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カテゴリ:テレビ・映画
日本を代表する映画監督の市川崑さんが13日、
肺炎のため都内の病院で死去されました。 享年92歳でした。 市川監督の映画と言えば、 推理作家・横溝正史の「金田一耕助シリーズ」が大好きでした。 『犬神家の一族』1976年/『悪魔の手毬唄』、『獄門島』1977年 『女王蜂』1978年 /『病院坂の首縊りの家』1979年 特に『犬神家の一族』を初めて観たときの、あの驚きは忘れられません。 たぶん、小学生の頃テレビで観たと思うのですが、 残虐な殺害シーン、不気味なマスク、血族の確執・因縁など、 おどろおどろしい世界に恐怖を感じながらも、 日本の美というか、映像の美しさ、重厚な雰囲気に魅せられました。 犬神家の一族 完全版 2006&1976[3枚組]初回限定生産 金田一耕助の事件匣 劇場版・金田一耕助シリーズ DVD-BOX 収録作品:『悪魔の手毬唄』/『獄門島』/『女王蜂』/『病院坂の首縊りの家』 1996年に公開された『八つ墓村』は、映画館で観ました。 その頃、金田一耕助役の豊川悦司さんが大好きでした。(笑) でも、この作品は、1977年に公開された、 故野村芳太郎監督の『八つ墓村』に比べるといまいちでした。 そう感じたのは、すでに映画のストーリーを知っていたからかもしれませんし、 出演俳優の力量の違いかもしれません。 野村監督の『八つ墓村』は、金田一耕助役に故渥美清さん、 寺田辰弥役に萩原健一さんなど、豪華キャストが勢ぞろいです。 強烈に覚えているシーンは、山崎努さん演じる多治見要蔵が、 夜桜の中を異様な装束で走り抜け、女・子供であろうと容赦なく 手当たり次第に殺していく場面です。 また、ラストで、夏木勲さん演ずる尼子義孝が、七人の仲間と共に、 田治見家の屋敷が炎上するのを見ながら、高々と笑う場面は忘れられません。 八つ墓村(1996) 八つ墓村(1977) 市川監督は、2006年に『犬神家の一族』を30年ぶりにリメークして 話題となりましたが、この作品が遺作となりました。 この作品もやはり、1976年版に比べるといまいちだったと思います。 昔の俳優さんたちの演技力はすばらしいです。 そのうちテレビで市川監督の追悼の念を込めて、 監督の作品を放映すると思いますが、 1976年版『犬神家の一族』を観たいなと思います。 2006年『犬神家の一族』劇場公開を記念して、 市川崑監督のドキュメンタリー映画『市川崑物語』が製作されました。 監督は、『Love Letter』『スワロウテイル』など、 数多くの名作を生み出してきた岩井俊二さんです。 岩井監督は、1976年版『犬神家の一族』を「自分の映画作りの教科書」 と語るほど、市川監督から多大なる影響を受けていたそうです。 その岩井監督が、名匠と讃えられる市川監督の幼少期から太平洋戦争を経て、 現在に至るまでを描いた作品です。 市川崑物語 市川崑監督、ご冥福をお祈りいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.15 01:00:29
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