カテゴリ:インド産
ミネラルショーともなれば、
「この機会じゃないと!」とばかりに清水ダイブな石を買ってしまうケースがままあります。 いろいろくらべ、実物を手にとって決断できる機会というのは、 そうあるものではないからです。 もちろん、お祭り気分で浮かれているせいもあるかもしれません。 「え~い、買っちゃえ!」な、高額石は、 買った!という満足感を掻き立ててくれますが、 家に帰った後、何度も取り出して眺める石は、その高額石とは限りません。 私の場合、買った石は写真に撮るので、 じっくり見る=写真の枚数……という側面があるのですが、 最高額石よりも写真枚数が多かったのはこの石。 グリーン・ムーンストーンのタンブルです。 初日にふとムーンストーンのタンブルに目を留めたのが発端でした。 ふだん、ムーンストーンには惹かれないのに、 タンブルの、石全体に薄ぼんやりと現れる朧月夜のようなシラーが なんだかいい感じに見えたのです。 しかし、なんといっても初日です。 ついつい別の石に目がいき、そのままふらふら歩き回って買わずじまい。 2回目、日曜日に「あのタンブルがあれば」と見に行ったところが、 やはり、売れてしまっていました。 残念。 その店を後にして、また歩き回っていると、 別の店でまたムーンストーンのタンブル。しかもグリーン。 グリーン・ムーンストーンはルースは見るけれど タンブルは見かけないかも。 手に取ってみると、意外に透明感があり、ムーンストーンらしいシラーも出る。 ひとつ行っとこうかな、というくらいの気分で選んだのが写真の石です。 ショーも終わり、本格的に写真を撮るぞと窓際に陣取っていたときのことでした。 ムーンストーンのシラーは光の反射で現れるので、 透過光で緑の色を出しつつ、ムーンストーンらしいシラーをどう写そうか。 そう思って、タンブルをひねくり回していたら。 ある角度で現れた、無数のラメのような光。 うっわー! 買うか、どうするかと悩む大物石は、決心するまでにじろじろ見ているので、 写真に撮るにも、 「この石はこの角度」 「はい、OK!」 「うーんやっぱりカッコイイ」 ……という感じで、写真にとってびっくり大化けということはなかなかありません。 しかし。 気軽に買った石は、時に化けます。 ムーンストーンでラメ! どうも、サンストーンのように、長石の中に 別の鉱物の小片が内包されているのではなく、 ムーンストーンの輝きを生む層状構造のあちこちにクラック……というか ひずみによる傷のようなものがあるためではないかと思われます。 たぶん、ルーズに加工するには傷と見なされるものなのでしょう。 しかし、突然石の中に現れる、無数の光の粒! このサプライズに、思わずたくさん撮りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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