カテゴリ:渓流釣り
ヤンキースの松井が、「鼻を取り替えてほしい」と テレビでこぼしていた・・・ かなり重症の花粉症らしい・・・ 体験者でないとわからぬかもしれないが、 鼻の奥で常時「こより」でコチョ・コチョされるようなむず痒さと、 くしゃみと、そして、風邪の初期症状に似たけだるさと微熱・・ とにかく憂鬱である・・・ 20年以上も前の話だが、 山梨県桂川水系の支流に出漁したのが解禁後の春三月下旬 だったと思うのだが・・ 林道の空きスペースに車を止め支度をして林道を上流に歩きはじめたとき、 いきなりのくしゃみ・・くしゃみ・・ くしゃみの尺玉5連発・・た~まや~! 私も一応、人類のはしくれですからくしゃみの経験はありますが、 5連発ははじめて・・・ 同時に首から上のボワッとした感触・・ すわッ・・風邪か? 今から考えると完全に花粉症・・ たしか、当時は「花粉症」などという言葉も認識もなかったはず・・ ひょっとして?私?日本で花粉症第一号?ギネスもん? 風邪とは思いつつも釣りたさ一筋でやってきたものだから くしゃみに襲われながらも瀬や淵を丹念に 探っていったのでありますが・・ なにせ、 歩いては、くしゃみ・・ 止まってもくしゃみ・・ 寝ても、くしゃみ・・ 逆立ちしても、くしゃみ・・ バク天しても、くしゃみ・・・ 釣りなんかできる状態じゃない・・・ ベテラン釣士の方には釈迦に説法だが、渓魚は繊細な神経の持ち主。 近づく時には物音立てず、忍者のように接近するのが セオリーとされている。 下流から、特大のくしゃみをしながら釣り上がるなどは、 深夜の住宅街を轟音立てて走り抜ける暴走族のようなもの・・ 川の真ん中に大きな石がありその左右に瀬から続くよどみ・・・ いかにも、、渓魚が居そう・・・ が、だいたい居そうなところに居ない・・のも、現実・・ でも、居そう・・でも、きっと居ない・(どっさちなんや!!!) 色気たっぷりだから、とりあえず投餌してみるのも、釣り人・・・ くしゃみの釣り人、色気たっぷり・・やっぱり投餌・・・ とたん、くしゃみ! 同時に、竿先に生物の感触・・・ くしゃみのとたん、偶然合わせ・・たらしい・・・ 釣った・・というより・・釣れた・・・ しなる竿、あわてる釣り人、くしゃみの尺玉・・ もう、静かな渓は大騒ぎ・・ いまなら、ロープのように太いかもしれぬが 道糸0.6・ハリス0.4・・・その0.4の先で大物?がのたうってる・・ 30分程にも感じたが、たぶん2~3分の出来事・・ あげたとたん、黒っぽいので岩魚だと直感したが、 帰宅して計ったら28.5センチの岩魚・・・ あの時、くしゃみが出なかったら命拾いできた不幸な岩魚・・ 残念ながら、そのくしゃみ岩魚が私のレコード・・ これからも、くしゃみと、そして幾多の偶然が重ならないかぎり レコードを超える渓魚は釣れないと思う・・ でも憂鬱な花粉症・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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