こうのとり
「こうのとり」載せたH2B 打ち上げ成功国際宇宙ステーション(ISS)に物資を届ける無人補給機「こうのとり(HTV)」2号機を,載せた国産最強型ロケット「H2B」2号機が22日午後2時37分57秒、鹿児島県の宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターから打ち上げられた。こうのとりは午後2時50分すぎ、H2Bロケットから分離され、予定軌道に投入された。打ち上げは成功した。28日のドッキングに向けて高度約350キロのISSを目指す。H2Bの打ち上げ費は約150億円、こうのとりの機体製造費は約140億円。打ち上げ後、茨城県のJAXA筑波宇宙センターにある管制室は、こうのとりの運用を本格化した。H2Bは国産主力ロケット「H2A」の増強型で、技術的共通点が多いH2Aと合わせた通算打ち上げ回数は今回で20回目。ISS参加国との協定で、こうのとりは既に平成27年度まで年1基ずつの打ち上げが決定。機体内部で普段着の飛行士が活動できるなど、国産の有人宇宙船につながる可能性を持つ。そこでJAXAは早ければ29年度の打ち上げを目指し、無人帰還カプセルを搭載した改良型の開発も進めている。一方、今回の打ち上げでは日本初の試みとして、こうのとり分離後にH2B第2段エンジンの制御落下実験を行う。地球周回中の第2段エンジンを反転させ、約50秒間の逆噴射で減速。大気圏に再突入させて焼却処分し、破片をほぼ無人の南太平洋上に着実に落下させることで、落下物による地上被害の可能性を減らす。無人補給機「HTV」2号機を搭載し上昇するH2Bロケット急上昇の影響で先端が筒状の雲に包まれた(22日午後2時38分、鹿児島県・種子島宇宙センター)「こうのとり(HTV)」こうのとりは大型バスほどの大きさで,全長10メートル、直径4.4メートルの円筒形で、最大6トンの物資を積める。日本の実験棟「きぼう」で使う機器や食料のほか、種子島の水道水を精製した飲料水やタイなど,アジア4カ国から託された実験用の植物の種も運ぶ。米スペースシャトルの引退後は、ISSに大型機材を運べる唯一の手段となる。09年9月の1号機成功後、JAXAが愛称を公募し、「大切なものを運ぶ」イメージからこの愛称が選ばれた。現在は使い捨てだが、有人宇宙船化を視野に、ISSから実験材料などを地球に持ち帰る機能を持たせる研究も始まった。凄いですよねぇ~!一度、種子島へ打ち上げを見に行きたい~♪