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これ、なんだと思います? スーパーマーケットでおなじみの野菜なんですけど。 ……ブロッコリーです。 ブロッコリーは、大きな株の真ん中に、 まず、スーパーマーケットで見かけるあの蕾の塊をつけます。 それを刈り取ってしまうと、脇から茎が伸びて、新たなつぼみを付けます。 2番目のつぼみは、最初のものに比べるとずっと小さいのでお店には並ばないようです。 しかし、家庭菜園ならば話は別。 買ったブロッコリーも結局は一口サイズにカットしてしまうのですから、 最初から小さければその手間も省けて便利! ……とばかりに、二番目、三番目だけでなく、花芽が伸びるごとにつみ取ります。 一度花を咲かせてしまうとそれで終わりなので、長く食べようと思ったら 片っ端からつみ取らなければなりません。 他の家のブロッコリーはとうの昔に花が咲いてしまったのに、 我が家(実家)のブロッコリーは、まだしつこくつみ取られていました。 今は我が季節、花を付け、実を結ぶのが使命と言わんばかりに あきらめることなくつぎつぎと花芽を伸ばす生命力。 花芽を伸ばすとき、植物は茎の中心に芯を作ります。 それを「とうが立った」というのですが、 花芽のための土台を、我が身の中に作るのです。 でも、先端はまだ柔らかいまま。 硬いところと柔らかいところの境を探し、折りとれば、 ぽきりとはじけるように折れる、みずみずしさ。 次から次へと摘んでいくと、花は開いていないのに、 手指に菜の花(ブロッコリーは菜の花の仲間)の香りが移ります。 ふとみると、アオムシ君がお食事中。 今にも開きそうなぷくぷくの蕾を見ると 「美味しそう……」と思ってしまうのは、 アオムシ感覚なのでしょうか。 こちらにいても春は来て、桜が咲き、散り、若芽が芽吹いていくけれど、 実家に比べると、季節は遠いところで動いていきます。 周りの山々が若草色に燃え上がり、確かに命が動いてさまを見て、 それを手でつみ取る感触。 春の命を食べる喜び、もしかしたらわずかな罪悪感。 つみ取ってきて冷蔵庫に保管していても、日が経つと黄色い花びらの色を増している、 まさにはじける命。 そういえば、学生の頃、実家から送ってもらったキャベツを冷蔵庫に入れておいたら、 それにアオムシが付いていて冷蔵庫の中に脱走したらしく、 中でさなぎになり、とんでもない季節に冷蔵庫の中でモンシロチョウを発見しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/05/14 06:02:15 PM
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