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東芝は17日、電機大手で初めて家庭向けの電球として長く親しまれてきた一般白熱電球の製造を中止した。
白熱電球は、東芝の創業事業の一つだが、温室効果ガスの削減に貢献するため、 120年間生産の歴史に終止符を打った。 今後は、白熱電球に比べて寿命も長く消費電力が8分の1程度で済むLED(発光ダイオード)電球の売り込みに力を入れる。 照明機器を手がけるグループ会社「東芝ライテック」鹿沼工場(栃木県鹿沼市)で同日開かれた製造中止式で、 東芝の佐々木則夫社長は、「日本の全世帯がLED電球に置き換えれば、 年間で約1400万トンのCO2が削減できる」と説明。 「日本で初めて電球を作った東芝だからこそ、どこよりも早く中止を決断した」と述べた。 式典には東芝の佐々木則夫社長はじめ工場従業員ら70人が出席。 最後の1個がラインの検品担当者から小田健治鹿沼工場長に手渡された後、 点灯式を実施。続いてラインが止められ、出席者全員で一礼した。 最後の1個を工場長に手渡した高橋佳代さん(29)は「ほんとうに終わりなんだ」、 小田工場長は「感慨無量。北九州から来たラインで、大勢の人がかかわったのでOBの顔が思い浮かんだ」という。 製造担当の渡辺則昭さん(40)は「入社20年ずっとこの仕事。時代の流れなので仕方ないのかな…。もう少しやっていたかった」と、少し声を震わせた。 政府の要請を受けて、電機各社は温暖化対策の一環として、2012年をメドに白熱電球の生産を中止する方針を掲げている 時代の流れとは言え、寂しい気がしますよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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