テーマ:介護・看護・喪失(5316)
カテゴリ:祖母のこと
今日、祖母のところへお見舞いに行ってきました。
お見舞いといったところで、施設に入所してる祖母へ、桜餅もって行っただけのことなのですが。 姉が行く予定だったのが、急用で行けなくなったので、娘連れて、姉お手製の桜餅持って行ったのです。 100歳になるバアサマ、私のことは判らずとも、ひ孫の娘のことはよくわかる。 祖母「菜っちゃん、よく来たね。バスで来たの?」 娘「うぅん、ママの車」 祖母「そうねぇ、ママの運転上手かな?下手でしょ」 あんた、何言うてんの・・・ 娘「うぅん、そうだな、ネエチャンは上手けど、ママは下手かなぁ・・・」 祖母「桜餅はネエチャンが作ってくれたの?」 娘「そうよ、ネエチャン今日ね、御用があるんだって、だから持って行ってあげてって」 祖母「そうねぇ、菜っちゃんのママはこんなの作れないものね、ところで菜っちゃんのママは?」 おいおい、目の前にいるじゃないの、またわからなくなったか??? 娘「ママの名前は陽菜子よ、パパはカースケ」 祖母「そうね、ヒィババは孫はいないけど、ひ孫は菜っちゃんがいてるからな」 私は、じゃあ、なんなんだよ、と、ちょっとブスっとしてたら看護師さんが 「よくお孫さんの事を話して聞かせてくださるんですよ、娘さんが一人でその娘さんのところに四人の孫がいて、長男孫と二女孫が結婚してて、長女孫は去年病気してって話されるんですよ」 ほう・・・バアサマ、判ってるのね・・・ 看護師さん「良かったね、ひ孫ちゃん来てくれたね。ちょうど、お外の桜も満開だし、一緒にお花見も出来てよかったね」 祖母「あのね、うちのひ孫、菜の花の咲き出す頃に生まれたから菜っちゃんっていうの」 看護師さん「そう、いい名前だね、来年も菜っちゃんと一緒にお花見しなきゃね」 祖母「うん、この子の花嫁姿見るまでは元気でいんとね」 その後、祖母は、「えぇナースやろ、このババに来年も花見せんとなって優しいな、私は100歳やで、なんや欲出てきたな。ほんま生きたるわ、菜っちゃんの花嫁姿見るまではな、頑張ったるわ」 いい看護師さんだな、何気ない一言だけど、痴呆のある祖母だけど、そうした言葉をかけてもらえるだけで、祖母も私も嬉しかった しかし、その後で祖母はポツリ 「すんまへん、おたくさん、どちらさんです?」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年04月09日 00時11分06秒
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