった。通常オケだけの部分もアドリブで通奏低音をずっと弾いていたのだ。そのテクニックたるや、唖然としか言いようがない。カデンツァもとてもモーツァルトとは思えないような技巧的な演奏だった。全体を通して、とても繊細に、時折聴き取れないほどの微妙な手加減で、音楽を進めていく。指揮のアルミンク氏も、必死にピアノの音を聴きながら、オケを操っていく。久々にピアニスト手元が見える位置に座っていたが、技巧的に非常に興味をそそる演奏だった。まるで鍵盤の上を歩いているような、また踊っているような巧みな指使いが印象的なピアニストだった。いずれにしても、とても呼吸のあった、素晴らしい演奏だった。後半のマーラー。私の記憶が確かならば、昨年、ＮＨＫホールでＮ響の演奏を聴いて依頼になる。この長大な曲。第５曲までは耐えられるが、第６曲は殆どの聴衆は安眠の世界へ。しかし、僕の場合は逆だった。アルトが歌う第２楽章や第４楽章は、本当に心地よく、ついつい舟を漕いでいたかも。。。。。終楽章は、同じくアルトが歌うのだが、なぜか終楽章だけ１部～間奏～２部のような構成になっており、長さも極端に長い。しかし、今日のアルトの藤村さんは、しっかりと聴かせてくれた。この曲で、ひとつ疑問なのだが、歌とオケのバランスはこれで良いのだろうか。ところどころオケが大きくて歌が聞き取れないような部分があったと思う。（席の関係で、声が聞こえなかっただけかも知れないが・・・。）欲を言えば、前プロにパリっとはじける様な曲が１曲入っていたら、もう少し楽に聴けたかなーと思う。来シーズンがとても楽しみ。

2005年06月30日

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東フィル　オール　ラヴェル　プログラム　＠サントリーホール

まず、「ブラボー！！」と申し上げたい。今日は、また職場から徒歩でサントリーホールへ。２月連続で東京フィルハーモニー交響楽団のサントリー定期へ。指揮は、巨匠岩城宏之氏。３月のアンサンブル金沢以来でしょうか。曲目は、ラヴェル：バレエ音楽「マ・メール・ロワ」全曲　：バレエ音楽「ダフニスとクロエ」全曲という、オール・ラヴェル・プログラム。岩城氏と言えば、年末にベートーヴェンの交響曲全曲を９時間かけて一気に演奏し、話題となった。彼はその時に既にオールラヴェルプログラムの構想があったと言う。今日の演奏。弦楽器は、前半が８型。後半は１６型。最近の東フィルでは、最高の演奏でした。っつーか、岩城さん、すごい。彼の棒は、すべて的確なんです。無駄が無い。今日の席は、一昨日座った席のわずか２席となり。Ｐブロックの最後列、ど真ん中。もちろん真正面に岩城さんの姿が。ヴィオラパートも良く見えました。よく聴こえました。今日のヴィオラのトップは、Ｓ田さんでしたでしょうか。客員首席奏者ってことですかね！？彼女のヴィオラを弾く姿は、何と言うか、とってもかっこいいですね。今日もソロが何箇所もありましたが、安定した素晴らしい演奏でした。彼女に弟子入りしたい感じです。本当に。

2005年06月24日

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ＮＨＫ交響楽団　サントリー定期

今日は、いつものように歩いてサントリーホールへ。会社を出たのが遅かったため、開演ギリギリにホール入り。何とか間に合った。今日のお席は、Ｐブロック中央の最後列。なんか見晴らしが良い。この席。指揮者の真正面だし・・・。今日の指揮は、中国出身で現在は世界中で活躍しているタン・ドゥン氏。Ｎ響は久々だが、やっぱこのオケ平均年齢高そう。コンマスは、久々にお目にかかった堀正文さん。今日はハプニングが多かった。というか、リハーサルあんまりしてない？？と思った。特に前半。はっきり言うと、指揮が分かりづらい。１曲目は、プログラムではチャイコのロミジュリと書いてあったが、実はボロディンのダッタン人の踊り。指揮よりオケの方が、確実に先に行ってました。それか指揮者が一小節近く前を振っているか・・・・。（それはありえない。）Ｎ響だから何とかなったけど、アマチュアが彼の指揮を見ても誰一人理解不能だろう。今日の良かった点の一つ目は、打楽器が生き生きしていたこと。それに尽きる。１曲目は、打楽器のノリで何とかなった。が、２曲目。チャイコのロミジュリ。こちらはどうにもならなかった。ちょっと音楽的な理解に苦しむ演奏？久々に批判的な文章で申し訳ないけど、ちょっとＮ響らしくないなー。フルートのＮ野先生も、大事な場面でピヒョーとやっちまうし、ヴィオラのトップの方の弓が壊れるし（これはアクシデント）、最後のティンパニの一打ちは、先に終わっちゃうし・・・・。なんかバラバラ。皆が皆おっかなびっくり音を出している感じで、良いとこなしでした。きっとメインにリハーサル時間の大半を割いてしまったため、前・中はあまりリハーサルしてないと見た。その甲斐あってか（？）、メインはめちゃくちゃ素晴らしい出来だった。指揮者、タン・ドゥン氏の自作曲。「ザ・マップ：チェロとビデオとオーケストラのための協奏曲（２００２）」という曲。ソリストは、アンッシ・カルットゥネン氏。指揮者の気合の入り方も違う。っつーか、棒の振り方、前半と全く違うし。。。。正直、やれば出来るんじゃん！って思った。曲名から分かるとおり、この曲には独奏のチェロとビデオが登場する。曲のコンセプトとしては、様々な伝統が世界中で廃れている中で、ハイテクと伝統をオーケストラの力を使って融合して、新しい表現をしていく中で、伝統を蘇生させ再創造していこうというもの。曲名の「ザ・マップ」とは読んで字のごとくで、彼は音楽で地図を描いた。舞台にはいくつかのスクリーンと、舞台中央には大きなスクリーン。下手のバイオリンの後ろ側には、マルチメディア・コントローラーの奏者（？）が。曲は９楽章構成で、約４５分間の演奏。個人的には気に入りました。楽章ごとに、テーマを持っていて、それぞれ映像が流れる。中国の伝統の音楽。人々の姿。その映像と音に時空を超えて、ステージ上のオーケストラと独奏チェロが絡む。なんとも不思議な作品でした。奏法もいろいろ。弦もあっちこっち叩いたり擦ったりしてましたが、管もすごかった。木管も金管もマッピを外してマッピだけで吹いたり、ダブルリードなんかはリードだけ吹いてみたりしてましたよー。それから、金管楽器がシューっと息だけ吹き込んでみたり、木管がキーを皆でカチャカチャやったり、それはそれは多彩な演奏法でした。それそれ奏法名とかあるんでしょうかね。ＮＨＫのカメラも入っていたので、Ｎ響アワーでどのように放送されるのか、楽しみです。Ｎ響でこうした作品を扱うとは想像できなかったので、ある意味、新鮮でした。最後に、今日のＭＶＰは、何と言ってもパーカッションのＵ松さんです。

2005年06月22日

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新日本フィル　トリフォニー・シリーズ（第387回定期演奏会）

今日は、昼から形成外科に行って、そのまますみだトリフォニーホールへ。久しぶりのトリフォニー・シリーズ。今日の席は、１階中央やや右よりの前から３列目。このホールで、こんなに前の席で聴くのは初めてでしたが、いろいろなパートがとってもクリアーに聴こえてきました。ただ、最後列の打楽器がかなり遠い感じがしました。本日の弦の編成は、１６型。チェロは、２Ｄｉｖｉｓｉのためか、珍しく！二人の首席奏者が揃い踏み！曲目は、・ドヴォルジャーク作曲　チェロ協奏曲ロ短調op.104 ・ブリテン作曲　アメリカ序曲op.27 ・ストラヴィンスキー作曲　『春の祭典』指揮は、３年の契約更新をした音楽監督のアルミンク氏。チェロの独奏は、初めてお目にかかりますダヴィド・ゲリンガス氏。前半のドヴォコンは、何と言っても、チェロの技巧に圧巻！この曲をこんなにらくらくと弾いてしまう人は、彼以外にはそんなに居ないでしょう。チェロのコンチェルトなのに、どうしてもヴィオラに目が行ってしまう・・・。もう宿業ですかね。今日は特に、距離的にも音響的にも座った位置的にも、ヴィオラに目が行きやすいこともあり、チェロの独奏は横耳に、ヴィオラに見入ってしまう場面が多かった。いかんいかん。そこで、ひとつ疑問。いまさらですが、どうしてあんなにやわらかい音色の音が出るのでしょうか。篠崎さん。教えて下さい！と声をかけたくなることも多かった。コンマスの崔氏も結構気合が入ってました。最後の方で、独奏チェロと一緒に弾く場面でも、ヴァイオリンの方が生き生きしてた。全体的に、前向きで好印象な音楽作りとなっていました。ソロのアンコールが１曲ありました。が、知らない曲でした。帰りに掲示を見忘れたので、曲名も分からず・・・。（誰か知ってたら教えて！）とにかく超絶技巧で、それだけでも圧巻でした。あと歌いながらチェロを弾いていました。これにも驚いた！今度はリサイタルで是非聴かせて欲しいです。後半は、、、まずアメリカ序曲。私の持っているブリテンばっかりのＣＤにも入っていない曲で、初めて聴きました。ニューヨークで書かれたアメリカ序曲なのに、全然アメリカっぽくない、実に不思議な曲。どうやらアメリカがテーマじゃなかったらしい。他の作品との混同を避けるために、アメリカで作曲されたことから後世に付けられたタイトルらしい。打楽器が多用されていたが、やはり打楽器群との距離のせいか、かなり遅れて聴こえた。いつもこんな感じなのだろうか。前から３列目で、このようだと客席最後列では相当な時差を持って聴こえるのだろうか。一度、聴いてみたい。メインは、ハルサイ。生演奏は確か初めてだったなー。ホルンがとってもかっこよかった。素晴らしい演奏でした。オケも頑張っていましたが、何と言ってもアルミンク氏の指揮も素晴らしかった！オケと指揮者の関係が理想形に近いのでしょう。とっても充実した音楽でした。アルミンクがオケを信じ切っているというか、凄い安心感を持って指揮をしているような気がしました。日本国内で今、一番注目を集めているオケだけありますね。今後の活躍にますます期待がかかります。さて、今日行った、トリフォニー・ホール。数年前にとある合唱団がここで定期演奏会をやった時に、ステージマネージャーをやらせて頂いたことを思い出します。ステージも広く、音響も素晴らしい。ですが、ひとつ欠点を見つけてしまいました。ホールの構造上仕方ないのですが、オケがステージの面（最前列）まで並んでいると、１列目つまり１ｓｔヴァイオリンの表の人や、チェロの表の人に十分に照明が当たっていないんです！本当は、サイドからソフトに明かりが入っていると良いのですが、このホールのサイドスポットは、もっと奥の方に位置しているため、前の方にまで光が届かないようです。お陰で、新日本フィル一の美女演奏家、堀○さんのお顔が真っ暗でよく見えませんでした。残念！次回から、出来ればコンマスの横に座ってもらいたいです。（無理ですが。）新日本フィルの今シーズンの定期も残すところ３０日のサントリーホール・シリーズと７月の名曲シリーズのみ。私はサントリーしか行けませんが、皆さん、頑張ってください。

2005年06月18日

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日本フィル　第570回東京定期演奏会　第２夜

今日は、何と！２日連続でサントリーホールへ。演目は、昨日と同じ！そうです。２日間シリーズの両日、同じコンサートへ行きました。なぜそうなったかって？？清水直子さんの演奏をもう一度聴きたかったというのは勿論ですが、チケットを買ったのを忘れて、もう１日のチケットを再度買ってしまったためです。今日は、夜予定が入ってしまったので、オケ仲間に譲ろうと思っていたのですが、結局、行ける人が見つからず、予定をずらして、自分で来たというわけです。昨日は１階席の前の方で、それこそソリストが目の前で演奏しているような素晴らしいお席でしたが、今日は、２階席。やや上手寄りのお席でした。昨日は、近すぎてソリストのお二人の位置関係もあまりよく分かりませんでしたが、今日は、上からだったので、よく分かりました。でも、若干、昨日よりもソリストの動けるスペースが確保されてたような気がしました。前プロの北爪氏作曲の初演曲「《様々な距離》について」も２回目に聴くということで、昨日よりもかなりよく理解できたような。でも、一部、昨日聴いた曲とは違うような、不思議な感じでしたが、やはりパーカッションは、生き生きしていました。今日のコンサート。前半の２曲については、非常に安心感のある演奏でした。昨日は、緊張感の方が勝っていた。（個人的には昨日の緊張感の方がスキですが。）後半は、昨日以上の大熱演でした。改めて、いつかやってみたいなーと思いました。ということで、今週の平日は、水曜日以外毎日サントリーホールへと通い詰めた夢のような一週間でした。自分の本番が続くので、しばらくコンサートはお預けです。

2005年06月03日

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