カテゴリ:インド産
終わってしまった池袋ショー。
今度は写真で楽しむぞ、と、窓辺のいつもの位置に陣取り、カメラを構えました。 ショーの浮かれた気分ではなくて、どう撮ればその石らしく写せるか、 その石だけを見つめて、どんな表情をしているかに集中する写真撮影は、 KURO流、石とのご挨拶儀式。 納得の写真が撮れれば、なんだか石と近く、仲良くなれた気分ですし、 撮れなければ、ちょっとまだよそよそしく、じっくり互いを理解しましょうね、と そんな感じになります。 で、光線の具合が厳しく、お昼前後のわずかな時間しか撮影に適さない条件で 一通りばしばし写してみたのですが、今回の石は「これはすごいぞ」と いれこんだ気分と写真写りが反比例。 手強いです。 ここは気長に、石と向かい合わなくてはなりますまい。 そんな中で、初回から「あ、いい感じ」に写ってくれた、素直な石もあります。 いつものお店が2店ほど出店していなかったにもかかわらず、 なぜか戦利品中の数が多かったインド石の一つ。 おそらくは南インド産であろうと思われる、触像アメジストです。 アメジストとも、インド産とも表示がなく、 クラスターやドゥルージー、フラワー・アメジストのようなものなど、 いろいろな形状のアメジストが並んだ中から見つけました。 一つ一つ箱に入れられ、ラベルが付けられ、手に取れば店の人が 「その石はね……」と説明してくれる店よりも、 雑多に並べてある中から探す方が楽しい、今日この頃。 さて、写真ですが、きな方の結晶の表面が、がさがさした感じに写っているのが おわかりいただけると思います。これが溶けている証拠。 ほんのもう少し溶け具合が少なかったら、「▽」が見えていたかもしれません。 実際はわずかに溶けすぎてしまったため、 「▽」が重なりすぎてざらざらになっています。 買ったのとは別の(買ったお店が外国のブースだったため) 店の方に見ていただいたところ、触像でビンゴ。 溶けてる水晶マイブーム中なだけあって、ちょっとは見分けがつくようになったようです。 全体として見ても、母岩付きで、結晶の付き方のバランスもよく、 その結晶が触像であることで、柔らかいような、生き物めいているような、 あるいはどこかみずみずしく感じるような、独特の雰囲気が加わっています。 特に目立って特徴があるわけではないけれど、 しみじみ見ると、味わい深く「いい感じ」。 触像という一ひねりが加わっているのに、 写真写りそのままに素直なイメージです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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