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カテゴリ:お買い物
アメリカには、とても寛容な習慣がある。
ウェディング・シャワー と ベイビー・シャワー。(Wedding Shower,Baby Shower) 前者は 結婚を間近に控えた女性に、新生活に必要な贈物をするパーティー。(シャワーのように 降り注ぐ、という意味合いでShower と言われているらしい。) 後者は 出産を間近に控えた女性に、育児に必要な贈物をするパーティー。 ウィッシュ・リスト(Wish list ; 主役の女性 -実際はカップル- が希望する贈物のリクエスト一覧表) が指定されたお店で作られている。 どちらも女性に向けて、女性だけが招かれて催される。 で、今回めでたく 夫の従兄弟の息子(この場合も いとこ と言うんだそうで)マック の奥さんラーラ が初めての出産を迎える ことから、 私と小梅に 招待が来た。 ただ、ウィッシュ・リスト について触れられていない。 で、Baby Depot とか トイザラス を訪ねながらも、 当のラーラの希望リストは どこで作られたのか わからない。 夫に パーティーに参加します というRSVPの返事とともに、主催者であるマックのお母さんに リストについて訊ねてもらった。 ○○ というお店。 ... うちの州では聞いたことがない。 オンラインで検索して わかった。 NYC(ニューヨーク市)のど真ん中、なんとかアベニュー を中心に 全米で数軒しかない。 スノッブっぽいなあ。 トイザラス だったら調達しやすいのに。(涙) リストは 7ページにわたっていた。 それで、今の私なら 乳幼児お育て必須用品 というのが だいたいはわかるので フンフン、と眺めていたが。 エエエ~~~! というくらい、一つ一つのアイテムが 高価。 正直に言うが。 もらう側に、遠慮が無さすぎ。(ラーラは カナダ人なんだが)それもひっくるめて、これがアメリカ人なのねえ、と思った。 7年前、私がしてもらったシャワーの時、夫と私は3ページほどのリストを トイザラスで作った。 リストからピックアップして 親戚が贈ってくれるという説明を 夫から受けて、本当に必要な物、安全な物、そして適当な値段のもの を選んだ覚えがある。 親戚側が気を回して、リスト外の高価な物を シャワーの際に付け加えて用意してくれたほど、私たちのリストは シンプルだった。 今回は 全然違う。 200ドル以上する家具なんかは もう、直系の親戚が買ってあるんだろう、100ドル以上のアイテムは 既にfulfilled(購入済)と書かれていた。 しかも、どうでもいいものが ふんだんにリストに載っている。 赤ちゃんのバープ(げっぷ)の際のクロース、8ドル とか、使い捨てのオムツ替えシートを何セットも、とか 赤ちゃん用の初めての鏡、20ドル とか。 ネットで購入される事が前提になっているみたいで、IDテフト(クレジットカードの番号なんかを盗んで悪用する)が怖い 我家では どうしよう、ちょっと二の足を踏んだ。 結局、電話注文が出来る事がわかって 一件落着だった。 自分の頭の中で、 あってもいいけど どうでもいい物 というのをハジき、 さらに 必要だろうけど 不必要に高価な物 というのもハジき、-70ドル近い ダイアパーバッグ(オムツ替えや着替えなどを入れるバッグ)なんか、自分で買ってくれ という感じだ- ちょこちょこしたものばかり いくつか頼んだ。 夫の従兄弟、つまりマックのお父さんは お金持ち。 というか、日系の会社で現地の社長クラスらしく レクサスを家族中(彼と マック、あと2人の息子たち)4台持っていたが、今はジャガーに切り替えた。 なぜなら車のお金は 会社持ち らしいんである。(ため息) マックのお父さんというのは、コミュニティ・カレッジから なぜかビューティー・スクールに在籍し、(そこで出会いがあって結婚した)その後 どういう成り行きか コロンビア大学に入ってビジネスで学位を取った。 だから最終学歴だけを聞かされる 会社の日本人は 皆 ハハ~ッ とひれ伏してしまうらしい。 元々の イタリア南部の故郷で生まれ、8才くらいまでは その村で育った男の子だったんだが、若干の方言以外は イタリア語はもう話せない。 華々しい アメリカ人ビジネスマン になってしまったのだった。 ただ、マックのお父さんとお母さん というのは、どちらもイタリア系移民 でもとは 各々貧しい村の出。お金持ちと言っても、たたき上げタイプ。 一方、長男のマックは イタリアの血は 100%でも、実際はアメリカ人。 何不自由無い おぼっちゃま育ち である。 裏を返せば、お金持ちは両親 であって 彼ではないし、有名大学を卒業したわけでもないし、現在住んでいる新居は両親の最初の持ち家で、母方の祖母と階を分けて新婚生活を送っているらしい。 マックの両親を含め、その界隈に暮らす夫の親戚たちは 皆働きに働いて 生活を豊かにしていった。 おぼっちゃんのマックも、彼と結婚したカナダ人のラーラも、まわりの豊かな暮らしぶりを当然のように 見ている気がする。 夫は イタリア時代の 親戚一同の家族の貧しさ(貧しくて生きられないから 祖国を離れて移住したのだ、勿論。)を聞かされて育った。 マックより13年ほど年上だが、中身はかなり老成している と言える。(← ゴメン、夫よ。) 初孫の誕生を待つ、 マックの両親たちの期待を思うと 華やかで恵まれた育児環境が整いそうだけど。 それでも、長男の嫁になって それだけ御世話になると、20年後きちんと御両親の老後の世話に専念するのよ、 それが恩返しよ、 なんて思う私は 日本人のおばあちゃん なんだろうか。 お嫁さんのラーラは 二代にわたるお姑さんたちに囲まれて暮らしているわけだが、 ヘッチャラに見える辺りも、 さすがアメリカ人(カナダ人ですが)と感心してしまう。 それにしても、リスト。 赤ちゃんのゲップ用のクロース、って...。 古タオルの方が 役に立つって。 防水ビニールになっているオムツ替えのマットにつける カバークロース というのも。 ウンチが付いたら、ビニールの方が 一拭きできれいになるけど。布カバーだと 洗濯しないと落ちない。 あまり要らない物が 多いのが、 ちと気になる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.02.19 13:09:00
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