カテゴリ:オーストラリア、東南アジア産
ほぼ一年前、アミュレット・ストーンという、オーストラリア産のアゲートを紹介しました。
見た目普通のアゲートなのに、なぜ「アミュレット」?……と思って調べていたら、 ウルルズ・チルドレン(Uluru's Children)という名前に行き当たりました。 ウルルとはご存じエアーズ・ロックのこと。 そのウルルとイメージ的につながるものとして、 アボリジニの人々がウルルの子供と呼んでいるそうだ……と言うことでしたが、 ウルルズ・チルドレンとして出てきた石は、 磨いていない、天然の状態丸っこいノジュール状の母岩にはしった亀裂に 瑪瑙が結晶しているもので、私が買ったアゲートのエッグとは ややようすが違いました。 これ(最初に買ったエッグ)は、ウルルズ・チルドレンか否か。 なぜ、ウルルなのか。 ちょっと消化不良でいたところ、追加石と情報をゲット。 ネットショップで「アボリジニ・ストーン」として売られていた石です。 (お店のラベルは「Aborijinal Stone」でしたが、 アボリジニならばAboriginalだと思うので直しました) 名前はアミュレット・ストーンでもウルルズ・チルドレンでもないけれど 見た目はまさしくウルルズ・チルドレン。 思わず買ってしまいました。 母岩の切れるに結晶する青みを帯びた瑪瑙が、 まるで乾いた大地ににじみ出す水のように見える、 小さいのに存在感がある石です。 情報についても追加が。 ウルルズ・チルドレンはクィーンズランドのMt.Hayで採れるというのです。 写真の石は、ただオーストラリア産とだけ記してあったので、 画像にはオーストラリアとだけ入れました。 クォーンズランド州? ウルル(エアーズロック)はノーザンテリトリーだったはず……。 州は違っても、州境付近で、場所としては近いのか? ならば、調べるべきはMt.Hay、つまりヘイ山。 Hayは干し草という意味らしく、ヘイ山は干し草山という意味になります。 この山はどこだろう? いろいろ調べる場合は、わかっている単語を検索します。 一つだけで、あるいは複数組み合わせて、とにかく検索。 するとさらに情報が出てきました。 Mt.Hay Queensland Australiaのラベルのサンダーエッグがあったのです。 サンダーエッグというのは瑪瑙のジオードのこと…… もっとくわしく言えば、塊状の岩の中に放射状に瑪瑙が結晶しているもののこと。 (水晶やオパールの場合もあり) 図のような石なのですが、割らないままで、放射状の瑪瑙の先端が 塊状の岩の外に出ているところを外から見たら、 ちょうど写真の石のようになるのではないでしょうか。 さらに、海外のオークションサイトでしたが、 このヘイ山のサンダーエッグの別名が 「アミュレット・ストーン」「スター・アゲート」であると 明記しているところがありました。 産地、見かけ、別名の明記。 写真の石がクィーンズランドのヘイ山産である可能性は高そうです。 ……で、このヘイ山はウルルに近い場所にあるのか。 リンクさせていただいているLITHOS GRAPHICSさんにヒントがありました。 ヘイ山はブリスベンの西北150キロにあるというのです。 手がかりはブリスベン! 調べてみると……あら……? ウルル(エアーズロック)はオーストラリア大陸のほぼ真ん中。 ヘイ山は東海岸のすぐ近く(……といっても200キロ近く離れていると思いますが) なのです。 なのになぜ、ウルル? ウルルズ・チルドレンの名付け親は? アボリジニの世界観に関して用いられる「ドリーミング」という言葉があります。 アボリジニの宇宙観や創世、祖先、宗教的・社会的な掟や 彼らの生活を支える霊的な力、それらに関連する物語を指す言葉です。 私なりに解釈したところでは、 自分と自分という命をはぐくんだ大地とのつながりを象徴するものを指す言葉 と言えそうです。 この瑪瑙とウルルとは、ドリーミングによって結ばれているのでしょうか。 ウルルズ・チルドレンの説明にある 「生き物と自然と地球の三位一体(トリニティ)」という言葉は とても雰囲気があって意味ありげですが、 この石とウルルがドリーミングによってつながっているのならば、 クリスタルヒーラーが加えた説明ではなく、 アボリジニの人々がこの石について抱く物語そのものを知りたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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