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2008/09/21
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カテゴリ:インド産
「いい!」と思った石をお安く。
石好きの深みにはまると、これがテーマの一つになってきます。
「いい!」と思って買ったのなら、その石を深~く味わい、大切にすればいいじゃないかといわれそうですが、そこはそれ、石は石を呼ぶというか、知れば知るほどより広く知るために石が欲しくなるというか。

「大きさはなるべく掌サイズ」
「できれば原石、贅沢を言えば母岩付き」
「十分リサーチとデータ収集のうえ」
……と、いろいろ条件をつけ、手段を講じているわけですが、一番効力があるのは「自分で探す」です。

まあ、私の場合の「探す」は、「採集」ではなくて店とかミネラルショーで「掘る」ことです。
ヒーリング系のお店は、なるほどきれいですてきな石に巡り会える確率が高いです。でも、その確率に比例して値段もアップ。
なので、私は暇と足で「掘れる」お店を探してちまちまと「発掘」を試みます。
ロットでごそっと仕入れたと思われる石がころころ並んだ棚や籠は、私にとっての注目ポイント。

しかるべきお店なら名前が付けられ、きちんとディスプレイされる(かもしれない)石が、ほかの石に混じってころころしている可能性大だからです。

今回の石も、そうやって「発掘」しました。

アナターゼ

「ヒマラヤ水晶」なんだそうです。
「なんだそうです」と、冷たい言い方をしてしまうのは、「ヒマラヤのどこか」がわからないから。
ヒマラヤと言ったって広いんです。
お店の人にも聞いてみましたが「ヒマラヤ水晶ということで入荷してきたので……」というお返事。
まあ、ビーズやブレスレットが半分以上を占めるお店では、仕方がないといえば仕方がない……残念ですけど。

でも、石ひとつひとつに意味やパワーの解説をつけ、「石選びのお手伝いをします」と言っているお店で、石の名前が違っていたので、「あの~、失礼ですが」と言ってみたところ、「そういう名前で入荷してきたのでそのまま表示しています」と言われたことがあります(何度か)。
名前が違っていても意味やパワーに影響がないのか、ちょっと心配なんですが。
せめて、加工してあるのは加工と書いていただきたい。天然だと思って買った人ががっかりします。

それはさておき写真の石。
私が見るところ、ヒマラヤという表示に間違いがなければ、インド産。
これは写真の石だけでなく、「ヒマラヤ水晶」表示のほかの石も含めて、インドっぽい感じだったからです。

何本かの結晶が仲良く肩を並べたようなまとまりのある形。透明度、照りも良し。目立つ部分に大きなダメージなし。
時にはダメージが気にならない石や、ダメージすら魅力だったりする石がありますが、無用なダメージはうれしくありません。
そして、私がもっとも目をつけたのはこの部分。

アナターゼ2

この石だけが、錐面にぱらぱらとごまをふりかけたように黒っぽい鉱物が付着していたのです。
実物は、ごまよりもずっとずっと小さい、芥子粒サイズ。角度を変えると、きらきら金属光沢。
この形、この光沢。

……これはアナターゼ(アナテーズ/鋭錐石)じゃないか?

アナターゼというのは、ルチルと同じ成分で、結晶の具合がちょっと違う同質異像の兄弟鉱物。
よーく見ると、内部に髪の毛よりもさらに細い針状の内包物がちょっと見えます。
その内包具合から見るに、ルチル。
ルチルが内包されているということは、このごま塩つぶつぶ状鉱物がアナターゼである可能性も大きくなると思われます。

ルチル入り水晶はそこそこたくさん見かけますが、アナターゼはそれに比べると少なめ。(産出量が少ないのか、地味だから流通しないのかは謎ですが)
しかも私、インド産ヒマラヤ水晶でルチル入りもアナターゼ付きも、見たことありません。

知り合いの石好きさんが、ネパール産でアナターゼ付きを持っておられるし、ネパールよりもインドに近いチベットのカイラス産で、ルチル入り水晶を見かけたことがある。
お隣パキスタンでは両方ある。
だから、インド産では見たことはないけれど、可能性が全くないわけではない。

これが、間違いなくインド・ヒマラヤ産で、アナターゼ付き水晶なら、かなりいいぞ?
なんといっても、ほかの水晶と区別されていなくて、通常値段。
アナターゼ抜きでも、ほかの石よりきれいだし。

※追記:アナターゼで正解のようです。

以前「石はどうやって選ぶんですか?」と聞かれて「勘とデータ」と答えたことがあります。
「この石、変!」「なんだかいい感じ」という主観が「勘」なら、
「この産地でこの石はレア」「このタイプは見かけない」というのが「データ」(またの名を邪念……?)。
このときは、まさしくデータ部分が頭の中を駆けめぐり……購入決定!

そんな感じの無粋な理由で買ってきましたが、買ってかえってじっくり見ると、アナターゼ以外の「普通で素直な感じ」もなかなか良いです。

私は、イメージ的な石好きと鉱物的石好きの「どっちもあり」なので、その時々で、どちらが強く働くかにばらつきがあるんですが、差はあれど、どちらも注目すべき点がある石は、満足度が高いです……。





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Last updated  2013/05/24 08:51:19 PM
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