ことばを大切に使うのは自分を大切にすること。。。 ~日本語について考える
このところ、三島由紀夫、内村鑑三、加藤周一、枕草子・・・まっとうな古典、文学、評論を読む日々を得た。それからきょう、ビジネス書を1冊買って帰って読んだ。。。。 私でも書ける本だった。現状の問題点を指摘しながら、必死にマックスウェーバーやマルクスを引用しては現代に失われたものをかいていた。その割には中身が浅い。問題解決定義が甘い。読みにくい。けれども・・・こういう本が売れるのだな、今は。財界、政界に生きる人たちの哲学のなさにはちょっとがっかり。。。。もちろん思想家や哲学の役割と経済人は全然違うのだけれども。日本語について、考える。三島由紀夫の鋭敏な感覚と美的センス、犀利な論理、枕草子の端的且つ鮮やかな表現。聖なる一筋の光を感じる内村鑑三の表現。加藤周一氏の著とは最近はじめて出会う。現代に失われた言葉の力を、死ぬ前のメッセージとして残したNHKのドキュメンタリー番組を見て、現在読書中。。。言葉の美しさは、その人の精神をあらわす。言葉はきっとその国の精神さえあらわす。閉塞感に喘ぎ、荒廃していく世を憂う現代。一番大切なもの。子どもたちに、若い人たちに伝えるもので一番大事なのはことばのこと。ことばを大切にするのは自分を大切にすること。感受性、感性、それらは、他を想い、心を磨くことにつながる。内面の豊かさをあらわすこと、それが精神。その精神を取り戻し、今、ひとりひとりが美しく生きることが重要。