カテゴリ:インド産
ヒマラヤ水晶にはまって、はや●年。
最初は、ヒマラヤ水晶にネパール産とインド産があることも知らず、 もちろん、見分けもつかず……というか、自分で見分けることなど思いもせず、 「ヒマラヤ水晶」という文字に反応していたものです。 そんな時代から、思えば遠くへ来たものだ。 好きだぞー、好きだぞーと連呼しているうちに、ネパールが、インドが、 ガネーシュヒマールが、ガウリシャンカールが……と いつの間にやらエラそうに細かな産地のことまで口にするようになっていたのですから、 好きこそもののなんとやら、あるいは下手の横好き、 もしかしたら、石の上にも3年(ちょっと違う)。 ヒマラヤ水晶を巡る状況もずいぶんと変わってきています。 以前はヒマラヤ水晶と言えばガネーシュヒマールとインドのクル産くらいしかなく、 扱うお店もわずかでした。 それが、店も増え、ネットショップでも見かける機会が格段に多くなり、 (あやしいものも含めて)ビーズも見かけるようになりました。 さらに、新たな産地も続々登場。 もしかしたら以前から水晶が出ていたのが、それぞれの産地で、 細分化されるようになったのかもしれませんが。 今回の石は、ヒマラヤ水晶の産地としても比較的新参。 インドはラダックのヒマラヤ水晶です。 最初に見かけたのはネットショップ。 「お、新しい産地だ」と興味を惹かれたものの、実物が見たいとそのときはパス。 10月のIMAGE展でやっと実物を見たものの、大きなクラスターばかりで再度パス。 そして池袋ショーで三度目の正直。 手頃なサイズをてにれることができました。 実物を手にして、うなりました。 素直な結晶の形。透明、母岩のようす。 クル産とそっくりです。見分けつきません。 写真の石は、ブロック状の母岩の表面を細かな結晶が覆い、 透明度が高く照りも良い結晶がバランスよく生えています。 裏にも結晶が生えていて、両面から楽しむことができるお得石。 単体ではちょっと個性はクラスターですが、買わなかった他の石も見てみて、 全体な傾向としては、本当にクル産の水晶にそっくりです。 お店の人に「ラダック産ありますか」と聞いて、 教えていただいた棚から選びましたが、 先にその棚を見た誰かが、選んでいるときに石を移動させてしまっていても、 多分わからないです。 クルは、クル渓谷ともいわれるように、クルという街が位置する谷、 谷を囲む山から水晶が産出するようです。 もう一つインド・ヒマラヤ水晶の産地として知られている、 パルバティ(パルバティ渓谷)は、地図で見る限り、クル渓谷のお隣の谷。 隣り合った谷なら、見分けがつかないほど似通っていても不思議ではありませんが、 写真の石の産地はラダックです。 ラダックの場所をご存じでしょうか。 クルやパルバティがあるヒマチャル・プラデッシュ州とパキスタンとに挟まれた、 ジャンムー・カシミール州の中で、ヒマラヤ山脈以北の地域をラダックと言うようです。 つまり、ラダックとは、山の名前でもなく街の名前でもなく、地域名なのです。 念のため、ラダックの位置を記した地図を持参し、 写真の石を買ったお店の人に、ラダックの位置を確認したところ、 赤い丸(楕円)のエリアと言うよりは、赤い★で示したところだと言われました。 この水晶は、ラダック(地域)の中でも北部、 パキスタンとの国境に近いあたりで採れたのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/07/20 10:02:23 PM
コメント(0) | コメントを書く |
|