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5月の 緑が明るく風の爽やかな ある日の午後（小梅のピアノのレッスンの帰りがてらだった）、公園に車を走らせた。


日陰にいると少し寒いほどで、日向に出たり隠れたりしながら、たくさんの親子がそこで遊んでいる様子を 穏やかな気分で ぼーっと 眺めていた。


アメリカ人は太っているというけれど、公立の保育園でみるママさんたちは そうでもない。
この公園でも そんなにみんな太ってないなあ。 太っているのは自己管理が...というホワイトカラー層が多いのかも。 ティーンエイジャーから 少し大人になったというか...。


そこで ハタ、と 気がついた。


そうじゃない。


みんな、まだ若いんだ!!!


ここでは 20代前半で婚約・結婚が ざらではない。 で、20代前半から半ばで 最初の妊娠と出産を経験する。


ティーンエイジャーたちは 何を食べても、比較的 線が細い。 スラッとしている。
その年代を卒業（?）して大人になって数年で 結婚・出産。


少し、身体に肉が着く。 お腹周りと、太腿。あと、二の腕。

でも体型は そんなに丸くならない。



30代。2人め、3人目の子供に恵まれる。
20代より一回り、 今度は全般に 肉付きがよくなる。


40代。 30代に輪をかけて、だんだん丸くなる。 50代。 40代後半の体型は固定期（？）に入る。


つまり、年齢と体重が 比例関係になっていくのだ、多分。



公園でまわりの若いお母さんや若いおばあちゃん、父親たちを眺めながら そんな考えを進めていたが、じゃあ自分はどーなんだ、と自問しつつ 自分の今の体重や体型を振り返ってみた。


...あー、だから若く見られるんだ、 アメリカの比例法則（？）にのっとれば。


と、その時、トトトッと駆け寄ってきた小梅が いきなり私に 一言。


Mommy, you are so small like a teenager!




... 私の考えてる事が あなたに伝わってたの!? と ギョッとした。




そして 6月2日の今日。


伊織は最近、 2004年の映画「マザーテレザ」をＤＶＤで鑑賞した後 多分インドの挨拶“ナマステ”なんだろう（両手を合わせて互いに挨拶を交わす仕草は 英語で God bless you．と訳されている）、これを真似る。

Mommy，I love you. その言葉に続けて 手をチョコンと合わせて、ちいちゃな声で囁くように言う。God bless you.


君、かっわいいな!! い～子だな！


で、朝、着替えを手伝いながら 伊織のベッドの上で 寄り添って座っている時。


私が、You are my bestest son. と 彼に向けて言ったのと、

伊織が You are my bestest mom. と言ったのが 同時だった。



セーイム タアイム！ （Same time！）と 伊織は 大げさに言って、


二人で抱き合いながら笑った。



子供って、ありがたいな。 親の気持ちって、伝わるのかな？