カテゴリ:ロシア産
サンストーンと呼ばれる石があります。 ムーンストーンと呼ばれる石もあります。 ここでちょっとはっきりさせておきたいのですが、サンストーン、ムーンストーンという鉱物があるのではなくて、長石に、ヘマタイトや銅の薄片が内包されてきらきら輝くものをサンストーン、アルカリ長石の中で、独特の層状構造により、ふわっとした月光のような光が浮かぶものをムーンストーンと呼ばれています。 つまり、条件を備えていればサンストーン、ムーンストーンですが、同じ成分、結晶の仕方でも、極端に言えば、同じ結晶であったとしても、別々にカットされたときにきらきらや月光のようなシラーという要素を満たさなければ、サンストーン、ムーンストーンと呼ばれないということです。 ……というように、見た目で命名されているわけですが、そのために両方を兼ね備えた石、というのも存在します。 つまり、ムーンストーンの条件である月光のようなシラーを持つ長石にヘマタイトのきらきらが内包されれば、それはサンストーンであり、ムーンストーンでもあると言うこと。 そういう石が実はあります。それが、今回の写真の石。 小さいルースの上、シラーとヘマタイトを同時に写すのが大変! それでも、なんとかヘマタイトの薄片が内包されているのと、石の左側、光が写り込んでいるあたりがうっすら青白く光っているのが おわかりいただけるでしょうか。 これは、ロシアの石。 ムーンストーンとして思い浮かべる、透明や白い地の石ではなく、部分的に白かったり黒かったりする石ですが、 青白い光とラメのようなきらきらが浮かぶ様子は、なかなかおもしろいです。 惜しむらくは、なかんか見かけないこと。 見つけようと思ったらミネラルショー……ですが、意外に高い。 小さいルースでやっとゲットしたもの。 でも、太陽と月を同時に兼ね備えた贅沢な石。 探す手間は、惜しめません。 あとは写真でがんばらねば。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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