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2008.03.01
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カテゴリ:日々
物事の変化には、必ず代償が付きまとう。
代償という表現が正確かどうかといわれると、それは否定せざるを得ないが、何か変わったものがその姿形を留めないのは紛れもない事実。
その事実に例外なく、この半年、自身に起きた多大な変化は、大きな代償をもたらした。

因果応報の言葉が物語る、原因と結果。
原因に出会うまでに、人は選択の余地がある。
必死に結果を予想しては選択し、またその選択が原因となり新しい結果と原因を生む。
俺が選択したのは、ネットゲームだった。それがある意味変化の始まりだったといえる。


俺は性格柄、よく凝り性と言われた。やり出したら止まらないタイプだった。
それが好きなことであれば尚。嫌いな事でも、自分で決めたなら凝り続けた。
大学一年前期、バイトを平日週5でこなしていた。
いや、バイトに生活を奪われ、大学もあまりままなっていなかった。
それも、欲しい物があった故にただバイトに打ち込んだ。
結果大学の成績は酷いものだった。
だが欲しいものはどうにかこうにか購入した。
こうなる結果を予想しながら、俺はバイトという原因を選択した。

夏。

欲しい物が手に入ったため、二つのうち片方のバイトを止め、バイトを週2にした。
ここで俺は選択を誤った。未来を見間違えたのだ。それは冒頭のネットゲームだ。
ネットゲームというものに手を出すのは初めてではなった。
確かにその当時も熱中し遊んだが、父親の叱責もあり止めた。案外あっさりと、止めた。
だから、バイトも減った今なら、大学も上手くこなしつつゲームも楽しめる。
そう踏んだのだ。
しかし、そこは一人暮らしで父親も、叱責をしてくれる保護者もいないことに注意を向けなかった。

怠惰な自分の生活や、大学の授業に対する意欲、危機感、幾重にも重なる不甲斐ない自分が大部分の原因だった。
ゲームの比重が、大学の授業を超えてまで肥大してしまったのだ。
授業よりもゲーム。日々がゲームに染まっていく。
そこにあるのは、ただ単純に得られる快感と、同じ趣味を共有する人が作り出してくれる心地よい空間。
どんどんのめり込んでいった。
その原因が結果で、大学の成績を酷く劣悪なものとして露呈した。
日々へのネットゲームの介入という変化、普通であった大学生としての生活を代償に。


結果。留年。いや、2年への進級の資格無し。これが最も正確な表現だ。
今現在、自身の改善の余地及び経済的な問題も含め、留年できるかどうかあやしいものだ。
この結果を少なくともどこかで予想はしていたが、俺は酷く楽観的だった。
どこかで、自分が覚醒して優秀な成績をとる、そう信じてやまなかったのだ。
だが目の当たりにした現実は、そんなご都合主義なわけもなく、惰性した一人の人間に丁寧に構ってくれるほど優しいものでもない。

そんな自分の博打が外れたからかは分からないが、全く先の見えない自分の将来像が怖くなった。
怖い…。
今まで、英雄のように祭り上げてきた将来の自分。
大学に受かるまで、その理想像から多少はずれても、歪むほどの事は無かった。
その英雄が、今まさに、歪みを通り越し、崩れようとしているのだ。
怖い。
怖い!
不安を覆い隠すように、ネットゲームは加速した。
もう、その時点の自分が間違いを犯していると分かっていた。
だけど自覚と行動は、一致しないのが常であり、ゲームを楽しむだけの日々に満足していた。

だが、俺は極めて幸運だった。
叱責を、真摯に叱責を加えてくれる存在が一人、いたのだ。
勿論、その叱責には大いに口答えした。
その叱責が正しいことを認識していても、堕落しながらも楽しい生活を奪われたくないためだけに。
口論はえらく長く続いた。
その叱責がなくとも、自身の矛盾には気付いていた。
だけど、間違いなくその叱責が後押しとなり、自覚意識がしっかりと芽生えた。
俺はネットゲームの中毒となっていた。

その後即刻、ゲーム機を売り払おうと思った。
しかしそれは容易い事だ。
ネットゲームを悪と見なし、手の届くところから抹消す。
それは何一つ解決してはいない。
そう感じた。
だからもっと正面きって、ゲームと付き合おうと思った。
凝り性だからといってゲームに全力投球するのではなく、一つの手軽な趣味として、ゲームと付き合っていこうと。
そして、従来までの俺の一点集中型の性格を改善し、多方向に全身全霊を傾けられるように、ちゃんと自分を把握した上での力量分立の出来るように変えていこうと。

それは、非常に大きな変化となるだろう。
だからその代償は果てしなく大きいと思う。
容易に魅力的な快楽を得る日々の消失は勿論、過去の自分のあり方を否定しながら生きていかなければならない。
だが、変化とは代償だけが付きまとうわけではないのだ。
その変化がもたらす新しい日々が、必ずある。


今はその日々が少し楽しみだ。
だから変化の痛みに耐え抜ける気がする。
もう既に、頭に描く将来像は再び英雄となり、しっかりと道標をしてくれている。





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Last updated  2008.03.02 00:10:28
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