チルコロで飲んだワイン サルデーニャ&シチリア編2
メイン料理を前にこの夜唯一の赤ワインをあけました。サルデーニャの赤ワインと言えば、まず最初に飲むワインはやはりこれでしょう。\\大特価出ました//【6本~送料無料】レ ボンバルデカンノナウ ディ サルデーニャ2008サン...価格:1,459円(税込、送料別)実は、このワイン、そんなに期待してませんでした(^^;)いえ、もちろんこの銘柄の質に見合うものを選んだつもりでしたがつまり、予想以上にワインの状態が良かったようです。色は紫色とオレンジをわずかにたたえたルビー色。凝縮感はあまりありません。香りが素敵でした。良く熟れたチェリー。いえ、すこしジャムにした甘みのニュアンスが出ていました。そして綺麗なスパイス香。「シナモン」と形容しているお客様がいらっしゃいましたが、まさしくシナモンという感じでしたね。心地よい香り、しかもしっかりとその香りが何かをイメージできる形で感知できるとワインテイスティングが楽しくなりますが、このワインにフルーツやスパイスを感じた時は、まさにそんな感じでこのワインの味わいの上で脱力して浮遊していたい気分になりました。僕は、遥か彼方の昔、カンノナウの香りの質ってサンジョヴェーゼみたいだよなと思っていたころがありました。15年前後前の話ですが(^^;)今このワインを飲んでみて、サンジョヴェーゼもカンノナウも双方ともに独自の個性を開花させながら進化したように思います。このワインはとってもお得ですよ。この価格ですもん。しかも味わいの酸とタンニンのバランスもよくて、縛り付ける収斂味はありませんから、これからの季節、少し冷やしたところから楽しんで、だんだん温度が上がってくるとスパイシーさを感じられるようになる、そんな変化を楽しめるんじゃないでしょうか。さて、このワインに合わせた料理は・・・ もち豚のロースト ピザ風でした。もち豚のローストにトマトソースとモッツァレッラをあしらったものでした。ご参加くださったIさんもおっしゃってましたが、このもち豚、めちゃくちゃ美味しい、良い質の肉でした。だからこそ、塩と胡椒とオリーブオイルとそして昨日書いたエンテマーリで飲んだ方が美味しい!!△エンテマーリ/パーラ 750ml (白ワイン)価格:3,437円(税込、送料別)あるいは、ヴェルメンティーノやヌラーグスでも十二分に楽しめる優しい味わいの豚肉でしたね。たしかにトマトとチーズの味わいは美味しいんですが、豚ちゃんの香味が美味しかっただけに何もない方がいいじゃん!と思ってしまったんです。少し冷やしたカンノナウなら、このトマト&モッツァレッラの部分に合わせてぴったり来ますね。全体に合わせるなら、豚の脂身をしっかりと咀嚼して、少量のカンノナウを口の中で混ぜる!!そういう変態志向で相性を楽しむと大変面白いと思います(^^;)さて、チルコロのワインはまだまだ終わりません。これからシチリアのデザートワイン編です。【6本~送料無料】パンテッレリア パッシート リクオローゾ2008 ペッレグリーノ価格:2,268円(税込、送料別)シチリア島と北アフリカのちょうど真ん中にパンテッレリーアという島があります。シチリアはイタリアでは唯一アラブ支配をうけたところなのですが、その7~9世紀にアラブ人がせっせとこのパンテッレリーア島に持ち運んだブドウがありました。あ、この時代はすでにマホメットのイスラム世界が急速に拡大していますから、すでに彼らはイスラム教徒なわけです。ムスリムということはお酒が飲めません。ならば、ブドウは食べるしかないわけで、パンテッレリーアにもたらされたそのブドウは、 マスカット・オブ・アレキサンドリアそう、現代でも食用としてスーパーなどに並ぶブドウです。このブドウが現地でズィビッボと呼ばれ、天日干しを施して極甘のデザートワインができるのがアラブ統治が終わってからの時代になります。モスカート・ディ・パンテッレリーアは、そんなわけでイタリアにおける最南端のワインであり、最強に美味しいデザートワインです。サルヴァトーレ・ムラーナという伝説的ともいえる生産者を訪れるのは僕の将来の夢ではありますが、ともあれ、この価格でこのデザートワインが極東日本で飲めてしまうというのはこれは、なんというか、すごいことです!もう一本のデザートワインといえば、もちろんシチリアを代表する酒精強化ワイン「マルサーラ」です。「マルサラ」と発音してきた人は、これからは「マルサーラ」と正しく発音するようにしましょう(^^;)「ル」はできれば巻き舌でね(^^;)でも語感がやっぱりアラブ系の響きがありますよね。マルサーラって。で、もちろんワインの名前ですから、これはシチリア西部の港街の名前でもあるんですが、やはりアラブ人が名付けた街のようです。「マルサ・アラー」が語源で、「アラーの港」を示すようです。起源はカルタゴらしいですが。でも、酒精強化ワイン「マルサーラ」はカルタゴともアラブとも関係ないですよね。大英帝国時代のイギリス商人と大いに関係がある、というか彼らが発明したワインです。○マルサラ・スーペリオーレ セッコ/ペッレグリーノ 750ml (甘味果実酒)価格:1,425円(税込、送料別)この2種のデザートワインと合わせたのが、 ほんのりチーズクッキー&黒ゴマアイスでしたが・・・太田シェフごめんなさい。この時からの僕の記憶が非常にあいまいになっております。料理とワインの楽しい世界に酔ってしまっていたようです(^^;)デザートに関しては、ちょっと評価できません(^^;)以後気をつけます・・・。会は予定を一時間ほどオーバーして、クイズ大会など楽しみながら幕を引きました。ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!!またぜひ次回お会いしましょう!!次回は、7月の第二水曜日 14日であります!2010年、イタリアワインファンクラブ「チルコロ」!