カテゴリ:アクセサリー&手作りもの&番外編
久しぶりに、ブレスレットで試行錯誤しています。
別館サイトとこのブログにも密かにコーナーがあるので、 お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、 私、天珠(dZi)も好きです。 身の回りに、石好きさんはいらっしゃいますが、 天珠好きさんはいらっしゃらなかったので、 石に比べて天珠はちょっと不活性状態でした。 ところがこのたび、知り合いの石好きさんの一人と お世話になっている石屋さんがが天珠好きさんでもあることが判明。 にわかに仲間が増えて天珠好き活性化! さて、天珠といいますのは、瑪瑙で作ったビーズを 特殊な方法で染めて模様をつけたチベットのお守りビーズのこと。 dZi beads(ジー・ビーズ)とも言われます。 その歴史は2000年以上も遡るといわれ、 そんな昔にどうやって瑪瑙をくっきり染めたのか、 丸や四角、直線を組み合わせた、今の時代でもモダンに映る模様が どうやって生まれたのか、いろいろ謎があるビーズでもあります。 模様によっていろいろ効能があるそうなんですが、 私の場合は、例によって効能ではなくて 見た目と歴史(……と言うより不思議話)に興味です。 もともとが「ビーズ」なのですから、これはものづくり心を刺激します。 天珠だ! → ビーズだ! → ブレスだ! ……というわけで(笑)、ブレスレット。 まず第1弾。 天珠(天地天珠)と、エッチドカーネリアン、ヒマラヤ水晶と天眼石(瑪瑙)を 組み合わせました。 昨今出回っている天珠は、中国で作られた現代物。 アンティークの天珠など、滅多に手に入りません。 ここで使った天珠とカーネリアンビーズは、以前にアジアン雑貨店で手に入れたもので、 たぶん古いものではないと思うのですが、一見古く見える風合いがお気に入り。 エッチドカーネリアンは、カーネリアンに白い線模様を焼き付けたもので、 メソポタミアやアフガニスタン、インドなどで作られた、 天珠の先祖または兄弟のようなビーズ。 石に人工的に意味ありげな模様を焼き付け、 丸「○」の模様を「眼」とみなし、思いと破邪の願いを込める。 そのビーズがチベット、すなわちヒマラヤ山脈を伝うように 中国や台湾を経て、日本まで、やってきたのだなあ……というイメージで、 実は天珠つながりの石を連ねてみました。 ところが……普通のビーズも、人が手を加えて成形したものですが、 エッチドカーネリアンや天珠のようなビーズは、素材が石でありながら、 石ビーズとはちょっと異質。 悪くはない(と思う)けど、ちょっとなー……ということで、 さっそく改変、第2弾。 水晶ビーズを減らして、代わりにラピスラズリをひとつぶ、 エッチドカーネリアンの丸いビーズ(これは現代物とわかっています)、 ちょっと古い(かもしれない)瑪瑙のビーズ、 ガラスか水晶かわからない(古いかもしれない)ビーズを加えました。 本当に古いかどうかはわかりませんが、天珠やエッチドカーネリアンに似た 「人の手による」雰囲気のビーズを加えて全体の雰囲気を合わせてみます。 この状態で何日か置いてみたのですが、もう一度改変。 なるか、3度目の正直。 まあ、ダメなら元に戻るだけです。そのために写真に撮っているので……。 3回目では、丸いエッチドカーネリアンをはずし、 代わりにヒマラヤ圏における定番、珊瑚とターコイズのセットを加えました。 本当はチベットターコイズや山珊瑚があるといいのですが、これはたぶん、違います。 チベット(ヒマラヤ)ではターコイズと赤い山珊瑚の組み合わせが よく見られるのだそうです。 ふと思いついてこれを加えてみたら、 珊瑚の赤と形がエッチドカーネリアンと釣り合い、 それにターコイズ・ブルーが映えて、なんだか華やかになりました。 実際に肌映りを確かめて、「……これでいいのかも」と、ちょっと納得。 というのも、天珠は、悲喜こもごもの思いを押し込んだ、 どろどろと暗い、おそれ敬うもの(呪具)ではなくて、 チベットの人々の文化に根付き、「大切なもの」であると同時に、 身につけて装うもの、ありがたいもの、 日本風に言うなら「ハレ」のものだと思うのです。 だから、「華やか」であってもいいじゃないか。 ブレスレットとして、デザインがまとまっているかというと ちょっと微妙ですが、実際手にはめていると、天珠や エッチドカーネリアンがしっくり収まっているので、 新しいビーズを手に入れるか、考えが変わるまでは、 ちょっとこのままで様子を見ようと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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