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2008/06/12
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カテゴリ:インド産
新宿ショー戦利品!

アイス・グリーン

インド産のグリーン・クォーツです。
一辺10センチほどの三角形をした母岩に、
白っぽい緑の緑泥をぎっしり内包した水晶がざくざく。

残念ながら、2カ所ほど大きめ結晶が折れてしまった痕跡があるのですが、
全面にきれいに結晶が生えているし、その全てがパステルグリーンの色合い。
おまけに裏面も椎差なパステルグリーンの結晶で覆われています。

この色合い、全体の雰囲気を考えれば、2カ所のダメージも納得の範囲内。
もちろん、値段も納得の範囲内。
決定!

ところで、このクラスターには、
「Manikaran, H Pradesh, India」のシールが付いていました。
末尾を見れば、インド産であることは一目瞭然。

でも、もうちょっと知っておくと、このクラスターの産地がおもしろいことがわかります。
まず真ん中の「H Pradesh」。
これは「ヒマチャル・プラデッシュ州」のこと。
インドの北部、インド産ヒマラヤ水晶の産地であるクル渓谷がある場所です。
つまり、このクラスターは(インド産)ヒマラヤ水晶でもあるということ。
普通の水晶クラスターとしても納得値段なのに、
ヒマラヤ水晶となればいっそうのお得感。
しかもヒマラヤ水晶できれいなグリーン! ラッキー!

残る「Manikaran」。この地名を見て、ちょっとびっくりしました。
マニカラン。
それって、アイスクリスタルの産地じゃありませんか。
ただし、このクラスターには、アイスクリスタル最大の特徴である
エッチングの痕跡は全くありません。

地名としては同じでも、鉱脈が違えばタイプの違う水晶が出てもおかしくないのですが、
マニカラン産というのが意外でびっくり。
びっくりというよりこれまで、ただクル産と表示されてきた水晶の中にも
マニカラン産があったのではないだろうかと、ちょっと考えてしまいました。
(※マニカランは、クル渓谷の一角に位置するようなのです)
最近は、大まかな産地ではなく、くわしい産地名を冠して「○○クリスタル」
「○○クォーツ」という名称にすることで目先を変え、
付加価値を付けて売る手法もあるようなので、
産地情報はなるべく知っておいた方が安心です。

今回の場合は、鉱物のラベルとしての産地表記でしたが、
単に「ヒマラヤ水晶」の名称を頼りに探していると、
今回のような産地表記のみでは見落とす可能性も出てきます。
さらに、
「世界でもっとも強いパワースポット・ヒマラヤの水晶!」として買うよりも、
「Manikaran, H Pradesh, India」として売られている方が、
値段的にもお得であることが多いです。
このように、産地情報は知っておいた方がお得なのです。

また、ミネラルショーのような場所では「ヒマラヤ水晶」のような
名称を使わない店や、一つ一つに表示していない店も多いので、
やはり知っておいた方が、選択肢が増えて便利。

さて、ミネラルショーのいいところは、たくさんの店が一堂に会しているということ。
A店でわからなかったことを、B店で確認することができるのです。
しかも、お店の人は会場にいながらなかなか他の店を回ることができないので、
実は他の店の情報を求めていたりします。
そこで出てくるのが、やたらに会場をぐるぐる歩き回る入場客。
お客は、石を買うだけでなく情報も運んでいたりします(笑)。

さっそく顔見知りで、アイスクリスタルを扱っておられるお店の人の所へ行って
「マニカラン産で、緑のクラスターを買ったんですよ」
……と、お話。
そこでお聞きしたところによると、
マニカランではやはりいろいろなタイプの水晶が産出するようす。
「従来のアイスクリスタルの産地の隣から、エレスチャルタイプが出てますよ」
……これは、探してみなければ。

昨年末の池袋ショーでは、まだたくさんのアイスクリスタルが売られていましたが、
今回のショーでは、一気に少なくなりました。
最初にアイスクリスタルを扱っていたインドのお店でも、原石そのままの扱いはなく、
ペンダントヘッドの加工したもののみ。
複数の原石を扱っていたのは、お話しさせていただいたショップのみのようでした。

アイスクリスタルの産出がなくなってしまったのか、
今回はインドの業者が少ないようだったので、たまたま扱っている業者がいなかったのか。
産出がなくなったとしても、普通は一気になくなるのではなく、
すでに市場に流れた分が以後数年に渡ってぐるぐる流通していることが多いので、
今回は偶然かもしれません。

ともあれ、ショーも終盤になって
こんな石に出会うことができたのは、とてもラッキー。
だkらショー通いはやめられません。








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Last updated  2008/06/12 10:06:33 PM
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