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カテゴリ:読書の力
連休最後の日曜は、しとしと雨の降る日でした。
とくに遠出もしなかったので、今年のゴールデンウィークは本を何冊か読めました。 それにしても、軽い本ばかりですね^^; 『小惑星美術館』寮美千子 去年見に行った泉鏡花賞受賞者の受賞者・寮美智子さんの作品。 何か読みたいと思っていたところ本屋でみつけたので・・・ 強いて分野に当てはめるとSFジュブナイルということになるんでしょうか。 道具立てが竹宮恵子の『地球へ』と似ていて、その点ではちょっと古めかしい感じも。 毎日中学生新聞に連載されていたそうですが、バイオテクノロジーと生命の限界など内容的には難しい問題にも挑んでいます。 小惑星美術館というのが一体なんなのかという謎が、作品を読み進めさせる原動力となっています。 『おとなの小論文教室』 書いてる人自身が悩みの最中にあって、読んでいてちょっと息苦しくなります。 でもタイトルはうまい。 小論文の書き方の本ではないのでご注意。 『少女ロマンス―高橋真琴の世界』 いかにも少女マンガ~という絵柄の高橋真琴さんのお仕事紹介をしたお洒落な本。 名前ではピンとこないかたも、絵を見ればどこかで見たことのあるようなそんな画風です。 高橋真琴さんが男性だったというのは、この本で初めて知りました。 現在も千葉のアトリエでご活躍中のご様子です。 『科学が死体に語らせる』マイクル・ベイデン ジョン・F・ケネディ事件やO・J・シンプソン事件での検察医も務めた法医学者の書いた本。 日本の法医学者が学者的な匂いがするのに比べるとビジネス・ライクな人という印象。 裁判のときに鑑定人が話しかけるのは、裁判官や検事、弁護士に対してではなく陪審員に対してだ という言葉が値千金。日本でも裁判員制度が始まりますが、法律職以外にも視点があることを再認識。 『アカシックレコード・リーディング』 インディーズ・レーベルの本だろうかと読み始めたけど全然違ってましたね^^; これは途中まで。 『サイバラ茸』西原理恵子 西原理恵子さんの東南アジア漫画旅行記など。頭を剃髪してしまったりなかなかすごいです。 NHK朝の連続ドラマ「ファイト」でイラストは印象に残っていましたが、こんな漫画を描く人とは。。。 一番よかったのがコレ( ^ー゜)b 『女の子ものがたり』西原理恵子 『サイバラ茸』を読んで、ハチャメチャな人かと思っていただけにやられた気分。 なんだかすごく悲しい話。 一体何時代の話かと思いきや、読み進めていくと1970~80年代くらいのお話らしい。 お母さんのおなかの中にいた頃からの記憶があるという主人公。引っ越した先でいじめに遭うものの、家の半分がゴミの家に住むきいちゃんと、 世界一怖そうなお母さんを持つみさちゃんという二人の友達ができる。 貧しい地方のさらに貧しい家庭の子供たち。 中学へ行って不良ファッションに包んでやっぱり三人一緒。 友達の彼氏がバイク事故で死ぬは、友達の父親が殺人事件を犯して家族で隠蔽工作をする話やら、 ついにはある日主人公が家に帰ると父親が死んでいて・・・後には借金取りが。母親に渡された家中のかき集めたお金を手に街を出てイラストを描き始めるまで。 でも、最後にもうこんなともだちは一生できないと思うというところで幕を閉じています。 自伝的な雰囲気を漂わせているけど、ご本人の経歴を見るとそのままというわけでもなさそうですね^^; 他にも何か読んでいた気がしますが、思い出せません(^^ゞ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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