カテゴリ:インド産
原石だけでなく、天然石のアクセサリーも買います。 その中で一番数が少ないのは、指輪。 石好きが買うアクセサリーですから、やはり石が大きめ。 ……となると、けっこう邪魔(←本末転倒)。 それに、指が太いのでたいていサイズが合いません。 ミネラルショーでやってくる海外ショップだと、けっこうサイズがあったりします。 しかし、海外ものはデザインが大胆というか……ごつくて邪魔。 ペンダントなどは、大ぶりなものが好きなんですけどね~。 でも、買ってしまうときがあります。 そんな一つが今回の写真。 ものは、デンドリチック・アゲート。 ルース(のようなもの)はいくつかもっているんですが、 これは、ルースとして見かけるものよりも「黒っぽい」ところがポイント。 身につけると言うより、観賞用かも。 メルリナイトという(商品名の)石があります。 正体不明だったのですが、 これが、石英とサイロメレーン(硬マンガン鉱)からなる石であることがわかりました。 デンドライト(デンドリチック・アゲートの黒い樹枝模様の部分)は、二酸化マンガンです。 つまり、石英+マンガンというところではよく似ています。 (サイロメレーンも二酸化マンガン鉱物……らしい) 実際、デンドリチックアゲートとそっくりなタンブルが 「メルリナイト」として売られているのを見たことがあります。 海外サイトでは、「デンドリチックオパールのことである」と 書いてあるサイトもあります。 ※デンドリチック・オパールとアゲートは混ざっていて、 ある部分がオパール、ある部分がアゲートになっているようです) 一方で、「似ているけれど違う」としているところもあります。 さらに調べていたら、Heven & Earth社の説明で、 最高の標本は、アメリカ・ニューメキシコ州で見つかる、ドルージー状に結晶したものだとされていました。 デンドリチック・アゲート(オパール)は、インド産のようなので、産地は大きく違います。 (ネットではメキシコ産もあり) ……が、メルリナイトは、 「ニューメキシコ州で見つける白い石英とサイロメレーンの組み合わせの石のことである」と いうように、産地が規定されていないのですが、 この場合は、アメリカとインドという産地の違いをどう見るべきか。 産地が違う似た石が一つの名前(商品名)で呼ばれている例はたくさんあります。 鉱物名ならば、産地が違っても同じ鉱物であれば当たり前ですが、 商品名の場合は、産地が関わってくる場合が多いのです。 たとえば、「ヒマラヤ水晶」は世界各地に水晶は多くても ヒマラヤ山脈の範囲内で採れた水晶のみを指します。 いくらそっくりでもブラジル産をヒマラヤ水晶と呼んだら、それは変です。 レムリアンシードにも産地の条件がありますし、 インド産が堂々と売られているスーパーセブンも、個人的には 「ブラジルのエスピリト・サントでのみ採れる」という条件は有効だと思っています。 (※ただし、ミナスジェライス産のも本家に渡ってスーパーセブンとして売られている(いた?) そうなので、状況的にミナスジェライス産も含むと思います) ヒマラヤ水晶はそのまま「地名」ですが、レムリアンシードやスーパーセブンは 名付け親であるヒーラーの説明が元になります。 ……が、メルリナイトの名付け親って誰でしょう? メルリナイト、いや、マーリナイトと発音すべき、 魔法使いマーリンの名を意味するこの石は、 ヒーリング系のネーミングであるように思われます。 となれば、ヒーラーが関わっていて、名付け親直々の説明を見つけることができれば、 もっとはっきりすると思うのですが。 とりあえず、調べた範囲ではマーリナイト(メルリナイト)には産地の条件はないようです。 だったら、今回の写真の石もマーリナイトの資格あり? 個人的には、黒と白のバランスを見て、言うに言われぬ迫力がある石こそ、 「マーリナイト」と呼びたいところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/04/30 11:51:36 PM
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