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カテゴリ:会社の話
雨の中、動車(新幹線の事)で、南京へ行った。
今日の仕事は、これからの会社の命運を握っている。 これまでの、日本と韓国で言われた要求、それを全て、ここが握っていた。 もし、悪い結果になれば、私の計画は、、、行き止まりになる。 勝算は無いけれど、やるしか、無い。 開口一番、何だ、どうなっているんだ?から始まった。 vivien:品質を守るために、会社を辞めました。 ○○○:中国へ来て、初めて、骨のある奴に出会えたと思ったんだ。我々が何度も検討して、出来なかった事を、あんたに会ったら、やれます、と言って、あんたは本当にやった。だから、あんたを信じて、やって来たんじゃないか。あんたが居たら、品質が保証されると、そういう事で、日本から買っていたのを、現地調達に変えて、やって来たんじゃないか。あんたから、化学の話を聞くのはいい、けれど、私は総経理の話は聞きたくない。総経理になっても、技術者としての理想を貫けるか?それは、無理だろう?経営者になれば、今までのようには、いかんだろう。 vivien:私には、そんな総経理の実力はありません。けれど、総経理にならないと、理想と違う方針を出されれば、終わりなんです。だから、総経理になる事を決めました。この事業を理想に向かって、やりたかったのです。終わりにしたくなかったんです。御社と、そして▲▲と出会って、信頼されて、やってきた事、それを継続したかった。そして、私は、金持ちになる事を捨てました。 ○○○:技術者は、作る、出来る喜びを知っていて、その価値を優先する。報酬が優先しない。その気持ちは判る。そういう技術者は多く居る。だけど、まぁ、あなた、直球しか、出来ないと、判っていたが、それで、信頼できると思ったのだが、本当に、直球で、決めてしまったか。。。。まぁ、事前に何故相談に来なかったか。。。相談に来られても、辞めないでくれ、としか、言えなかったがね。 vivien:相談に来たかったです。 ○○○:あなた、総経理なら、従業員の将来もかんがえてやらんといけないんだよ。 vivien:はい。今までの主要メンバーが、来てくれました。 ○○○:なんだ、連れてきたのか?どの部門の人間か? vivien:連れて来たのではありません。付いて来たんです。製造技術、生産管理、品質保証、購買、営業、みんな来ました。もし、私一人なら、つぶされていたと思います。安心感を持って、今、やれます。みんなのお陰です。有難いです。 ○○○:そんな事なら、今の商品は、品質保証が問題になるな。困るじゃないか。あんた、保証する方法を考えて、報告書を出しなさい。けれど、新しい会社の製品を採用するか、どうかは、いくら、過去の経緯があっても、価格で決まるよ。判っているね。 vivien:ありがとうございます。 彼の判断の早さ、驚く限りだった。 直ぐに、各部門へ通達が出た。 呼ばれた資材担当が来るまでの間、私は、席を立ち、喫煙室へ入った。 震えた。涙をこらえた。 本当の第一歩をこれで、クリヤーした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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