カテゴリ:アクセサリー&手作りもの&番外編
天珠またはジー(dZi)と呼ばれるビーズがあります。
一言で言えば、チベットのお守りビーズ。 瑪瑙に特殊な方法で模様を焼き付けた、エキゾチックなビーズです。 その歴史は古く、起源はメソポタミアのエッチド・カーネリアン (カーネリアンに白いラインで模様を染め付けたもの) とも言われ、メソポタミアからアフガニスタン、インド等を経て伝わり、 徐々に姿を変えて天珠になっていったのだと言われています。 そのため、エッチドカーネリアンや、線珠(チョンジー)なども 天珠グループとして考えられています。 そして……天珠グループの一員には、こんなビーズもあります。 その名はパムテック(プンテック/Pumtek)。 珪化木(ペトリファイド・ウッド)、もっと詳しくはオパール化した椰子の木を削り、 天珠と同じ方法で模様を焼き付けたお守りビーズで、 ミャンマーのチン族の間で特に大切にされてきました。 同じように古い歴史を持ち、一時期製法が失われたあたりも天珠と同じです。 天珠ほどにはメジャーではないのですが、ちょっと興味を持って手に入れ、 ブレスレットにしてみました。 メインの長細いビーズと、手前の四角いビーズ、 その向かって右隣のライン模様のビーズがパムテックです。 パムテックは一時期作られなくなり、20世紀初め頃からふたたび作られるようになったそうで、 これも、再び作られるようになったタイプだと思いますが、 お店の話では、アンティークではないけれど、最近の作でもない……とのこと。 実は、長いビーズは、見つけたときから気になっていたんですが、 なんと、長さ4.5センチ。 「ブレスレットにするには長すぎるし」 「ネックレスにするにも微妙だし」 と、何のかんのと理由をつけて買わずにいたものの、やっぱり気になって 買ってしまったもの。 一年くらい悩んでましたかねえ……(悩む値段じゃなかったんですが) このビーズの魅力は、なんと言っても力強いジグザグ模様でした。 同じ模様のビーズはいくつか見たことがあるんですが、模様の緊張度が違う。 とても丁寧な仕事がされているのです。 パムテックというビーズは、聞くところによると 「落雷のパワーが凝縮してできたビーズと伝承され、 災難よけや外出先での幸運獲得に強い効き目がある」そうなんですが (※この説明は一カ所の情報なので、裏付けが取れていません) この模様を見ると、「落雷のパワー」という言葉が、 なぜか納得できてしまうから不思議です。 さて、惹かれてかってしまったものの、ブレスレットにするのは大変でした。 大きさもネックでしたが、もう一つの難関は「質感」。 実は堅いこの珪化木ビーズは、見た目木の表情を残しているだけに、 石のビーズがあわない! これは、個人の好みかもしれませんが、あわない。私には、あわせられない。 パムテックだけでブレスを作るだけの数はないし、 あれやこれやととっかえひっかえあわせてみて、 選び出したのは、茶色が混じった琥珀ビーズ、骸骨を彫り込んだボーン(骨)ビーズ、 かなり以前にアジアン雑貨店で買った、ちょっと古い表情を持つアゲートのビーズ。 全体のトーンをそろえて、やっと一つにまとまりました。 かな~り地味ですが……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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