カテゴリ:アクセサリー&手作りもの&番外編
この企画をやったところ、知り合いの石好きさんから
「アゼツとかアンダラとか持ってたの!」と驚かれてしまいました。 普段の私のツッコミ具合からすると、持ってるのが意外なんだそうですが。 はい、持ってます。 ……というか手に入れる機会があったのでこの企画が発動したと言った方が正しいかもしれません。 「アゼツライトはこんな石」だけでなく、さらにつっこんで「……と思われる」ということまで口を挟むとなれば、できれば実物を見て、さわっておきたいもの。 それがたまたま手にすることができたので、だったら皆さんにも比べてもらおう!と、思い立ちました。 このように「資料」として求めてしまったので、ちょっと石には申し訳ない気分……。 ……で、実際手にしたアゼツやアンダラについてですが。 今回「写真だけ」という限られた情報で石を見て、それが何であるかを考えることにチャレンジされて、 予想以上にわからないと感じた方もいらっしゃったのではないでしょうか。 私は、石のパワーについては全くわかりません。 しかしそれでも写真だけよりは、実物を見てさわった方がわかります。 重さ、質感、さわったときの温度、写真には写っていない部分、もっと細かい部分…… そういったものは石の一部でもあります。 たとえば、ガラスであるVidro na Terraは、同じくらいの水晶とさわり比べると、重さではやや軽いです。 ……といっても、全く同じ大きさのもの同士ではないので厳密ではありませんが、水晶好きとしていろいろ水晶をさわってきた中で、これくらい(の水晶)ならこれくらいの重さ、と無意識に予想したものよりも、Vidro na Terraは軽く感じる。そういう違いです。 さわった瞬間の温度では、水晶の方が冷たく感じます。 小さなかけらなので、アンダラでは重さの違いがよくわからないのですが、温度についてはアンダラもガラスと同じ感じ……冷たくありません。 温度を比べるには、できれば同じくらいの大きさの対象物を室温で放置し、さわった瞬間の温度の差で感じ取らなければなりません。 窓ガラスと水晶とか、ポケットに入れていた水晶とガラスとか、そういう比べ方ではわからない、微妙な違いなのです。 実物を見て、新たに想像がふくらんだところもあります。 ネリーランド産ローズクォーツ(以下、ネリー・ローズ)。 これは、アンダラを購入したところで、ありがたくもおまけに付けていただいた血さなかけらなのですが、このかけら、薄板状をしています。 鉱物には劈開(へきかい)という、決まった方向に割れやすい性質を持つものがあります。 八面体のフローライトや、斜めにひしゃけた直方体のカルサイト、ぺりぺり薄くはがれる雲母などは、劈開を持つ鉱物の代表格。 一方水晶(石英)には劈開がありません。そのため割れた水晶のかけらは「ぶっかき氷」と形容してしまうような不定形です。 つまり、ふつうならこんなふうに薄板状に割れたりしないはず。 たまたま偶然こんな風に割れたのならともかく、ほかのネリー・ローズにも薄板状に割れる性質があるならば……これは変。 さっそくアンダラを購入したところで聞いてみると、どうやらネリー・ローズは薄板……平らに割れる傾向が多いようす。 劈開がない水晶が、こんなふうに比較的平らに割れる。 これは、メタモルフォーゼスやアフガニスタン産ローズクォーツの一部で見られる特徴で、地中で圧力などの変成作用を受けた「メタ・クォーツ」ではないかと言われている石たちです。 ひょっとしたら、ネリー・ローズもメタ? で、ネリー・ローズがアンダラと同じパワーを持っているというのなら、アンダラにも何らかの変成作用が関係しているのだろうか……。 小さなかけらからいろいろ想像がふくらみます。 さて……「そっくり博覧会」の結果ですが、私は今の段階で私の価値観・意見でまとめてしまうことにためらいを感じています。 48番のアゼツにアゼツ票が集中したことで、 「やっぱりアゼツにはパワーがあるんじゃないか」とも言えるし、 アゼツ票を獲得したほかの石や、アンダラ票の石を並べてみると、 「アゼツはこんな石」「アンダラはこんな石」という外見的特徴がある石に票が集まり、 アゼツでは一番アゼツらしいのが本家アゼツだった……という見方もできそうです。 アンダラはちっとも当たってないし、やっぱりこういう「パワー」は気のせいと言う人もいるし、 一方でそれでもアンダラは「パワーを感じる」票を意外に獲得しているし、 名前当てではレムリアンシードやモルガナイトが当たっている。いったいこれは?という見方もできます。 最初は「画面越しにパワーは伝わるか」でしたが、 今となっては、あるのは画像だけという条件である意味「石だけを見る」という機会、 その感覚を覚えていただくこと、 結果を見たときの感覚を、どう判断するかと言うこと、 同じ条件で同じものを見たほかの多くの意見を見ること……それを自分なりに役立てていただけたらと思っています。 (もちろん、「石を楽しむ」という機会であるのが一番なんですが) たとえば、Vidro na Terraにアンダラ票を入れてしまい、 「うわー、人工ガラスと間違えた」だった場合、 そこに「人工ガラスなんかに」という意識が混じっているのであれば、 それは裏を返せば「自分は、天然であることに価値をおいている」と言うことの表れでもあります。 だったら「天然である」と言うことがどういうことなのか、 それが欲しいのであればどうしていくべきか、そういうことを考えてみてもいいかもしれません。 そんないろいろな機会になればと思っています。 皆さんのご感想をお寄せくださいね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/09/13 10:01:45 AM
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