カテゴリ:ブラジル産
暦の上ではすでに冬。
いや、実際にもここ数日やたらに気温が低く、「冬」と言いたい感じです。 そして、晩秋から冬にかけては紅葉で山が彩られる季節。 ブラジル産ガーデン・クォーツです。 いろいろたくさんあった中から、色合いの鮮やかさで選んだ2センチほどの小さな石。 黄色~オレンジ~赤の色合いは、まさに「紅葉」。 この石は、ポリッシュ(磨き)です。普通、磨きのポイントは、すっきり単結晶の形に磨かれていることが多く、ツイン(2本くっついたもの)やクラスター(群晶)などの形が複雑なものはほとんど見かけません。 逆に、複雑な形であるか否かで、表面が軽く磨かれている可能性があるかどうかの判断をするポイントにもなるのですが、この石の場合、二つの結晶が段違いにくっついたというか、すっきり単結晶の形ではなくて、柱面に明確な段差があります。 しかも、ガーデンになっている部分は裏側が穴になっていて……つまりは、かなりの磨き残しがある石。 じゃまに引っかかる部分を削り落とせば内包物のようすが損なわれるし、そのままではきれいに磨けない。 でも、最終的には石の表情を優先して、磨きにくい形を無理に磨いたように見受けられます。 中には、「磨けばいいってもんじゃないぞ」といいたい、変な形もあります。 私も、ファントムが逆に入っている磨きのポイントを持っています。 ですから、磨き残しがあっても、この石を磨いた人はきっと、単なる仕事で機械的に磨く作業員ではなく、こうすれば、きれいになるぞと工夫する、石好き職人さんだったに違いない……そう思いたい。 そして、この石の特徴はもうひとつ……。 パイライト入り。 かなり黒っぽくなっているけれど、きれいな形のパイライトが内包されています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/11/12 05:03:52 PM
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