ついつい買っちゃったこんなもの。



チベタンシンバル、チベタン・ベツとも呼ばれる「ティンシャ」です。
チベット密教の法具（楽器）として、使われるのだそうですが、
パワーストーン・ヒーリング系石好きさんには、
「音で浄化できる」ということで知られているかもしれません。
ヨガなどでは、瞑想の終了を告げる合図としても使われているのだそうです。

検索すると、ティンシャという名前以外では、
「チベタン・ベル」という名前でヒットするのが多いようなんですが、
どう見ても、シンバルのお仲間のような形だし、
「ベル」というと、「ガンター」と呼ばれるやはりチベット密教の法具があるので、
語感がイマイチなのを承知の上で、「チベタン～」と呼ぶなら
「チベタン・シンバル」ということにしたいと思います。

もちろん私は浄化にも、ヨガにも使うわけではありません。
買っちゃった理由は一にも二にも、音が綺麗だったから。
もしかしたら、「音モノ」にも弱いかも。

ティンシャは、実はすでに一つ持っているんですが……。
今回買ってしまったティンシャはミニサイズ。



この写真が実物大です。
普通見かけるサイズの直径で半分、
大きさにして４分の一くらいしかないんじゃないかと思われるようなかわいいサイズ。
模様はどうやら片方にそれぞれ二匹の龍のようです。
大きいティンシャに比べると、縁のあたりがわずかにゆがんでいたりして、
手作り感たっぷり。

それなのに音は紛れもなくティンシャ。
小さいぶん音は高めですが、広がる音が波紋となって見えるような、
微妙な揺らぎを持つ、繊細な音。

大きいティンシャも、もちろんすばらしい音ですが、
小さい方が気軽にならして楽しめそうです。
そういえば、ちょっと音が風鈴っぽいかも。

再びティンシャについて検索していたら、
「ディチューン効果によって音にうねりが生まれる」
と説明しているところがありました。
ディチューンとは、複数の音源を同時にならしたり、
音程をわずかにずらすことで音に厚みを持たせることなのだそうです。
この場合は、「ずらした」んじゃなくて「ずれた」のでしょうが、
私が「ゆらぎ」と感じた独特の音色は、
厳密に機会でチューニングして作ったのではないために
シンバルの左右の形や大きさ、厚みが違い、
そのために生まれた、「手作りが生んだ音」だったのです。

どうやら「音モノ」に弱い私は、ティンシャよりも以前に
木の台の上に固定された金属の短い棒を、先端にボール状のゴムがついたばちでたたく
「メディテーション・チャイム」「エナジー・チャイム」と呼ばれるものを買ったことがあります。
それも似たような澄んで響く音がするのですが、
それよりもやはりティンシャの揺らぎのある音の方が好きかもしれません。

ティンシャと同じくヨガや浄化に用いられることで知られるものに、
シンギング・ボウルがあります。
真鍮製のお椀型の法具の縁を木のスティックでこすって、
不思議な響きの音を出すものですが、
これも普通売られているのは鋳造だったり、機会で削ったものが多いそうですが、
古いものは真鍮をたたいて形にしているものがあるそうです。
たたいて形にしたものは、たたき痕がわずかにでこぼこしていて、
そのぶん味のある音が出るのだそうです。
見かけはぐっと地味だけれど、打ち出し式のシンギングボウルの音を聞いてみたい……。