カテゴリ:インド産
ヒマラヤ水晶(一応ヒマラヤ山脈の範囲内なので)で、蝕像で、個性的。 「変な水晶好き」の私の好みをかなり強打しているアイスクリスタルです。 別に名前はアイスクリスタルじゃなくてもかまいませんが、 いちいち「インドヒマラヤ、マニカラン産蝕像水晶、かなりの割合でトライゴーニックも付いている」と言うよりは「アイスクリスタル」の方がシンプルなので、こちらの名前を使います。 さて、この水晶、2006年の新宿ショーで初めて見かけて以来、あっという間にあちこちで見かけるようになったかと思えば、ミネラルショーではあっという間に下火になってしまった感があります。 この短い期間の中でも、微妙にタイプの移り変わりが見られました。 最初のころは比較的大型単結晶タイプが見られ、 次に小振りで、かなり解けてしまい、水晶にさえ見えなくなったタイプが現れ、 更に次には矢や大きさはもどったものの、錐面が完全に解け消えて柱面のみになってしまったものが見られました。 その頃に同時に見られるようになったのが、逆に錐面を残した写真のようなタイプ。 表面が鉄分か何かの付着によってうっすらピンク、 錐面には蝕像の逆三角(トライゴーニック)、 柱面には切り込みを入れたようなでこぼこの蝕像。 これがこのまま解け進んでいくと、おなじみのアイスクリスタルになるんだな……と思わせますが、 一つ目を惹くのが先端のとんがり。 アイスクリスタルはこちら( http://plaza.rakuten.co.jp/voidmark/diary/200806010000/)の石のように 先端が削り落としたように(比較的)平らになっているものを見かけます。 これがもっと進むと、錐面が全部なくなって柱面だけになります。 この削り落としたような部分を「C面」と言っているところがありますが、 面と言うほど平らでもないので、こんな形をしている水晶は確かに超個性的だけど、 「C面」とは言えないのではないかと思っていますが……。 ともあれ、何故かアイスクリスタルは先端が削ったように平らになっているものを 多く見かけて、普通の水晶のようにとんがっているのは、 少なくとも初期の頃にはほとんど見かけませんでした。 アイスクリスタルは普通の水晶の形が逆に珍しい、へんてこ水晶だったのです。 最近では、とんがりタイプも見られるようになり、 さらにはクラスタータイプも出てきました。 最初に先端が平らなタイプが見つかって、後になってチョット違うタイプが出てきたのか、 最初から色々出ていたのに、比較的珍しいタイプをチョイスして市場に出したのか。 ちょっと気になるところではあります。 また、日々石の世界に飛び込む人もいるわけで、 最近石に興味を持った人が今の段階のアイスクリスタルを見てこれがそうかと思ってしまうと 初期の石を見ていた人との認識がちょっと変わってしまうわけで、 これもちょっと気になります。 ほかにもエレスチャルということで最初が原石ででまわっていたものが ビーズに加工され、いつの間にかビーズでは「内包物入り=エレスチャル」のように思われていたりもします。 ここで、天然石ビーズに興味を持った人だと「内包物入り=エレスチャル」が当たり前になってしまうかも。 気になると言ってもどうしようもありませんが、気になります……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/08/19 02:49:37 PM
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