出世する男性 その2
サラリーマン社会で勝ち抜くには・・・。出世する男性ウォッチング。Part2です。私が担当している役員さんは、最年少で役員に上り詰めたひとです。姿や身なりが男性ながらにとても美しく、こんなに素敵な中年男性がいるのだと魅力的で、一緒にいてふつふつと嬉しくなる不思議なひとです。離婚暦があり現在独身。色々と話を聞いたり、観察しているうちに島耕作の姿が思い浮かびました。半年、その仕事ぶりをみていて、以下が要点として浮かび上がり、メモをしてみました。信望とは、まわりの人たちや縁のあった方々との些細な心遣いや、思いやりから広がるもの。こうやって美しく生きていたら、まわりにも元気を与え、会社も社会も元気になってくると感じて読んでいただければなと思い、書き連ねてみました。また、仕事をする基本姿勢も学び取ることが出来ます。◆ すぐやる何か用件があればそのときに済ませる。大きな案件、小さな案件に関わらず、どんな些細なことでもとにかくすぐ処理する。癖になっているようです。◆ 判断・決断が早い「オレ、判断早すぎるかな・・・」と時々もらしていますが、仕事になるか、ならないか、金になるかならないか、即断で判断して次から次へと部下の仕事をみていきます(決裁を)。失敗もミスももちろん日々の業務で起きますが、そのときはもちろん怒りますが、ねちねちはせずにネクストのチャンスにどんどんかけていきます。◆ 自己管理がしっかりしている必ず、午前0時前には帰る。もちろん、部長の時までは朝までみんなと飲んでいましたが経営する側となってからは、自己管理はきっちり。そしてお酒に飲まれない、食べ過ぎない。そしてスケジュール管理もきっちりしている。無理なスケジュールは組まない。疲れたら、帰ってぐっすり寝る。こんなことを実行しているようです。ちなみに午前0時過ぎになってしまった翌日には本当に辛そうにしています。(夜が弱いらしい・でも40代後半になってからの話ですので)◆ 部下を大切に・・・ コミュニケーションをはかる、部下の気持ちに敏感経営者は上に上り詰めるほど孤独になると聞きます。実際、役員となられ、机が上質で大きな机に変わったとき、部下がひいていくのがなんとなく分かりました。だからこそ、部下の話を聞き、社員の個人面談のスケジュールは優先し、話を聞くようにしているようです。仕事が大変そうなとき、(これは女性の場合ですが)『大丈夫か』と声をかけそのあとに優しく、心で包み込まれるような励ましをしてくださいます。◆ 女性に苦労する 女性を大切にする奥さんでも彼女でも。多少痛い目にあっても、痛い目にあいながら人間は成長していくもの。思いやりの心が育つのでしょう。女性の特性は男性には分からないもの。でもそこで腹を立てるのではなく、なぜ女性が怒るのか、嫌がるのか、分かる努力をすること、わかってほしいというよりも女性は分かる努力をされる男性に心動くものです。私の些細なミスも『これ直しておいて。ごめんな、うるさいオヤジでな』と優しく声をかけてくださいました。ちなみに過去には銀座の女性に貢いだこともあるそうですが・・・。あと、社内にはスキャンダルがない、これもひとつのポイントだそうです。◆ 神仏のご加護『今、なぜこんなに会社の業績がいいのですか? 』と私が聞くと『神頼みだ』と冗談めかしに笑って答えてくださいました。もちろん、そればかりではないとは思いますが。けれども、毎朝、神棚で一礼二拝、仏壇に手を合わせることはかかさないのだそうです。そして今は親と住んでおられますが、家族を大切にされ、私もよく連休のときは『たまには実家に帰りなさい、で墓参りに行きなさい』と示唆されます・笑。◆ 清潔であり おしゃれである机の周りや洋服、靴にいたるまでとても清潔にしています。身綺麗になさって、とにかく一緒にいて気持ちがいい、ということです。おしゃれもアルマーニやpolo、ポールスチュワートのスーツなどをそつなく着こなしながらもセンスよく着こなしておられます。いやみにならないよい香りの香水をつけています。通り過ぎるたびに香るにおいに、「あのひとのにおい・・」と女性に印象づけているところがちょっとにくいです・笑。◆ 姿勢がいい以前「出世する男性part1」で書きましたが、やはり姿勢がいいです。背中心をしっかりたてている・・・。歩き方も、すわり姿勢も武士を彷彿とさせるようです。◆ 悪口は言わないひとの噂話、ひとのことは言わない。マイナスになるような言葉も言いません。自信満々ということでもなく、自分の長所も欠点も本人が分かっていることで、楽しく仕事をされていると感じますね。◆ 自ら環境を創る努力面白くない、暗い、そんな環境は自分から楽しくしていく。そして自分が美しくなればそれがまわりにも影響をしていく。心ひとつでまわりの状況も変えていけるものです。◆ 公私のお金はきっちりと使い分けている、お金の払い方が綺麗社内経費は自分のものではもちろんありません。社内交際費にも節度というものがあります。このあたりをわきまえ、混同せずに、すぱっと現金を出されたり、お金の流れには決してケチではありませんし、かといって浪費家というわけでもないです。出世にこだわるよりも、人間として学ぶべきことといえるのでしょう。これはあるひとりの一例をあげただけなのですが、性別関わらず、美しい人というのは魅力的です。若い時に結構、痛い目にあったり、大変な経験をもったひとが多く、その経験から思いやりの心がはぐくまれ、縁が広がり信望となっていくのでしょう。包み込む包容力のようなもの。そして感性を磨くこと。年齢柄、40代以降には日本の伝統文化に興味を抱き、たしなんでいる人も多いそうです。精神を磨き、心を磨き・・・魂を磨くことで真にひとの役に立つひとになる、ということなのでしょうか。このひとが正しい、とかいうことで書いているのではなく、ひとりの人間として学ぶべきところ、素敵だな、と感じるところを書かせていただきました。