Himalayan Quartz & White hearts
ビーズ続きで失礼します。赤いビーズがまだあるので、もういっちょ。ネックレスにしてみました。ブレスレットなら、これからの季節は袖口に隠れますが、天珠を首から提げるとめちゃくちゃ目立ちそうなので、赤いホワイトハーツとヒマラヤ水晶のさざれを3つつかい、細くてシンプルに仕上げました。直径2ミリほどの小さなビーズなのにしっかり自己主張するため、「やっぱり、左右非対称に」「天珠は入れられないけど、代わりに小さめの天眼石をこっそり」「同じ赤でも、珊瑚を入れて変化を」……という、最初のもくろみをすべて放棄。左右対称、ひたすらシンプルを目指しました。そうでもしないと、御し切れません。この赤。むしろ、単調にならないよう混ぜ込んだ金属ビーズで、赤の色味を薄めなければならないほど。おそるべし、ホワイトハーツ(笑)。「あか」と言う言葉は「あかるい(明るい)」「あかつき(暁)」という言葉に「あか」が入っていることからもわかるように、「光」に由来する言葉、英語の「red」は「血」、「赤」という漢字は「大きな火」を起源に持つのだそうです。「光」「血」「火(熱)」。それらは赤という色そのものと相まって「生命力」に通じます。一方で赤という色は、厄よけ、魔よけの意味合いを持ってきました。これは、何らかの「聖なるもの」の力で災いや魔を退けるというのではなく、生命力に満ちあふれたものには、災いや魔も寄りつけない、ならば「赤」の力を借りて、自らの生命力を奮い立たせ、よくないものを退けてくれよう……そういうイメージなのだと思います。赤=生命力と考えるならば、心臓から送り出された新鮮な血液である動脈血が、鮮やかな赤であるように、濁った赤よりは輝くような赤こそが、力のある色。だからこそ、不透明な白を芯にして、赤を鮮やかに発色させるという手間をかけたこのビーズが、多くの人々の心をとらえたのかもしれない……そんな風に考えました。これからの季節、黒や灰色の服に映えそうです。しかも軽い!(←普段の石ペンダントが大きすぎるから)