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朝起きて身支度をしていた時には曇り空だったのに、さあエッグハンティングに出かけよう...あれ、降ってるよ、雨。
あれだけ子供たちに､エッグハンティングに行きたかったら､ ちゃんと支度しなさーい！ と やいのやいの言って準備したのに｡

とりあえず公園にいこ、お母さんもあるかどうか ちょっとわかんないけど。 そう言い聞かせて 車で5分以内の公園（というか、ただの原っぱにしか見えない）に向かった｡

Egg hunting cancelled. Will be on Sun.10:00am

パーキングの場所にわかるように、翌日の同時間に変更のお知らせがあった。

明日かあ｡

明日は枝の主日｡ その日から始まる一週間は La settimana santa (The Holy week)；聖週間と呼ばれる｡
枝の主日は、イエズスが人々に大歓声と共にエルサレムに迎えられた日として祝われる。観衆は なつめやしの枝を振ってイエズスを賛美しながら迎えたと言われる。

日本のカトリック教会では椰子の葉を、イタリアでは オリーブの枝を、ここアメリカでは なんだろう、笹の葉みたいなのをいただいている。お国柄がそれぞれ出ていて面白いのだけれど、椰子の葉は入手しにくいのに きちんとそれを用意する、というのが いかにも日本的。
ちなみに、その次の灰の水曜日に使われる灰は、その葉を燃して使われる。日本ではいただいた椰子の葉を、またその次の四旬節の直前に返納していた。ほんと、日本人って律義。


小梅と伊織は 今日エッグハンティングがキャンセルになって、ガッカリ。

明日かあ。教会に行きたいけど。 いいよ、明日エッグハンティングにいこ。 それでいいよね？

子供たち、にっこり。


家に帰って洗濯を始めたら、夫が電話をくれた。
で、名案もくれた。

今日の夕方に教会に行ってくれば。

カトリック教会では前日の土曜の夕、vigilia(vigil；前夜祭）として主日のミサ（つまり日曜分）をあげてくれる。

パっと目の前が開けたような気分になって、そっか。そうだね。 そーしよっ。

ありがとうね、夫よ。

で、明日晴れたら 夫もエッグハンティングに来るという。
ああ、それっていい。子供たちもさぞ嬉しかろう。

ホッと一息。 道はあるもんだ。