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カテゴリ:英語
映画やドラマシリーズを楽しみながら最大限活かす方法を
少し紹介します。 テレビドラマ『LOST』の一場面から。 やっとのことで、 ダイナマイトでドアを開け、 ハッチに入り込む。 すると、 そこには、不思議な空間が広がっている。 歩いて行くと、一台のパソコンがあり、 enterキーを押そうとする瞬間、 別の男が吐いたセリフ。 *止めた方がいいよ。 さて、この日本語を見て英語で何と表現するだろう、 と日本語の字幕から逆に英語を考えて見る。 多分、すぐに出るのは、 *Don't do it. *Stop it. *Hold it. ぐらいでしょう。 実際に使われている表現は、なんと *I would't do it,(if I were you) *もし、私があなたの立場なら、そんなことはしないね。 もし、私があなたの立場ならという仮定があり、『I(アイ)』を主語にした婉曲表現。 ていねいで、なぜか、説得力がある。 堅い文法の話を少しすると、 これは、現在の仮定なので、仮定法過去ですね。 映画観ていると、なんと、この仮定法がたくさん出て来ます。 仮定法過去完了(過去の仮定)なんか、一番多いと思う。 (if節が省略された形で) 『文法』って、堅く感じるけど、実は内容を深く理解するための、 魔法の杖のようなものなのです。 それと、洋書を読む時、音楽を聴く時、映画やドラマを観る時、 動詞に注目してみてください。 この際、動詞(特に時制と仮定法、助動詞)だけは、手元にある文法書をさらっと 再読してみましょう。 きっと、英語をより深く理解することにつながりますよ。 ====別のシーンからもう一つ紹介====== *彼は、話をよく聴いてくれるよ。 (彼は話を聴くのがうまいよ) *He is a good listener. なんでもない表現だが、実は結構奥深い。 この言葉が使われている背景はこんな感じ。 昔母親をなくした少年を、 回りのだれも相手にしてくれなかった。 そんな時、彼は、愛犬のビンセント(Vincent)に話しかけ続けた。 その愛犬ビンセントは、ずっと話を聴いてくれて、 彼は救われたのであった。 その少年は、島を去る時、弟(Boon)を亡くした女性に向かって 話しかける。 (少年) I think you'd need Vincent. He'll take care of you. (弟を亡くした女性) Are you serious? What makes you think I need a dog to take care of me? (少年) Vincent took care of me when my mom died. Nobody would talk to me. They pretended like nothing happened. So I talked to Vincent. He is a good listener. You could talk to him about Boon if you wanted. (女性) All right but until we'll all get rescued. 結構混み行った内容を、 簡潔に、 説得力を持たせて表現する。 特に、この部分の仮定法の使い方が、押し付けがましくなく、 提案できている。 You could talk to him about Boon if you wanted. こんな表現もあった。 There are three choices. Run. Hide. Or die. 選択肢は3つ。 (選択肢が2つではなく、3つというのがいいですね) 逃げるか、 隠れるか、 さもなければ、 死を待つだけ。 すごみがあります。 気に入った箇所は5分ぐらいに刻んで、 日本語字幕 英語字幕 次に、 字幕なし で、その部分だけ、センテンスごとに書き取り(dictation)します。 そうすると、 何が聞こえて、何が聞こえていないのか、 はっきりします。 何度も繰り返し聴きます。 目でみる情報と音で聞こえる情報の ギャップを埋めます。 何となく見ているより、 10倍ぐらいのスピードで、 あなたの英語は上達します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.06.17 17:10:42
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