初めて笑った
昨年10月に営業許可証を取得し、11月10日から、私は、今の場所に住むようになった。工場が稼働可能になったのは、12月から、それでも、客先承認作業で、予定外の状況が発生して、合格したのは3月、初納品は、4月の終わりだった。初めての入金があったのは、7月末の事で、この間、お金は出ていくばかりだった。2社購買という話で、全量取れず、更に今年頭から、業界低迷、数量は少なく、予定量に対して言えば、1/4だった。何度もチャンと、 ”納入開始したけれど、続けられないね。いつ、会社止めようか”と話した。私はこの会社を始める時、ひとつの ”希望 ”を入れた。それは、この事業を中国で7年間やってきて、初めて、”特殊機能を持った設備”を導入した。日本なら、とても買う事は出来ないが、中国では安く買う事が出来る。この設備を利用して、”いつか、勝負する時が来る”、と踏んだ。お金も無いのに始めた会社で、このような使うか、使わないかの設備を買う事に、チャンは反対した。”安かろう、悪かろう。本当に、使えるの?”それでも、私は、欲しかった。”こいつが、私を救う”という声がした。この設備は、日本で買うより安いが、中国の一般の設備からすれば、3倍の価格だった。”あのお金があれば。。。”資金繰りで苦しい中、チャンは、何度も嘆いた。その通りだと思った。じっと、耐えた。そして、その時が来た。7月に、この設備の試作品を出し、、、勝負に出た。今週から納品開始。昨日の夕方、打ち合わせをしている時、チャンの携帯が鳴った。チャン:追加受注です。数量は、予想をはるかに超えていた。チャンが、初めて笑った。その顔を見れた事が、まず、嬉しかった。その後、私は、ひとり、喜びをかみしめた。やっと、スタートラインに立てた。