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カテゴリ:2008アメリカ大統領選挙
2008年は気になっている世界的なイベントが2つある。
一つが8月8日から24日まで行われる北京オリンピック。 もう一つが11月4日に行われるアメリカ大統領選挙(The United States presidential election of 2008)だ。 新年早々、昨晩5日土曜日の夜にABCニュースチャンネルで大統領候補10人を集めた生中継のディベートが行われた。 それまでは恥ずかしながら『初有色人種大統領なるか?』『初女性大統領なるか?』程度の興味しかなかった。漠然と今のブッシュ大統領の共和党から早く変わってくれないかなとは思っていたけれど。 ここで少しアメリカ大統領選出方法の解説を。 付け焼刃なので分かりづらかったら失礼。 【大統領選挙の日程の流れについて】 ・予備選挙 各州。各党によって異なる。早いところは1月3日の共和党アイオワ。 最後は6月3日。2月5日に予備選挙を行う州が集中する。これによって代議員を選出する。 ・大統領候補を一人に絞る「党大会」が8月最終週~9月第一週の間に行われる。 ・2008年11月4日本選挙 ・2009年1月20日に次期大統領就任 【大統領候補者について】 立候補時は各党ごとに何人もいるのだが、夏の党大会で大統領候補としてそれぞれの党から選出される。党の代表として指名されてから大統領候補として夏以降本格的な選挙活動を行う。 【選挙の流れ】 18歳以上で選挙人登録をしていることなどの条件を満たした国民が州ごとに投票に参加する。一番多く票を集めた候補者が各州ごとに割り当てられている選挙人を全て獲得する。選挙人は州の人口によって割り振られていて総数538人で過半数は270人と決められている。 ************************ 昨晩の話に戻そう。 3日のアイオワ州に続き8日に予備選挙が行われるニューハンプシャー州で勝てば 注目を浴びることになり、引き続く各州の予備選挙に有利になるといわれているため、今回のディベートはヒートアップしていた。 共和党(Republican)からは候補6人が始めの2時間を、そして後半の2時間を民主党(Democrat)の候補4人がそれぞれ次期大統領の抱負や政策について語った。 全体的に現政権を握っているRepublicanの候補者は平均年齢が高そうで覇気がない。本選挙までたどり着けるんかいな、とおもうようなおじいさんがいて、 Democrat候補のオバマ氏やエドワード氏と対照的だった。 共和党は一番有力なのはジョン・マッケイン氏。政策は強硬派、社会政策では中絶や同姓婚を認知賛成派。 個人的には次期政権は民主党に握って欲しい。 だって、四人の候補はそれぞれ面白すぎる。特徴ありすぎる。そしてほんとうに、 何かをしてくれそうな感じがする。 一人閣僚経験者のRichardson氏は笑いを取って自分の過去の「エネルギー省長官」の功績にしがみついているだけに見えたが、女性候補のヒラリー氏やマイノリティー人種といわれるオバマ氏、中流階級家庭から駆け上ってきたエドワード氏などなど。今回は少々疲れ気味のヒラリーやオバマを差し置いて、演説に力が入りきらりと光っていたのはエドワード氏であった。 今回のディベートの後、きっと支持率が上がっていることだろう。 それにしても国民が候補者に望んでいることのキーワードはたった一つのようだ。 「Change」、変化。いまのブッシュ政権からの変化。 経済的には先週失業率が5%に上昇したと発表されたばかりのアメリカは、ガソリンの値段が1バレル100ドルを越えていよいよRecession(景気後退)といわれている。そんななか、どうやって税金を減らして国民の負担を軽減するかということが興味の中心のようだ。 また、環境問題、健康保険問題、移民問題に対する政策に国民は興味を持っている様子。 驚いたことに、イラクの戦争についての政策の期待度は一番低かった。 環境問題については、エネルギーを効率的に使う政策をしきりに皆口々にしていた。これを読んでる皆さん、日本の自動車、電化製品会社の株は『買い』ですよ! ハイブリッドエンジンや省エネ仕様の製品を作れる高い技術を持っているのは日本が断トツだと思う。選挙戦が進むにつれ、それらの会社に光が今まで以上に当たり始めるに違いない。買っておきましょう、株式。そして通貨は円高基調だな、きっと。 話がつい脱線したが、民主党は誰が最終的な大統領候補に選ばれるだろうか? 個人的にはやっぱりアメリカ史上初の女性大統領もしくは、マイノリティー人種出身大統領を見てみたい。ケネディーと重なって見えるのはエドワード氏だったりするけれど、それじゃ面白くない。それにしてもヒラリーは少し年を取った感じ。オバマは口調はしっかりしているが、体が細すぎてアメリカの国を背負えるか少々心配。しっかりと体力をつけて欲しい。 3日のアイオワではオバマが勝ったが昨晩のThe New Hampshire Debatesの結果、オバマとヒラリーの支持率が並んだ。8日に行われるニューハンプシャー州の予備選挙結果がどうなるか楽しみだ。 今日のブログ記事は書いていたら途中論文みたいになっちゃったけれどお付き合いありがとう。 The New Hampshire DebatesについてのABCニュースのサイトはこちら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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