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数日前の水曜日｡ 夕方は ＤＶセンターのマザーズセッションに強制で行かないといけないのだが、マリッジカウンセリングのアポが入っているので そちらに行った。

どちらに行くにせよ、子供たちには先に食べさせておかないと。

カウンセリングが入っている夕は、ベビーシッターを引き受けてくれるミドリちゃんちに 小梅と伊織を連れていく。 なるべく彼女の負担にならないように 子供たちは夕食済んでるよ、と言えるようにしておく。


で、カウンセリングが終わり、子供たちを引き取りに行って それでも30分くらいはミドリちゃんとお喋りをして 家に戻ってきた。


こんな日はいつも、子供を寝かしつけるのが 少し遅くなる。（だから夕方にウロウロするのはキライだ）


私も夜更かしが過ぎて、すっかり疲れ果てて床に就く。
疲れていても眠れないものだけど。


夜中、伊織が横で大きな声で泣き出した。 ど、どうしたの！？

うわあーーーーん！ てな感じで数回。

そして、一気に枕の上にもどしてしまった。


彼も苦しいが、私も飛び起きて 汚れた枕やカバー、シーツ、伊織のパジャマを全部手早く取るはめに。
とはいえ、気持ち悪いんだろう、3回くらいはとぎれとぎれにもどしているから もうそのままベッドの上で そうしてもらう。（というか、こちらも動転して、スーパーのプラスチックの袋とか思い浮かぶ間もなかった）

時は 朝の2時過ぎ。


ピッツァとチキン（唐揚げをこしらえて食べさせたのだった；前回やたらと子供たちに好評だったので）
が重かったんだろうか。 そうに違いない。


汚れ物はあわてて地下室の洗濯場に持っていって、流水で濯ぐけど、伊織は心細くて私を呼んでいる。
下には来ないように言って、あわてて 上に戻ってバスルームに連れて行き、顔をきれいにしてあげたのだけれど。
また少し、もどした。

タオルとラグも お洗濯決定。トホホホ。


それでも伊織の体調が先だから、何度も聞き返す。 きもちわるい？ だいじょうぶ？

だいじょぶ。 だいじょぶ。 ちょこちょこした外見と同じような ちょこちょこした声で、小さくこう繰り返す。

かわいそうに。

顔を拭いても、また添い寝に戻った時 ちょっと顎の辺り、においが残っている。口の中、すすがせたっけか。気持ち悪くないかな。

弱々しい様子がいじらしく、 においが残れど 顔と顔を近づけるようにして眠った。

安心したらしく、伊織はスーカスーカと 寝息を立てて 朝までグッスリ。


翌日、小梅の保育園仲間のお母さんにも He threw up this early morning. そう説明して、クラスの後 子供たちで遊ぶことになっていた予定を取り消させてもらった。
大丈夫？ ウィルス？ ううん、多分消化不良だと思う。他に悪いとこ、ないし。

その日 伊織はおとなしく過ごして、もう吐き気もなかった。


でも。


その翌日、つまり今朝7時。

小梅が目を覚まして、なんだか ケフーが... なんて言ったかと思うと｡

吐いてしまった。


救いは、胃液くらいしか胃に残っていなかったことだけど。
あなたもベッドの上で？ あああああ。連日シーツと枕カバー（昨日は伊織の枕も手洗いしたぞ）を洗濯する私。
ありがとう、アメリカの洗濯機さん。容量大きくて、ホント こんなときはいつも大助かりよ。
冬なら乾燥機さんにも手を合わせてるところだけど。
春の陽気で庭の長ーい洗濯ロープに干して、ホッと安心した。


車のオイルチェンジに出向くつもりだったが、しょうがない。
午前中ゴミ箱もって もどしてる娘を見たら、うちにいるしかないねえ。



ウィルスだったのね。
納得した私の顔を 小梅はじっと見て、エヘヘへ。
ちょっと弱々しいけど、庭に一度出て ちょっと遊んで、ジュースや水で水分を取って、
Everybody loves Raymond という番組を見て、笑って、
寝支度をしてもらって...

おやすみなさーい。

マーマア。 何よ。 あいしてるよー。

サンキュウ。マミーもあいしてるよ。


うふふ。 こんなふうに笑って、小梅はしばらくしてスースーと寝入った。


あしたは元気になあれ、ふたりとも。