真面目に生きる、親孝行。
ふと痛感した。人の死などいつでも来る。
親との死別は、今日かも知れない。
毎日必死に未熟な子供を育てて、愛して、笑ってくれる。
数分後には消えるかも知れない。
その時何を思うだろう。後悔と自責の念だけだと思う。
今の、我がままな自分で親は喜んでくれるだろうか?
自問しなくたって分かってる。
内心、親孝行はするつもりでいた。
大学に行ったら金を稼いで自営業の親父の少しの資金にでもするつもりだった。
長期休みは、仕事を手伝ってあげるつもりでいる。
親父の後継ぎをするつもりがない事からの罪悪感かも知れない。
でも単純に、親父に今の仕事を続けて欲しいのが本音だ。
姉貴だってそう思ってる。大学に行ったらそれを実行出来る自信もある。
でも未来の親孝行なんて、親不孝な事だろう。
今は無力なガキだから、親の仕事の手伝いなんか出来ないよ。
でもだからこそ、真っ当に生きる。
今出来る事を、精一杯に、必死に生きる。
人を差別するわけじゃない。でもまず他人の前に、親に優しくありたいと思う。
数十年分の感謝を、忘れてはいけないと思う。
親の為、家族の為、見知らぬ誰かの為、自分の為、僕はがむしゃらに生きようと思う。