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カテゴリ:子供たちとの時間
上の娘、小梅が幼稚園に入るや、日本語を忘れてしまった。 ...というか英語の読み書きに熱中してしまって、 日本語に対する 親しみや情熱といったエネルギーが 全部英語に行ってしまったのだ。
幼い子供たちの頭は スポンジが水を吸うごとく 言葉を吸収する。って本当ですが、スポンジから水が滴り落ちるごとく 抜けていくのも早いのよ~! と気づかされた。 しかし。 折悪く、 この2006-2007年度というのは、私がどうやって よその子供たちにイタリア語を教えようかと奮闘している時期で、小梅にビッタリくっついて日本語を指導することができなかった。 下の息子、伊織はというと これまた。 よっくしゃべるんだわ。 ひたすら英語で。(← 小梅と渡りあうためのサバイバル英語という感じ。直接の教師は小梅なんでしょう、きっと。 2人揃って 口調が一緒。) まってくれ。 今 日本語、もうわからな~い なんて言っている小梅でさえ、4才までは日本語がペラペラだったのに。 伊織がこのまま育つと 日本語?何それ? に なるのではないか? ...何か手を打たなくては。 恩師の先生から いただいた手紙に「童謡を歌ってあげてはいかがですか」とアドバイスが添えられていた。 そのお言葉、 肝に命じて ぞうさん とか おうまのおやこ とか歌ってあげたりしたのだけれど。 日本人の私が、 童謡の歌詞を うろ覚えだったりする。歌詞の一番目は覚えているものの、2番目、3番目となると かなり怪しい。 きちんと暗記していないのだ。 ずいずいずっころばし あたりでも、だんだん、どうだったかなあ~...と つっかえてしまったりする。 さて、伊織。 4才になった。 2月末に開催された サンレモ歌謡祭のビデオを、今だに毎日見たがる。 で、歌い出す。 ペーンサッ! プリマ ディ スパラーレッ、ペンサッ! (“Pensa” Fabrizio Moro) とか イタリア シィ スタ マーレッ! シィ スタ ベーネ シィ スタ マーレッ! ... ンマッ! グアルダ ウン ポッ! ケッ フォルトゥーナッ スターレ クワッ! ... スターレッ セーンプレッ クワッ! (“Italia si sta male” Paolo Rossi) とか、 あげく、 ローコロコロコッ! とラテンアメリカからのゲストの スペイン語の歌まで それこそ スターになった気分で 歌っている。 ちなみに、ロコというのは、イタリア語では マット、 英語では クレージー(つまり イカれている なんでしょう、日本語で)という意味です。 ああ、恥ずかしっ、幼い我が子が こんな語を連発して。 訳も分からず、イタリア語で歌い続ける息子を見て。 日本語の童謡 歌い聞かせ、 再開。(笑) ひーよこーがねっ! とか、 ぞーおさん、ぞーおさん、 とか おはよう伊織ちゃん、と朝 挨拶すると おはよお ママちゃん、と 返してくれたり、 彼のこんな日本語で、 ああ しあわせ~!!! と思える私は、ホントしあわせ者です。 小梅? わからな~い と しらな~い だけ 日本語で言えます。 あの、過去に まま、ぱぱと話してかなしくなるんだったら 話さないほうがいいよお、それにそんなことに時間つかうんだったら こうめといおりに 時間つかうほうが いいでしょお。 なんて 日本語だけで 母の私に アドバイス(説教?)してくれた とってもお利口さんな娘は どこに行ってしまったの? ...と 彼女の顔を見るが。 今では、 私の英語のスペルミスと発音ミスを 直し始めてくれている。 あなたの おかあさんは、日本語でコミュニケーションとりたいのよおおおおおおおおお。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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