カテゴリ:インド産
昨日は涼しい石だったのに、今日は暑苦しい真っ黒石
オニキス……と言うことで売られていた、真っ黒石です。 オニキスと言えば本来黒の地に直線的な縞模様のアゲートのこと。 ビーズで言う真っ黒なオニキスは、宝石の規定(?)では 「ブラック・カルセドニー」ということになるんだそうです。 では、この真っ黒石はオニキス改め黒カルセドニー? ……なんだか違うみたい。 というのも、この石じっくり見ると漆黒ではなくて、黒に限りなく近いダークグレー。 日光の下で見ると、うっすらと縞模様のようなラインも見えます。 また、黒いために不透明に見えるカルセドニーではなくて、 さらに不透明な感じで……これは、むしろジャスパーと言いたい質感。 オニキスと言うよりブラックジャスパーではないか? あまり聞かないブラック・ジャスパーですが、 実はひょんなことからこの名前を聞いたことがありました。 以前IMAGE展の先着入場プレゼントでもらった天然石(タンブル)セットの中に ブラックストーンというのがあり、 いったいなんだと調べていたところ、ブラックジャスパーという説が出てきました。 ブラックストーンとは、要するに黒い石と言うことですから、 ブラックジャスパーでもオニキスでもありですけど、 ここでブラックジャスパーという名前を知ったのです。 また、かのジュディ・ホール氏の本でも オニキスとブラックジャスパーは別扱いされています。 ところがここで疑問が浮上。 ベイサナイト(ブラックジャスパー)とかかれていたのです。 ベイサナイト? 赤いカルセドニーをカーネリアンというように、黒いジャスパーの別名がベイサナイトなのか? 聞いたこと無いなあ……。 ぼやきながら検索してみて、思わず眉間にシワ。 まず、ベイサナイトとは○○石のことである。……というシンプルな情報が出てきません。 出てくるのはなにやら小難しいサイトばかりです。 しかも、『溶岩が地表で固まってできたベイサナイト』 『非粘性のベイサナイト溶岩』などの記述が散見され、 どうやら、溶岩とか溶岩がらみの火成岩……の一種であるように思われます。 これって、ジャスパーと言えないんじゃないでしょうか。 溶岩が固まったのならオブシディアンのようにも思われるし、 火成岩とジャスパーは別物です。 ベイサナイト=ブラックジャスパーというジュディ・ホール氏の認識が違っているのか。 この真っ黒石は、実はジャスパーではないのか。 どちらもあり得る……(汗)。 失礼ながら、ジュディ・ホール氏のおっしゃる石の(鉱物的な)情報には時々疑問なものがありますし、 ジャスパーは「見た目ジャスパーっぽい」と言うだけで、実はジャスパーではない石に ○○ジャスパーという名前が付けられていることがしょっちゅうあります。 産地のインドについても、インドにはデカン高原という溶岩由来の玄武岩台地があるので、 溶岩がらみの石が出てもおかしくない。 この石……実は謎な真っ黒石なのでした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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