大和の心 ~ 桜 ~
桜の季節が近づき まだ見ぬ満開の桜の花に想いを馳せる 街で見かける 絢爛たる桜の木々花々の写真に 心の奥がふるえ 胸の奥がどうしようもない衝動で揺れ動く 不思議な 懐かしさと 愛しさが胸からあふれる たったひとりのある存在が浮かびあがる そのひととは お互い好きでありながら ともにいられぬひと 桜 - 桜は大和の心 命の懸けどころを 命がけでひとりのひとを守ることを 桜を見て想う 永遠 永遠は 一瞬 一瞬の時のなかに 命絶えても残るは あなたの命の光 永遠の世界で ともに生きることを教えてくれる 雅なる輝き 華やぎ 満開の花々を咲かせ やがて静かに 風に舞い 朽ちる 最期は潔く 散りゆく 「 あえて本当によかった 」 貴方と出会ったとき 好きでも 一緒になりたいでもなく 気持ちはただ ひとつだけでした 「 あなたのことをお守りしたい 」 それから愛は育まれ 大きくなっていった でも 時代と 状況が許さず 一緒にいられぬことの苦悩の尽きぬ日々を過ごしてきました 日本の男女が 男は女に命を懸け 女は男に命を懸けて 生き 今の日本があると知り 一緒にいることだけが愛ではないということが 分かりました それでも創りたい 未来を 永遠の世界を広げるために 「 愛するひとを守るために 」 これまでの 私の行動規範でした けれども これからは 愛する人とともに 生きるために 創るために 「 ともに向かい ともに生きる 」 先月の夢の中で彼は言いました 川べりにたたずむ2人の姿 「 これから してゆこう 」 「 何を ? 」 「 国造りを 」 翌日 存在に包まれる 温かい 優しさと安らぎに 満ちた 朝を迎えたのです